フローリングの波打ちを直す方法とは?原因別の対処法と補修の注意点

フローリングを歩いたときに、どこかふわっと沈んだり、床が波打っているように感じたことはありませんか?
「最近床が浮いてきた」「反って見た目が悪い」と気になり始めると、生活の快適さにも影響します。
放置しておくと見た目の問題だけでなく、転倒リスクや下地の傷みにつながることもあるため、早めの対処が重要です。
この記事では、フローリングの波打ちを直す方法について、原因別の対処法とDIY・業者依頼の選び方まで詳しく解説します。

フローリングが波打つ原因を特定することが第一歩

まず重要なのは、波打ちの原因を正確に見極めることです。
原因によって適切な直し方が異なり、誤った対応では再発する恐れもあるためです。

  • 水分の影響:室内で水をこぼした、結露や湿気が床下にこもっているなどのケースでは、フローリングが吸水して膨張し、波打ちを起こすことがあります。
  • 湿度の変化:特に梅雨や冬季に湿度が高まると、木が膨張しやすくなります。
    逆に乾燥しすぎると縮んで隙間が開くことも。
  • 着不足や施工不良:フローリングが下地から浮いてしまうと、踏んだときに浮きやたわみが生じ、波打ったように感じます。

軽度な波打ちなら湿度調整と乾燥で改善可能

波打ちが小さなうねり程度であれば、まず試したいのが湿度の調整と乾燥です。
室内の湿度を40~60%に保つことで、木材の膨張・収縮を抑えることができます。
加湿器・除湿器・エアコンの併用や換気の工夫で対応できます。
また、軽度な水分が原因であれば、扇風機や除湿機で床下を乾燥させるだけでも回復することがあります。

波打ちがひどい場合は補修や部分的な調整が必要

波打ちの範囲が広く、床の浮きや沈みが明らかな場合は、より積極的な補修が求められます。

  • 補修剤での表面処理:膨らみ部分に専用の補修剤を使って抑えることで、見た目を整える方法です。
  • 接着剤や釘の使用:浮いてしまったフローリングを下地に固定するために接着剤や釘で補強します。
  • 部分的なカット:木材が大きく反っている箇所は、周囲をカットして段差をなくし、目立たなく調整します。
  • 上張り(重ね貼り):状態が悪いフローリングに対し、上から新しい床材を施工することで波打ちをカバーする方法です。
    床の厚みが増すため、扉との干渉に注意が必要です。

浮いたフローリングの補修方法とその選び方

フローリングの浮きが原因の場合、波打ちに加えて音鳴りや沈み込みも起こることがあります。
ここでは具体的な補修方法を紹介します。

  • 原因の特定:床下の湿気・断熱材のズレ・接着不良などの原因を調査し、根本的に解決する必要があります。
  • 接着剤による再接着:フローリングを一度剥がし、専用の接着剤を用いて貼り直します。
  • 釘による固定:床材の端に釘を打ち込み、しっかりと下地と一体化させる方法です。
  • 床下からの補修:床下にアクセスできる場合は、裏側から木材を支える形で補修を行うことも可能です。

補修方法の比較表|状態別の対処法早見表

状態対応方法備考
軽度な波打ち湿度調整・乾燥湿気による膨張が主な原因
広範囲の波打ち補修剤・接着剤・釘表面補修または固定処理が必要
板が大きく反っている部分カット・上張り木材の変形が大きい場合
浮きが原因接着・釘・床下補修床の下地状態を要確認

専門業者への依頼が必要なケースとは?

自力での補修が難しいと感じた場合や、補修しても症状が改善しない場合には、専門業者への相談をおすすめします。
床の構造に詳しい業者であれば、波打ちの原因を根本から特定し、適切な施工で再発防止まで対応してくれます。
費用の目安は、部分補修で1~3万円程度広範囲に及ぶ場合は5万円以上になることもあります。

DIYでもできる軽度の補修例と注意点

波打ちではなく、表面の擦り傷や軽い浮き程度であれば、ホームセンターなどで手に入る道具を使って自分でも対応が可能です。
ただし、無理に釘や接着剤を使うと床材を傷めるリスクがあるため、慎重に進めましょう。
作業前には床材の種類や構造を確認することが大切です。

賃貸住宅の場合の注意点

賃貸物件にお住まいの方は、自己判断で床の補修を行わず、まずは管理会社や大家さんに相談しましょう。
無断で手を加えると、退去時のトラブルに発展することがあります。
軽度の波打ちでも、記録を取りつつ状況報告を行うことが賢明です。

フローリングの波打ちは原因を見極めて適切に対処しよう

フローリングの波打ちは、湿度や施工状態などさまざまな原因によって起こります。
放置せず、まずは原因を特定し、状態に応じた適切な補修を行うことが重要です。
軽度であれば湿度調整や簡単な補修で改善できることもありますが、広範囲や再発する症状の場合は、専門業者の力を借りることで安心して生活環境を保つことができます。

 

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