体育館の床が滑ったり剥がれを見つけると「これじゃ思いきり動けないかも」と感じたことはありませんか。
さいたま市内の体育館も、年月とともに床面の摩耗や塗膜剥離、小さな凹みやササクレが生じ、安全性や競技環境の質を低下させる原因となります。せっかく予約した体育館が使えない、練習中に足をひねるリスクが増えるといったトラブルを避けるには、計画的かつ適切な床工事が欠かせません。
この記事では、さいたま市内で体育館床工事を検討する際に押さえるべき、工事の種類、施工手順、床材選定、専門業者の選び方、スケジュール管理、メンテナンス計画、そして事例紹介までを詳しく解説します。
体育館床工事の種類と選び方
体育館床工事には大きく分けて四つあります。
それぞれに適した時期・用途・コストがあるので、体育館の使用状況や予算、求める性能を踏まえて選定しましょう。
サンダー研磨+再塗装(ウレタンリコート)
表面の古い塗膜や汚れをフロアードラムサンダーで研磨し、ウレタン塗料で下塗り・中塗り・上塗りの計3回塗装して耐摩耗性と滑り止め性能を回復します。
研磨と再塗装は10日~2週間程度で完了します。見た目だけでなく安全性を回復させたい場合に最適です。
部分補修工事
ササクレや凹み、ひび割れなど、ピンポイントで損傷した箇所補修材で修復し、研磨・再塗装で仕上げます。
工期が短く、夜間や休日に限定して施工できるため、大きな利用制限をかけたくない学校や地域体育館に適しています。
全面張り替え工事
既存床材をすべて撤去し、防湿シートや鋼製束式下地を更新したうえで、木製フローリングや長尺シートなど新たな床材を敷設する工事です。
耐用年数20~30年の長寿命化を図りたい場合や、下地自体が劣化しているケースで検討します。
工期は1カ月以上で、休館が必要です。
コートライン更新
塗装でラインを直接描く場合やテープ貼付で行う場合があり、競技規則に合わせて正確な幅や色を再施工します。
ラインが薄くなっただけでも競技の公平性や視認性に大きく影響するため、塗装工事と同時に行うのが効率的です。
床材の特徴比較
床材選びは、競技特性、安全性、メンテナンス性を総合的に考慮して行います。
以下に主な床材の特徴をまとめました。
木製フローリングは、バウンドの安定性とグリップ力に優れ、競技性を重視する施設向け。
耐用年数20~30年と長い反面、年1回の研磨・再塗装と定期的なワックス塗布が必要で、初期費用と維持費が高めです。
長尺シート(塩ビシート)は、防水性・耐汚染性が高く清掃が容易で、多目的利用施設に向いています。
耐用年数は10~20年程度で、摩耗が進むと全面張り替えが必要。
専門業者の選び方と相談の流れ
体育館床工事は専門知識と施工ノウハウが必要なため、実績ある業者に依頼しましょう。
選定時のポイントは以下です。
自治体・学校・公共施設での施工実績
複数の床材・仕上げ仕様を提案できる技術力
施工スケジュールと費用見積りの透明性
着工から引き渡しまでの品質管理体制
アフターサポート(保証期間、定期点検対応)
株式会社霜鳥は、さいたま市内でもサンダー塗装工事実績が多数あり、豊富な施工事例を持ちます。
まずは現地調査・診断を依頼し、複数プランの見積りを取得して比較検討しましょう。
施工スケジュール例と段取り
竣工・利用再開希望時期から逆算してスケジュールを組みます。
以下は部分補修+再塗装の例です。
事前調査・診断(1日)
劣化箇所マーキングと養生(1日)
研磨・下地調整(2日~)
下塗り・中塗り・上塗り施工(3日~)
コートライン更新(2日~)
完了検査・引き渡し(半日)
全面張り替えでは、下地補修や床材敷設に工期4週間~8週間(大きさと、施工方法による)を見込み、学校長期休暇中など長期休館期間を活用すると利用者への影響を抑えられます。
安全基準とメンテナンス計画
体育館床は、JIS規格で転倒時の衝突硬度を100G以下、摩擦係数を0.4以上と定めています。
工事完了後は完了チェックを実施したうえで利用再開します。
利用後は、以下の計画でメンテナンスを行い長寿命化を図りましょう。
木製床:2~5年1回の研磨+再塗装
長尺シート:年次点検、15年~ごとの張替え
床金具(支柱用):1~2年ごとに点検・交換
工事期間中の代替利用策
体育館が休館となる期間は、近隣施設や学校体育館の夜間開放枠、民間レンタル体育館を活用しましょう。
施設の床材感覚やコート数、予約方法を比較し、オンライン予約や窓口申請で早めに確保。
初回利用時には短距離ダッシュやステップ練習で床感覚を確かめ、チーム全員で安全確認を徹底してください。
最新情報の入手方法
工事情報や休館予定は、さいたま市公式ウェブサイトの「施設休館・工事情報」ページで随時更新されます。
体育館ごとのPDFお知らせや入札公告を定期チェックし、「床工事」「再塗装」「張替え」などキーワード検索が効率的です。
利用予定体育館の管理事務所へ電話・メールで直接問い合わせると、ウェブ未掲載の暫定スケジュールや緊急メンテナンス情報を得られる場合があります。
まとめ
さいたま市内の体育館床工事は、安全性・競技性能・メンテナンス性を両立させるための総合的なプロジェクトです。
サンダー再塗装から部分補修、全面張替えまで多彩な工法があり、用途や予算に合わせて最適な選択が可能です。
専門業者の診断・提案を受け、計画的なスケジュールと定期的なメンテナンス計画を組むことで、体育館を安心・快適なスポーツ空間として長期にわたり維持できます。
新しい床面でのびのびとプレーをお楽しみください。