【床再生技術】フロアサンディング&コーティングで甦る木の美しさと樹種の表情

   エントランス床フロア研磨再生

無垢フローリングのくすみや黒ずみはどうやって綺麗に直すのか?

新築時やリフォーム時に貴重な無垢フローリングや単層フローリングを導入してもメンテナンスの仕方が分からず、10年後には、くすんでしまった床を毎日見て生活している。そんな方も少なくありません。

実際、私たちが手掛ける物件の中には、既存の塗膜が剥がれたり、表面の単板が剥がれてしまっていることまであります。
このような床は、フロアサンディング工法と剥がれた場所を部分的に補修することで再生できます!特に状態が酷い場合には張替えを行ったり、特殊な処理を行う必要があります。

フロアサンディングとは

フロアサンディングとは、無垢フローリングや複合フローリングの表面を削り出して綺麗にするリフォームです。鉛筆を使っていると木の部分が汚れることがありますが鉛筆削りで削ると綺麗な白木の面が出てきます。フローリングもサンディングマシンで削れば、新しいフローリングのような綺麗な白木の状態にすることができます。その後、床を使っていくのに必要となる耐久性や防汚性などの性能を付加するコーティングを行います。

それでは、どの位変わるのか?フロアサンディングの施工事例をご覧ください。

商業施設のフローリングサンディング施工事例

銀座にある芸術座です。
ステージを鑑賞するためのスペースにフローリングが貼られており、傷や汚れが目立ってきたのでリフォームで綺麗にしたいとご相談を受けました。フロアサンディングとコーティングを行い、床を再生させていきます。
施工後には、どれほど綺麗になるのでしょうか?下の写真をご覧いただければ汚れが木目にまで入り込んでいる事と、すり傷や凹み傷があることが分かります。

エントランス床フロアサンディング施工前

フロアサンディングの施工前の床・あちこちに傷が入り黒ずんでいる

また段差の立ち上がり部分も汚れています。
もちろん研磨(サンディング)を行って白木の状態にします。

床面は専用のサンディングマシンでペーパーの番手を変えながら削っていきます。基本的には粗い目から細かい目へと仕上げていくのですが、この選択が意外と大切なんです。実は、粗いほど負荷が掛かるので削るタイミングが悪いとムラになることがあるんです。夏場なんかは、負荷を掛けすぎるとモーターがめちゃくちゃ熱くなり止まってしまうことがあるんです。これ本当にあせるんですよね💦
冷えて動いてくれればいいんですが、分からずに焼き切ってしまう例もあるからです。
まぁ、そうは言っても私は止めた経験はあるものの壊した経験はありません・・・ちなみに下の左の写真は粗削りです。削れていることが良くわかります。

エントランス床フローリングリフォーム

研磨する機械でフローリング表面を削っていく。削る力はかなり強い、体重を掛けていないと体をもっていかれそうになる。範囲が狭いので落下させないようにサンディングマシンを動かしていく。

粗削り後に、番手を細かくしていきます。綺麗になっているのと、地肌が整っていくのを確認しながら、この工程を繰り返していきます。
ポリッシャー研磨を入れて4工程~5工程以上で仕上げていきます。

厳密にいえば、仕上げを何にするのかも考慮しておく必要があります。例えば塗布することで起こり得る状態がサンディングの最終仕上げでクリアすることができるのか。若しくは、その後の工程でカバーできるかなどです。

商業施設エントランス床リフォーム

サンディングで全体を綺麗にするためには細かい作業も必要になる。機械が入らない場所は手作業で削っていくのだが、対象箇所の間取りが複雑だったり狭いほど、この作業の割合が多くなる。

立ち上がり部については、手で動かすことが出来る機械を使い仕上げていきます。今回使ったサンディング用の工具は比較的パワーの弱いものになります。これには理由があるのですが、回転数が早ければ早いほど床を掘ってしまうことを前提とすれば、対象となる床材の柔らかさや硬さについても検討しておくことも必要です。
もし無垢の床のサンディングをDIYで行うのであればこの辺り(工具の使い勝手やパワーの強さ)もポイントとして押さえておいてください!

