~オフィス床の寒さを無くせ!床職人奮闘記~

オフィスの床材って何を選び、どうリフォームすればいいんでしょうか?
「これからオフィスの床を何するか検討したい!」「オフィスの床をリフォームしたい」そんな人も少なくありません。ただ、工事が夏場だと、大事な事を見落としてしまう恐れが!
それは、冬場の足元の冷えが気になるとの悩み…
オフィスの床は意外と冷気が伝わりやすく、特に1階部分やコンクリートの床だと「足元が冷えてツライ…」なんてことも。そこで今回ご紹介するのが、OAフロアと断熱材を同時に設置した施工事例!
OAフロアリフォーム!配線収納だけじゃない目的とは?

なぜA様はこのリフォームを選ばれたのでしょうか?そこには社員への優しさがありました。
A様は様々な場所でオフィスを展開。今回の施工も、そのオフィスのひとつです。
冬の寒いオフィス環境、つらいですよね。
特に、床から冷気がじわじわと伝わるオフィスでは、暖房をつけても足元が寒く、作業に集中しづらくなってしまいます。
A様は「社員が快適に働ける環境をつくりたい」との想いから、断熱材+OAフロアを組み合わせた施工をご希望されました。
もし、コンクリートの上に直接、長尺シートや塩ビシート、フロアタイルなどを貼ると、どうしても床の冷たさがダイレクトに足元へ伝わります。
特に、寒冷地ではこの悩みを抱えている方が多く、対策なしでは 「足元は冷え冷え、顔は暖房で暑い」 という状況になりがちです。
A様のムラの無い暖かさをつくりたい理由は、何よりも働く人のため、社員のため!
そんな施工事例です!
OAフロア設置前断熱パネル敷施工

それでは施工事例をご覧ください!
まずコンクリートスラブの上に断熱材を敷くところから施工をスタートします。
この断熱材が、床下からの冷気をブロックし、室内の暖かさをキープする役割を果たします。
直接コンクリートに触れることがなくなるので、床面の冷えを大幅に軽減できます。

施工前の様子。置き敷のOAフロアを敷いていく時に大切なのがコンクリートスラブの水平さ
際には、根太(ねだ)を設置し、その間に断熱材を均一に敷き詰めていきます。
断熱材には450mmピッチ(間隔)で釘打ちが可能な専用の根太は均等に設置されています。
そこに下地となる合板を敷き、コンプレッサーの釘打ち機を使い、根太に確実に固定します。
いちまい一枚、しっかりと固定されているか確認。
この下地が、最終的にOAフロアを支える重要な基盤になるため、ズレがないか慎重にチェックしながら施工を進めます。

コンパネをしっかりと止めていく。基本的にピッチは決められている。
OAフロア施工前のシートが大事

シートは意外と大切なんです。
その後、滑り止めのシートを敷いていきます。
「えっ?なんでシートが必要なの?」って思う方もいるかもしれません。
ですが、このシートを省いてしまうと、後々トラブルの原因になりかねません!コンパネの上にそのままプラスチック製のOAフロアを敷くと、床が滑ったりズレたりする原因になってしまいます。
オフィスの床は、日々の歩行や椅子の移動などで常に負荷がかかる場所です。
もしOAフロアがズレてしまうと、歩くたびにガタついたり、段差ができたりと、快適な環境とはほど遠くなってしまいます。
こうしたトラブルを防ぐために、必ず滑り止めのシートを敷く必要があります。このシートが、OAフロアの安定性を保ち、長期間快適に使える土台となるのです。
DIYでOAフロアを設置しようと考えている方は、滑り止めシートを省かないようにしましょう。「少しでも費用を抑えたいから」とシートを敷かないと、施工後にズレやすくなったり、結局補修が必要になったりと、余計な手間とコストがかかってしまうことになります。プロの職人なら、この工程を省くことはありません。
OAフロアについても、置き敷式のOAフロアならレベル調整が不要で簡単に設置できます。部屋の広さにもよりますが、100㎡程度のオフィスなら1日で施工可能です。
ただ、ある程度、施工のことがわかっていることが前提にはなります。それほど、難しくないので、まずは施工方法をしっかりと理解して作業することがおすすめです。
ただ、四隅のカットは難しいため事前に割付けて、できるだけカットが必要ないようにすることで施工がよりスムーズになります。

シート張りは疎かにできない作業、この材料が意外に高い。でも、やらない選択が後のトラブルに
シートと置き敷式のOAフロアの設置工事の完了です。
OAフロアの動き止めとしてシートだけでなく、ジョイント用のパッキンがあります。
必要数を設置します。

タイルカーペットは汚れても自身で張替えることができるのでメンテナンス性は抜群だ
最後の仕上げとして、タイルカーペットを施工していきます。
この工程が、オフィスのデザインや雰囲気を決定づける重要なポイントになります。
床の色や質感は、空間全体の印象を左右するため、どの色を選ぶか、どんなパターンで敷くかが非常に大切です。今回は、グレーをベースにベージュをデザイン張りにすることで、シックさと高級感を演出しました。グレーの落ち着いた雰囲気の中に、ベージュのアクセントが入ることで、単調になりすぎず、温かみのある空間に仕上がります。
最後に、タイルカーペットを選ぶ際に気をつけたいのが、「1枚だけ見たときの印象」と「広い面積に敷いたときの印象」は違うという点です。
サンプルではかっこよく見えたものの、いざ床に敷いてみたら「思ったより暗かった」「イメージと違った」と感じることも少なくありません。そ
んな時でも、タイルカーペットは部分的に差し替えが可能なので、後からパターンを変更したり、別の色をアクセントとして取り入れたりすることで、オフィスの雰囲気を調整できます。
A様、OAフロア工事及びタイルカーペット敷のご依頼、誠にありがとうございました。

いかがだったでしょうか?OAフロアの施工もお任せください!