仕上げ材に応じた使用方法
プレフロアーの仕上げ材は、木質フローリングだけにしか対応していないのでしょうか?
いいえ、プレフロアーはちょっとした工夫で、畳、CFシート、絨毯、カーペットタイルといった軟質仕上げ材から、無垢フローリング、石材、タイル等といった硬質で柔軟性に乏しい仕上げ材まで施工可能です。
畳の場合
和室の間取りは減りつつありますが、根強い人気でオプション仕様で残っていたりします。畳の厚みとフローリングの厚みの差を解消するにはプレフロアーは最適な下地材です。薄い畳の場合は、浮いてしまう可能性がありますので捨張合板の使用を推奨します。
CFシート・絨毯・カーペットタイルの場合
トイレ、洗面所といった水廻りの部屋には、CFシートの採用率が高いです。プレフロアーのベースパネル間の隙間を隠すため、捨張合板を使用することで施工が可能です。2~3mmと薄いため合板の厚みムラで、継ぎ目が分かりやすいのでパテ処理などの配慮が必要です。
絨毯やカーペットタイルはマンションの中廊下、ホテルなどの部屋に使用されるケースが多く、プレフロアーのベースパネル間の隙間を隠すため、捨張合板を使用することで施工が可能です。
無垢フローリングの場合
マンションの高級化に伴い、通常の木目調のシートフロアではなく、より本物志向である無垢フローリングを採用するケースも多くなってきています。無垢フローリングは幅が狭く、全てが本物の木(無垢)であることから、含水率の変化による伸縮の影響が強く捨張合板12mmをベースパネル上に施工するケースが推奨されています。
また、合板基材の複合フローリングであっても幅145mm未満の複合フローリングの場合には、強度上捨張合板が必要となります。
※捨張合板の必要の有無はフローリングメーカー様の施工要領書が優先されます。必ずご確認下さい。
石材・タイルの場合
石材・タイルといった仕上げ材は、集合住宅の共用部分だけでなく、玄関や廊下、水廻りと専有部分にも採用範囲が徐々に広がってきています。性質上たわみに弱く、重量物や衝撃力で床がたわむと割れてしまいますので、捨張合板12mmを二枚貼り合わせるなどの補強が必要です。
※石、タイルの接着剤は櫛目ゴテでの施工を推奨します。
※上記の推奨納め割れにくくする方法のご提案であり、割れないことを保証するものではありません。
※プレフロアーFS/RJシステムの場合、遮音シートはベースパネルと下層の捨張合板の間に入れます。
石材・タイル、温水式床暖房の組み合わせ
LDに採用される場合には、石材・タイルに対しても温水式床暖房パネルとの取り合いが必須となります。捨張合板12mm二枚貼りの間に温水式床暖房パネルを挟み込むことで、下層の合板は小根太のビスをしっかりと受け止め、上層の合板は石材・タイルの接着剤との馴染みを良くし、剛性を高めます。
※上記の推奨納めは割れにくくする方法のご提案であり、割れないことを保証するものではありません。
※プレフロアーFS/RJシステムの場合、遮音シートはベースパネルと下層の捨張合板の間に入れます。
TES温水式床暖房システムを入れる場合
マンションのリビングでは、温水式床暖房パネルの採用率が高いです。
温水式床暖房パネルは、熱の発生により周辺の木質部材が乾燥してしまいます。含水率が低くなることで、パーティクルボードや複合フローリングは収縮するため、温水式床暖房パネル下には、捨張合板9mm以上(エコステップ工法では8mm)の施工が必要となります。
※防振アジャスターの間隔は、通常施工の612mm×458mm間隔のままとなります。
※床仕上げ材には、床暖房対応式の仕上げ材をご採用ください。
※上記の推奨納めは床の伸縮による問題を発生させ難くするものであり、伸縮させないことを保証するものではありません。
エコステップ工法を用いたTES温水式床暖房システム
温水式床暖房パネルは規格サイズの関係から壁から数十cm離して施工されるのが一般的です。そのため、床暖房パネルの面積は居室の70%~80%程度となります。残りの20%~30%は床暖房パネルのないボーダー部と呼ばれ厚さ合わせのため合板が二重に張り重ねられています。エコステップ工法は、この無駄に浪費される合板を減量し、施工時に発生した小寸法化したベースパネルに置き換えることで廃材を減らすエコロジーな工法です。
※床仕上げ材には、床暖房対応式の仕上げ材をご採用ください。
※上記の推奨納めは床の伸縮による問題を発生させ難くするものであり、伸縮させないことを保証するものではありません。
ピアノ・本棚などの質量物への補強方法
グランドピアノの質量は約350kg、アップライトピアノの場合は約250kg程度と言われています。プレフロアーは、転倒衝突安全性や、下階への遮音性を持たせるために防振ゴムを備えており、積載荷重200kgf/㎡、局部集中荷重100kgfまでの想定で作られております。
防振ゴムは設置された質量に応じた「たわみ」を生じます。ピアノの設置により、すぐにプレフロアーで施工した床が壊れてしまうことはありませんが、人がその傍らを行き来したり、家具が隣接して置かれたりすることを考えると、予め下記のような補強を行うことをお勧めしています。
※推奨納めは、たわみを小さくする方法であり、その構造上たわみを全く無くすことはできません。
グランドピアノの場合
グランドピアノは、3本脚でありながら質量は約350kgと非常に重く、局部集中荷重と積載荷重の両方の要素を併せ持っています。局部集中荷重対策として捨張合板12mmを増し張りし、積載荷重対策として防振アジャスターの設置間隔を狭めることをお勧めいたします。
アップライトピアノ・本棚等の場合
本棚やアップライトピアノはその形状から壁際に設置され、その質量も250kgと小さな面積に非常に重い積載荷重がかかります。壁際にはアジャスターの間隔が狭い300mmピッチの根太システムを使用し、壁際から一列目の防振アジャスターを300mmの位置に設けたり、300mm間隔で並べるなどの補強措置や、必要に応じて捨張合板12mmの増し張りをお勧めいたします。