テナントエントランスフローリング床研磨

広い面積のフロアサンディングを行う場合には、それなりの人員も必要になる。特に営業している商業施設の場合には夜間作業で行う事が多くどのように仕上げていくかの工程管理も大切になる。

細かな場所や機械の入らない場所は、手で削ります。これでフロアサンディングの完了です。きれいな地肌となりました。削った段階で全体的に白木に仕上がっていることを確認します。

エントランススペースフローリングコーティング

フロアサンディング完了後に塗装を行っていく、対象のフローリングによって、また形によって塗る道具を変えている。

その後、コーティングを行っていきます。この時に選ぶ塗料は様々ありますが、デザインを高めることができたり、強い塗膜を作ったり目的に応じて選びます。調色を行って色付けを行うこともあります。

ここまで変わる?フロアサンディングのビフォーアフター

エントランス床フローリングリフォーム完成

サンディングすることによって黒ずみなどが取り除かれるため、明るさも変わります。

今回のコーティングは、3層塗りで仕上げました。
汚く見えてしまう原因だった黒ずみも無くなり、新しいフローリングのような仕上がりです。
フローリングに拭いても取り除けないような汚れや黒ずみができてきたら、メンテナンス時期です。
ただ、中にはワックスの塗り重ねによって黒ずんでいるケースもありますので、その時には違った工法で綺麗にすることができます。

エントランス床研磨塗装施工前施工後ビフォーアフター

フロアサンディングのビフォーアフター写真

施工事例を最後までご覧くださってありがとうございます。

フロアサンディングで再生できるフローリングとできないフローリングとは?

ただ、このフロアサンディング施工、出来るフローリングと出来ないフローリングがあるんです。
削りたい床が削れるのかどうか気になるのではないでしょうか?


実はフローリング、主に3種類の構造があります。
①すべてが1つの木材で構成される無垢フローリング。 

②複数の木材がスライスされて接着剤でサンドイッチのように接着される複合フローリング。
③そして、木材の破片を圧縮して1枚にしたものの上に木目をプリントしたシートを張り付けたシートフローリングです。

削れる床は、無垢フローリングと複合フローリングです。複合フローリングは表面仕上げに使われているスライスされた木材(表層単板)が2mm以上あるフローリングになります。
ただ複合フローリングの製品によっては削れないこともあります。スライスされた表面の無垢面が1mmしかないようなフローリングがあるからです。

フローリングの表面を削ることができるのは何㎜までなのか?削る機械は何がおすすめか?

削りは表面から約0.5mm~0.8mmほどになります。床の状態によっては、もっと削らなければならない場合もあります。
汚れなどの着き方に起因しますが、深く削る必要があるのなら削り過ぎに注意しなければなりません。

複合フローリングの表層単板が薄いと、その下の基材が出てきてしまいます。基材はコンパネとかなので、みっともない仕上がりになってしまいます。

もし、DIYでフロアサンディングを行うのであれば、工具は扱いやすいものを選びましょう。
良くあるのが、プロ仕様のものを選んでしまいリフォームに失敗してしまうというケースです。力が強すぎたり、回転数が早すぎると一部分だけ掘ったり、削り過ぎたりしてしまいます。
逆にあまり削れない機械だと、妥協してしまい汚れが完全に落としきれず、綺麗な仕上がりになりません。
速度の調整機能が着いているカ―ポリッシャーやオービルサンダーが扱いやすいです。

フロアサンディングに掛かる費用とは?

間取りや広さ、そして業者によっても価格は変わりますが、基本的には5,000円~7,000円程度になります。床の状態が良ければ良いほど費用は抑えることができます。通常であれば1日で終わる面積でも、場合によっては3日掛かることもあります。
また、特に大きな面積であれば3,000円を切ることもあります。

削って綺麗にしたその先はどんな床にしたいのか?仕上がりに困った時には

一概にフロアサンディングに掛かる費用といっても、既存のフローリングの状態だけでなく、その後のコーティングでも費用が変わってきます。着色をしたり、性能の高い塗料を選べば価格も上がっていきます。どんな使い方をする場所なのかでも考える必要があります。初期コストを抑えれば次回のリフォームは早まりますし、機能性の高い塗料を選べば長持ちします。
もし、どうすればよいのか悩んでいるのであれば【汚れにくくしたい・明るくしたい・光沢の無い仕上がりにしたい】など床に求めることを書き出してから、業者に相談してみてください。きっとご要望に沿った提案をしてくれると思います。

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