体育館の老朽化や設備不足から「使いたいときに利用できない」「暗くて滑りやすい」「車いすでも安心して使えない」といった不満を感じたことはありませんか。
スポーツや地域行事の拠点として大切な体育館だからこそ、使いやすさや安全性が求められます。
佐久市では現在、複数の体育館・運動公園で改修や新設に向けた工事が進行中です。
工事による利用制限に悩む一方で、完成後には快適で多機能な施設を待つ期待も大きいはず。
この記事では、望月総合体育館、佐久市総合体育館、臼田総合運動公園それぞれの工事内容と進捗状況を詳しくご紹介します。
望月総合体育館の老朽化対策改修工事
望月総合体育館は築後30年以上を経過し、床のへこみや照明器具の劣化、トイレ・更衣室の老朽化が顕著になっていました。
そこで行われた改修工事では、まず床材の張り替えと下地補強を実施。
バスケットボールやバレーボールといった激しい運動にも耐えうる耐久性を持つ合板を採用し、滑りにくさを向上させています。
同時にLED照明への更新で明るさが大幅アップし、夜間利用時の視認性も改善。
トイレや更衣室は段差を解消してバリアフリー化し、車いす利用者や高齢者にも配慮した設計となっています。
改修期間中は一部アリーナが利用制限となり、地域スポーツ団体には市ウェブサイトや掲示板で代替利用案内が提供されました。
佐久市総合体育館の照明設備等改修事例
市中心部に位置する佐久市総合体育館では、主にアリーナの照明設備更新が行われました。
従来の蛍光灯型照明は球切れが目立ち、交換作業も頻繁に必要でしたが、今回の改修で高天井用LED照明に刷新。
省エネ性能は従来比で約60%向上し、長寿命化によるメンテナンスコスト削減も期待されます。
また非常用照明や誘導灯も最新基準に合わせて設置し、災害時の安全対策を強化。
工事は夜間と休日を中心に段階的に進められ、一時的に部分閉鎖したエリアもありましたが、大会やイベントには影響が出ないよう市が調整を行っています。
臼田総合運動公園多目的広場の大規模改修
令和7年4月1日から全面供用を開始した臼田総合運動公園多目的広場は、老朽化した屋外照明や園路の陥没、ユニバーサルデザイン対応不足を解消するための大規模改修を経ています。
改修ではまず舗装の全面張り替えと排水性向上を目的としたグラウンド整備を実施。
さらに全エリアに段差解消スロープと手すりを設置し、高齢者や車いす利用者がスムーズに移動できるよう配慮しました。
照明設備は全天候型LEDポール照明に更新し、夜間の安全性と視認性を確保。
遊具やベンチも耐候性の高い素材に交換し、メンテナンス性と快適性を両立させています。
工事の種類別ポイント比較
以下の表は、佐久市内で行われる主な工事の種類をまとめたものです。
工事の種類 | 主な対象設備 | 目的・効果 |
---|---|---|
老朽化対策改修工事 | 床材、照明、更衣室、水回り | 安全性と快適性の向上、バリアフリー対応 |
施設強化改修工事 | 壁・屋根・外装、構造補強 | 耐震性向上、防災拠点としての機能強化 |
ユニバーサルデザイン化改修工事 | スロープ、手すり、案内表示 | 誰でも使いやすい環境整備、高齢者・障がい者の利用促進 |
表中の各工事は単独で行われることもあれば、複数組み合わせて総合的な改修を行うケースもあります。
たとえば望月総合体育館の改修では老朽化対策とユニバーサルデザイン対応が同時進行しました。
工事期間と利用制限の確認方法
工事期間中は館内の一部エリアが閉鎖されるため、利用を予定する際は事前に情報をチェックすることが重要です。
佐久市の公式ウェブサイトには「施設工事情報」のページがあり、工事日程や休館スケジュールが随時更新されています。
併せて各体育館の掲示板や施設窓口でも最新状況が確認できるほか、電話問合せにより細かい区画ごとの利用可否も案内してもらえます。
特に夜間や週末の大会利用を計画されている団体は、早めの予約と工事スケジュール確認を心がけましょう。
まとめ
佐久市内の体育館・運動公園では、老朽化対策、照明設備更新、ユニバーサルデザイン化など多岐にわたる改修工事が進んでいます。
それぞれの工事は利用制限を伴いますが、完成後には安全性・快適性が飛躍的に向上し、あらゆる世代が利用しやすい施設へと生まれ変わります。
工事情報は市ウェブサイトおよび各施設窓口で随時更新されるため、利用予定のある方はこまめなチェックをおすすめします。
今後も改善されたスポーツ環境を活用して、健康づくりやコミュニティ活動をさらに充実させていきましょう。