床のリフォームを考えたとき、真っ先に気になるのが「一体どのくらい費用がかかるのか」という点ではないでしょうか。
新築から10年以上経過した住宅では、床のきしみやへこみ、色あせなどが目立ち始め、「そろそろ直したい」と思う方も増えていきます。
しかし、リフォーム会社に相談する前に費用感を知っておかないと、見積もりを見て驚いたり、予算をオーバーしてしまったりすることも少なくありません。
床工事は部屋の広さや材料の種類、施工方法によって大きく金額が変わるため、事前の知識が非常に重要です。
この記事では「フローリング」「クッションフロア」「フロアタイル」「カーペット」など主要な床材別に、張り替えや重ね張りの費用相場をわかりやすく紹介し、さらに費用を抑える方法や注意点についても詳しく解説します。
床工事費用の相場を理解する
床工事の費用は、床材の種類と施工方法によって大きく変動します。
張り替え工事は既存の床を撤去して新しい床材に交換するため費用が高めになり、重ね張りは既存の床の上に新しい材料を貼ることで撤去費用を削減できるため、比較的安価に抑えることが可能です。
フローリングの費用相場
フローリングは最も人気の高い床材で、木の質感や温もりが魅力です。
張り替えの場合、6畳でおよそ20万円~30万円程度が目安。
重ね張りであれば9万円~18万円程度に収まるケースが多いです。
畳からフローリングへ変更する場合は撤去や下地処理が必要になるため、15万円~30万円程度と費用が高めになります。
クッションフロアの費用相場
耐水性に優れ、トイレや洗面所など水回りに最適なクッションフロアは、比較的安価に施工できる床材です。
6畳の張り替えなら6万円~10万円程度、重ね張りなら4万円~6.5万円程度が相場です。
柔らかい素材のためDIYに挑戦する方もいますが、仕上がりを考えると専門業者に依頼する方が安心です。
フロアタイルの費用相場
デザイン性が高く、木目や石目などの質感をリアルに再現できるフロアタイルは人気が高まっています。
6畳の張り替えで5.5万円~10万円程度、重ね張りで5万円~6.5万円程度が一般的です。
フローリングより安価で耐久性にも優れており、コストパフォーマンスを重視する方におすすめです。
カーペットの費用相場
カーペットは防音性や保温性に優れ、子ども部屋や寝室に適した床材です。
6畳の張り替えで5万円~12万円程度、重ね張りで4.5万円~6.5万円程度が目安です。
ただし汚れが目立ちやすいため、交換サイクルは他の床材に比べ短めです。
床工事費用の内訳
- 材料費:床材の種類やグレードによって変動。無垢材は高額、クッションフロアは安価。
- 施工費:張り替えは撤去や処分費が必要。重ね張りなら施工費を抑えられる。
- 下地処理費:床の補修が必要な場合に追加。省くと不具合が発生しやすい。
- 諸経費:運搬費・人件費・現場管理費などが加算。
床工事費用を抑える方法
- 重ね張りを選ぶ:既存床が使える場合は撤去を省きコスト削減。
- 床材選びを工夫:複合フローリングやクッションフロアでコストダウン。
- 複数社見積もり:内訳を比較し、不要な費用を見抜く。
- DIYを取り入れる:古い床材の撤去など一部を自分で行えばコストカット可能。
床材別の費用比較表
床材の種類 | 張り替え費用(6畳) | 重ね張り費用(6畳) | 特徴 |
---|---|---|---|
フローリング | 20万~30万円(無垢) | 9万~18万円 | 高級感・木の質感・耐久性 |
クッションフロア | 6万~10万円 | 4万~6.5万円 | 耐水性に優れ水回り向き |
フロアタイル | 5.5万~10万円 | 5万~6.5万円 | デザイン性が高く安価 |
カーペット | 5万~12万円 | 4.5万~6.5万円 | 防音性・保温性に優れる |
床工事の注意点
床工事は住宅の快適性や耐久性に直結します。
安さだけで業者を選ぶと、床鳴りや浮きが発生し、追加工事で高額になることもあります。
信頼できる業者に依頼し、見積もり内訳を細かく確認することが大切です。
また、水回りにはクッションフロア、床暖房なら温水式と電気式のランニングコスト比較など、ライフスタイルに合わせた選択も重要です。
正しい知識で納得できる床リフォームを
床工事費用は床材の種類・工法・面積・施工内容によって大きく変動します。
相場を把握することで見積もりの妥当性を判断し、予算に合ったリフォーム計画を立てられます。
弊社では現場調査から最適な床材提案・施工まで一貫対応。
床のきしみや劣化にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。