テナントや商業施設などでも、よく使われている置床・乾式二重床ですが、今回はコンビニの床の施工を行ってきました。配線が多いですが、この床システムなら難なくかわす事ができます。また設備の設置個所には置床を施工しませんでした。それでは、床下地工事の施工事例ご覧ください。
コンビニの配線に習っておきたいオフィスの配線の仕方、OAフロアや乾式二重床を採用した時に考えておきたいこととは?
今回、乾式二重床をご依頼されたのは、建設会社のM土建様です。
乾式二重床は、下地としての強さとレベル調整が容易な施工性、そして音をゴムで緩衝する遮音性を兼ね備えた、床支持材です。
工事の対象となる施設はコンビニです。仕上げはタイルになるため作業として行うのは際根太と置床、そして12㎜の捨て張りまでになります。
写真を見るとさすが、便利なコンビニの床って感じです。これだけ配線があるんです。
思い浮かべてみてください。冷蔵庫や冷凍庫だけでも、デザートコーナーにドリンクコーナー、栄養ドリンクコーナー、アイスコーナーと冷凍食品コーナー、お弁当コーナーなどなどたくさんあります。他にもATMやコーヒーメーカー、電子レンジなど様々な設備がありますよね。凄いとしか、いいようにありません。
もし、この配線を昔ながらの壁コンセントだけで対応しようとしても難しいかもしれません。その点、置床であれば、事前に設備の設置場所が決まっていればすぐ近くまで配線ができて、しかもコンセントを立ち上げておくことができます。
実際にオフィスでもコンセントが、かさ張らないようにフロアコンセントを設けることが多いです。せっかく乾式二重床やOAフロアで床をつくっても、事前にコンセントを立ち上げておかなければ、床下にLANケーブルだけ配線して、タイルカーペットの上に延長コードが出ているなんてことになります。それなら、Wifiで飛ばしても変わんないような気持ちになるんです。もったいないなと・・・たぶん、仕上がってから床や机などの位置を決めたい方もいるかもしれません。でもどうせなら、やっぱり工事の際にフロアコンセントをいくつか設置しておいた方がおすすめです。いくつかの配置を考えておき、両方の設置ケースで出来るだけ目立たない場所を検討することも良いかもしれません。
以外にコンセントの位置って大切ですからね!
裏打ち断熱材仕様の置床・乾式二重床施工事例
裏打ち断熱材は断熱性も重視された仕様です。
お客様が多く訪れる店舗であるため、暖かさも気にされているんですね。さすがコンビニさまです。確かにコンビニで暑さや寒さをあまり感じたことがありません。あっクーラーが寒すぎることはありましたね。クーラーや暖房といった熱は断熱材があることで、床下に流出されにくく、また床下の冷気や熱気は床上に流入されにくくなります。
クーラーの冷気もしっかりと、建物内に留まっていたんでしょう。
場所によってですが、配管が多いですね!たまに支持脚を設置することが出来ないことがあり、そんな時はどうやって強度を保ちながら逃がすかを考えて施工します。
ここは、職人ならではの現場を納める力、目に見えない職人のセンスと言えばよいでしょうか?最終的には監督さんと共に作り上げる力という事なのかもしれません。
それでは、断熱材を裏打ちしたパーティクルボードを設置していきます。
捨て貼り工事
パーティクルボードを設置した後、捨て貼りをしていきます。
設備などが入る場所は、置床は設置しないこともあります。そういった所の納まりは基本的には壁際と同じになります。
完成しました。
M土建様置床・乾式二重床工事のご依頼、誠にありがとうございました。