フローリングに引きずり傷が深い!自力補修の見極め方と専門業者へ依頼した方がいいケース

日々の暮らしの中で、フローリングにできてしまった引きずり傷。
「あっ」と気づいたときにはすでに深いキズになってしまっていた、という方も少なくないのではないでしょうか。
お気に入りの床にできた深い傷は、見た目の美観を損ねるだけでなく、放置しておくと汚れや湿気が入り込み、劣化の原因にもなります。
この記事では、フローリングの深い引きずり傷に対してどう対処すべきか、自力補修と専門業者の依頼の違い、予防法などを分かりやすくご紹介します。

フローリングの深い引きずり傷は専門業者への相談が安心

フローリングにできた深い引きずり傷は、単なる表面の傷ではなく、木材の繊維まで凹んでいる状態です。
そのため、目立たないようにするだけでなく、傷をしっかりと埋めて補修する必要があります。
専門業者であれば、傷の深さやフローリングの種類を見極めた上で、適切な補修材の使用や部分張り替えを提案してくれます。
特に無垢材や高級突板フローリングなどは、プロによる補修でなければ色合わせや木目の再現が難しいこともあります。
また、素人判断で補修してしまうと、逆に目立ってしまったり、表面が不自然になったりすることもあるため注意が必要です。

自分でできる補修方法とその注意点

自力での補修は、あくまで浅い傷を目立たなくする程度にとどめておくのが基本です。

浅い傷の対処方法

細かいすり傷や軽い引っかき傷には、ワックスや補修クレヨンなどが有効です。
これらは市販されており、簡単に塗って伸ばすことで目立たなくなります。

深い傷への対応

深い傷に対して自力で補修する場合は、パテや補修クレヨンで傷を埋め、サンドペーパーで表面を平らにします。
その後、着色と木目を描いて仕上げます。
ここで失敗すると、逆に周囲と色が合わず目立ってしまうため、高い再現性が求められます。
ただし、補修の経験が無かったり、ペーパーの掛け方に知識がないと、却って補修部分以外の場所に傷をつけてしまう事になります。
できる範囲で行うことが成功につながります。

傷の深さや状態に応じた補修方法の選び方

傷の状態によって、最適な補修方法は異なります。下記の表に、傷の深さと適した対処法をまとめました。

傷の状態対応方法説明
表面が軽く擦れた傷市販の補修ペンやクレヨン色を塗り重ねてなじませる
表面に凹凸がある浅めの傷補修材+軽研磨+着色凹みを埋め、表面を均一にする
木の繊維まで削れた深い傷パテ+再塗装 or 張り替え専門技術が必要な場合が多い

専門業者に依頼する際の費用とメリット

深い傷の補修には専門的な技術が必要なことが多く、以下のようなメリットがあります。

・色合わせや木目の再現が自然
・床材の種類に応じた適切な処置
・作業の確実性と長期的な仕上がり保持

費用は傷の範囲や工法によって異なりますが、数千円の補修から数万円の張り替えまで幅があります。
事前に見積もりを取ることで、予算と仕上がりのバランスを考えることができます。

フローリングの傷を防ぐための対策

そもそも傷ができないようにするためには、日常的な対策が効果的です。

・家具の脚に保護材を貼る
フェルトやゴム製のクッションを貼ることで、家具を動かす際の摩擦を軽減できます。

・カーペットやラグを敷く
人がよく通る場所やテーブルの下などには、ラグなどを敷いて床を保護すると安心です。

・重い物を落とさないように注意する
重たい家具や荷物を運ぶ際は、持ち上げて移動するなど丁寧に扱いましょう。

・こまめな掃除とワックス掛け
床に砂粒やホコリがあると、歩くだけで細かい傷がつきやすくなります。定期的な掃除と、ワックスなどのコーティング剤で保護しましょう。

フローリングの種類ごとの補修難易度と対策

フローリングの種類によって、補修のしやすさや適した方法は異なります。

フローリングの種類特徴補修のしやすさ
無垢フローリング木材そのもの。自然な風合い◎(削って再塗装が可能)
ただし、仕上げ塗装にもよる
突板フローリング表面に薄い木の板を貼っている△(削りすぎに注意)
ただし、仕上げ塗装にもよる
シートフローリング表面がプリント加工されている×(張り替えが基本)

補修の際は、フローリングの素材を確認した上で対応することが重要です。

深い引きずり傷はプロに相談し、予防もセットで考えるのがベスト

フローリングの深い引きずり傷は、放っておくと見た目や耐久性に大きく影響します。
浅い傷であれば自分で対処できますが、深い傷には専門業者への依頼が安心です。
また、日頃の工夫で傷を防ぐことができれば、補修の頻度も減らせます。
今ある傷にどう向き合い、今後の傷をどう防ぐか。この記事がそのヒントになれば幸いです。

 

 

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