保育園の床改修工事事例|置床及びフローリング捨て貼り
保育園の床も築20年以上経つと、床に浮き沈みやささくれ隙間など劣化が見られるようになり、またシミや黒ずみなど汚れも気になるようになります。
今回工事を行った保育園も水平性の狂いや床鳴り、傷、凹み、黒ずみなどがあり、どうやって補修をするのか相談を受けていました。
いつも、床についてご相談いただいている、千曲市の鴇沢設計の設計士さんです。保育園に行ってどんな床にしたいのか、床についてどんなことに困っているのか聞いてきてほしいと、そのうえで床について提案してほしいと・・
それから改修についての設計がはじまっていき仕様が決まっていきます。
実際の工事が行われる前にも、いろんな方が係りより良い改修方法が描かれていくんです。こういったご相談は少なくなく、実際に設計協力させていただくことも多々あります。
廊下は一般的な、置床の仕様で、保育室は裏打ち断熱を使った仕様です。
保育室の床は、住まいのリビングさながら、子供たちが1日中過ごす場所です。
例えば、冬場の寒いリビングは辛いですよね。
だからこそ、冬にあたたかく夏には涼しい場所にしたいと思います。この置床は二重床となり、コンクリートの床とパーティクルボードで組んだ床とで空気の層ができます。そのためコンクリートの床と比べ断熱性が高いです。さらに、断熱パネルを裏打ちすれば、冬に床が寒いってことがほとんどなくなります。
断熱材を使えば、外気の影響を受けにくくなるからです。
保育園の床改修工事事例|パーティクルボード施工
床下地を組む時に使う際根太とパーティクルボード、そして断熱材と針葉樹合板を搬入してあります。床下地を組んでいきます。
廊下はボードの幅1枚分もありません。そのため、同様の大きさにカットして敷いていきます。狭いのでジョイントは作らない方が良いです。続いて針葉樹合板の捨て貼りです。パーチの長手方向と針葉樹合板の長手方向が直行になるように貼っていきます。
保育園の床改修工事事例|フローリング捨て貼り施工
針葉樹合板の捨て貼りが完了したら、次にフローリングを張っていきます。
フロアステープルを使って一枚いちまい、フローリングを留めていきます。このステープルいわゆる釘の代わりになるもので、ホッチキスの針のように二股になっており、実(さね)に向けて45度の角度で打ち込んでいきます。接着剤が303mmピッチの糸付けで、ステープルも同様のピッチで打っていきます。
フローリングの張り方向ですが、長手にはることが一般的です。部屋が広く見える効果があるからです。天井も同様です。ただ、廊下の場合には張り方向を変えることもあれば、見切りを付けずに全ての部屋とつなげる場合があります。そうすると何処かしらの廊下は短手で張るようになります。これは、これで仕上がりとしての違和感はありません。
フローリングもすべて貼り終え完了しました。ありがとうございました。