賃貸アパートで長く暮らしていると、フローリングに傷や汚れ、へこみが目立ってきます。
「退去時に費用を請求されるのでは?」「張替えたいけど費用はいくら?」と不安を感じる方も多いでしょう。
ここでは、フローリング張替えの相場や工法の違い、費用を抑える方法、賃貸特有の注意点をわかりやすく解説します。
フローリング張替え費用の基本的な考え方
フローリングの費用は以下の要素で決まります。
- 部屋の広さ:6畳か12畳かで大きな差
- 材料の種類:複合フローリングか無垢かで数万円〜十数万円の差
- 施工方法:張替えか重ね張りか
相場を把握したうえで、部屋の状況に合った工法を選ぶことが費用を抑えるポイントです。
アパートのフローリング張替え費用相場
部屋の広さごとの費用目安をまとめました。
また、材料はよくアパートで使われているグレードで考えている表面化粧のシート系材料です。
部屋の広さ | 張替え費用の相場 | 重ね張り費用の相場 |
---|---|---|
6畳 | 9万円~18万円 | 6万円~14万円 |
8畳 | 10万円~20万円 | 8万円~18万円 |
10畳 | 15万円~30万円 | 10万円~25万円 |
12畳 | 20万円~35万円 | 13万円~32万円 |
6畳のワンルームなら10万円前後、12畳以上のリビングなら30万円超になることもあります。
張替えと重ね張りの違い
工法 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
張替え | 既存床を撤去し、下地を整えて新しい床を施工 | 下地補修ができ、仕上がりが新築同様 | 費用高め、工期長い |
重ね張り | 既存床の上に新しいフローリングを重ねる | 2〜3割安く、工期短い | 床が高くなり段差やドアに干渉することも |
材料による費用の違い
代表的な床材の特徴と費用感を比較しました。
材料の種類 | 特徴 | 費用感(1㎡あたり) |
---|---|---|
複合フローリング | 耐久性が高く、種類豊富でメンテ性も良い | 4,000~7,000円 |
無垢フローリング | 天然木の質感と高級感。価格高め | 7,000~15,000円 |
クッションフロア | 塩ビ素材で安価、防水性に優れる | 2,000~5,000円 |
費用を抑えるためのポイント
- 重ね張りを選ぶ:撤去費用が不要で安価
- クッションフロアを活用:コスパ良く防水性も高い
- 部分張替え:傷が一部ならその箇所だけ施工
- 複数業者の見積もり比較:同条件でも数万円の差
賃貸アパート特有の注意点
- 原状回復のルール:経年劣化は貸主負担。ペットやタバコによる傷は借主負担の場合あり
- 管理規約の制限:防音規定などにより、使用できる床材が限定されることがある
- 工事前の確認必須:管理会社や大家に相談せず施工するとトラブルに発展する可能性あり
相場を知って賢く選択を
賃貸アパートのフローリング張替え費用は、6畳で約10万円、12畳で30万円前後が目安です。
重ね張りやクッションフロアを選べば、費用を大幅に抑えることも可能です。
ただし賃貸では契約内容や管理規約の確認が必須。勝手に工事を進めるとトラブルにつながります。
相場を理解し、複数業者と比較しながら、安心・納得できるプランを選びましょう。