今回、行うサンディング施工は、特殊な大型研磨機に、サンドペーパーをセットして削り出す工法です。基本的には、粗目で、同方向にサンドペーパーをかけ、中掛けと仕上げ掛けに目の細かいペーパーを使い木肌をきれいに整えます。
事例は、イベントホールで、ステージをフローリングサンディングで仕上げました。通常、無塗装品の無垢フローリングを張った後には、サンディングを行います。住宅のような場合では、オービルサンダーなどで仕上げられることもありますが、広い面積の施設では研磨機でサンディングすることが一般的です。今回はそういった広い場所のサンディングになります。
イベントホールフローリングサンディング施工事例
イベントホールのフローリングサンディングの施工になります。
こういったイベントホールも施工する事が多々あります。
ステージだけ施工を行う場合もあれば、ホールまで行うこともあります。新築時はいいんですが、やはり使っていくと汚れていき全体的に暗い感じになってしまいます。実際に施工完了した後には明るくなったとの声をいただくことが少なくありません。それだけ違いを感じていただけるんですね。
フローリングサンディング施工前|養生作業
観客席も仕上がっており、研磨粉を出したくないとのことで、養生をしっかりと行うだけでなくダストを出さない研磨方法で施工を行います。養生に使うのは、マスカーやマスキング、ブルーシートや塗装用のポリ養生シートを使います。
研磨対象となるステージ回りをメインとして行います。
フローリングサンディング施工
養生が終わったので、いよいよフローリングサンディングを行っていきます。
今回、削る対象は新しいフローリングですが、サンディングは古い木床もきれいにすることができます。
築10年もするとフローリングも汚れが目立ってきます。黒ずみ暗くなって床が住まいに古い印象を与えてしまいます。
しかし、フローリングのサンディングを行うことで、新築時のように明るくなります。床を張り替えずに再生させることができます。建築廃材を出さない再生工法です。もし、この工法を知らなければリフォーム時に張替えを選択してしまうかもしれません。
ステージのフローリングを研磨機で均一に削っていきます。削り方は床の状態によって変えますが、基本的には長手方向に向かって進んでいきます。ステージの際は研磨機が入らないので、手で削るか、あるいは電動工具で削ります。
この時、機械のパワーが強いと削れすぎてしまうことがあるため、調整機能が付いている機械を使います。
フローリングサンディング中掛け及び際掛け
サンディングは粗い番手から細かい番手へと落としていきます。徐々に仕上げていく感じです。そうしないと綺麗に仕上がりません。
サンディングは基本的に4回行います。それほど念入りに行っているんです。
フローリングサンディング仕上げ掛け完了
削りの完成です。写真ではあまり変化が分からないかもしれませんが、全体的に細かな目で仕上がっています。
フローリングサンディング完了
養生を剥がして、施工完了です。住まいのフローリングが研磨できるのか分からない、施設のフローリングをサンディングしたいなどがありましたら、まずはご相談ください。