住まいの快適さを保つうえで、床の状態は非常に大切です。
特に「フローリングがきしむ」「表面が浮いてきた」「色あせが気になる」といった悩みは、築年数が15年以上経過した住宅でよく聞かれる声です。中でも8畳のお部屋はリビングや寝室として使われることが多く、張り替えのタイミングや費用の目安について気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、「フローリング 張替え 費用 8畳」をテーマに、費用の内訳から床材・施工方法の違い、コストを抑える方法まで、わかりやすく解説します。
8畳のフローリング張替え費用の相場
8畳(約13㎡)のフローリングを張り替える場合、相場は10万円~20万円前後が一般的です。
これは「既存フローリングの撤去」+「新規フローリングの施工」+「下地処理」を含む価格帯です。
ただし、使用する床材の種類や施工方法、また業者の価格設定によって実際の費用は変動します。
特にマンションなどの集合住宅では、防音材の追加や管理規約による制限が影響することもあります。
床材の種類と価格の違い
床材の選定は価格に大きな影響を与えます。以下に主な種類と費用目安をまとめました。
床材の種類 | 特徴 | 価格帯(1㎡あたり) | 8畳換算の目安費用 |
---|---|---|---|
複合フローリング | 表面は天然木、基材は合板でコスパが良い | 約5,000~10,000円 | 約15万〜22万円 |
無垢フローリング | 全て天然木で高級感があり調湿効果もある | 約9,000~15,000円 | 約18.4万〜24.9万円 |
上張りフローリング | 上張り専用 | 約6,000~15,000円 | 約13万〜19万円 |
選ぶ床材によって耐久性やメンテナンス性も異なるため、単に価格だけでなくライフスタイルとの相性も考慮しましょう。
施工方法による費用の違い
施工方法には「張り替え」と「重ね張り(上張り)」の2つがあります。
・張り替え工法:
古いフローリングをすべて撤去し、下地調整のうえ新しい床材を施工します。
費用は高くなりますが、傷みが激しい場合や床鳴りが気になる場合には最適です。
・重ね張り(上張り)工法:
既存のフローリングの上に直接新しいフローリングを貼る方法です。撤去作業が不要なため、費用と工期を抑えることができます。
ただし、床が高くなるため、ドアの開閉に支障が出ないか確認が必要です。
工法 | 特徴 | 費用相場(8畳) |
---|---|---|
張り替え | 撤去・下地補修・新規張り込み | 約18.4万〜24.9万円 |
重ね張り | 既存の上に張るため、撤去費が不要 | 約13万〜19万円 |
その他の費用要素と注意点
張替え費用には、以下のような追加費用が発生する可能性があります。
- 下地の補修費:床のゆがみや腐食などがある場合、補修が必要となります(+1~3万円程度)
- 養生や搬入費:マンションでの施工では養生作業や資材の搬入作業が必要です
- 防音対策費:防音等級を満たす床材や施工が必要なケースもあり、追加費用がかかることがあります
費用を抑えるためのポイント
・複数の業者から見積もりを取る:
価格や施工内容、保証内容などを比較することで納得できる選択ができます。相見積もりは必須といえるでしょう。
・重ね張りを検討する:
床の状態が良好であれば、撤去せずに上から張るだけで済むため、費用を抑えることができます。
・DIYで施工する:
工具の用意と多少の技術が必要ですが、材料費だけで済ませられるため、約3~5万円程度で施工可能です。
ただし、床が平らでない場合や下地処理が不十分だと仕上がりが悪くなる可能性があるため注意が必要です。
張替えのタイミングと判断基準
一般的に、フローリングの耐用年数は15~20年程度です。
見た目には問題がなくても、きしみ・浮き・表面の剥がれなどが目立つようになったら張替えのサインです。
また、家具を動かしたときに大きなへこみや色ムラがある場合も、張替えの検討時期と言えます。
住まいの価値を保ち、日々の快適さを支える床材。
費用だけでなく、耐久性や生活スタイル、将来の使い勝手まで見据えて、最適な張替え方法を選びましょう。