床職人奮闘記!無垢床の表面を削って再生!その仕上がりは“すっぴん美人”

床研磨塗装スタート「現場到着」

「今日は東京のショールームでの施工だ!表層が汚れて黒ずんでいるのを直していく、それが今日の使命」
今日は東京の現場!
朝9時。ビルの谷間に佇むショールームに、俺は今日も元気に乗り込んだ!
ガラス越しに太陽の光が差し込むおしゃれ空間。
でも、その床を見た瞬間「おっとぉ…」と思わず声が漏れる。
まるで都会のストレスが床に溜まったかのような黒ずみが、無垢材の美しさを覆い隠してしまっている。
これじゃあ、せっかくの展示品の高級フローリングがもったいない!
今日のミッションは、そんな曇った表情を取り払って、床にもう一度“晴れ”を取り戻すこと!腕まくりをして、一日の戦いが始まる。

汚れが入り込んだ無垢のフローリング

一見するとただの汚れ。
でも職人の目はごまかせない。
この黒ずみ、ただ拭いても無駄。というのも、木目の奥の奥、まるで木の年輪の記憶にでもなったかのように、汚れがしぶとく入り込んでる。

しかも、工場出荷時にうっすら入っていた機械削りの痕にまで入り込んでるとなれば、
これは普通の洗剤や水拭きによる拭き上げ上じゃ太刀打ちできない。
まるでダンジョンのボスみたいに、そう簡単には倒れてくれない手強さ。
でも、こういう相手こそ、燃えるんだよな。
一般の工法じゃ無理でも、それをやるのが、俺たち床職人なんだ!

さあ研磨スタートだ!気合が入る

「新築のころの輝きを取り戻してやる…」と、心の中で熱が湧いてくる。
誰に頼まれたわけでもない。でも、この床は“誰か”の土台になるために待っていて、そして見に来る人が大勢いる。
いざ、住宅にフローリングを張ってしまえば生活の一部になってしまうかもしれないけど、だけど、日々の思い出が全部が刻まれていく床。
そんな床だからこそ、無垢の姿に戻してあげたい。
傷も汚れも消して、もう一度“この床いいねっ”て口を揃えて言われる床にしてあげたいんだよな。
職人ってのは、結局こういうとこに情を込めるんだ。だってそれが、自分たちの原動力だし…
目の前の材が無垢の木材に戻っていく姿を想像するだけで、自然と背筋が伸びる。さあ、心して取りかかるぜ!

これが床研磨塗装の現場の実況中継だ!

「ウォォォォン!」朝の静けさを突き破る戦闘開始の咆哮!
研磨機のスイッチを入れた瞬間、まるで獣が目を覚ましたかのような低音が部屋中に響き渡る。
そして、サンディングマシンを床に当てた瞬間、「ガーガガガガッ!」と、乾いた音が炸裂。
あぁ、この音がたまらないんだよな!
まさに床の表情が一枚ずつ剥がれていく音、年季の入った埃や黒ずみを削り取っていく音。
たまに舞い上がる木粉が光に照らされてキラキラと舞うのが、これまた美しい。
まるで床が新しく生まれ変わってくような光景。この光景を見た事ある人はみんな凄いって言ってくる!
だから、見てほしい、だけど、現場で見られる人は少ない!
音と振動と匂いと、全感覚が「削るぞ…!」って叫んでる。職人魂、ここに集結!

前後に動かし削っていく!基本3回+ポリッシャーが基本のステップ

リビングから廊下、そして奥の応接室まで、同じように何度も行き来して、何度も何度も機械を滑らせていく。
これが重い体重を掛けながら前後に動いていく、夏場なら1日で2㎏は減量できる!
一度目の削りで大まかな汚れを削り取り、二度目で木の表情を整え、三度目で滑らかさを極める。
この3段階+ポリッシャーが俺たちの“ステップ”だ。
トラフ(サンディングの筋)が残らないように、光の角度を見ながら、仕上げのポリッシャーでなでるように床を磨いていく。
この時ばかりは、まるで高級車のボディを磨く職人のような気分。
美しく、繊細に、でも大胆に。床が少しずつ、新しい表情を見せてくるたび、手応えを感じるんだ。
これが“命を吹き込む作業”ってやつさ!

艶消し仕上げが、今まで無かった無垢本来の表情

最後の仕上げは、俺が愛してやまない「艶消しウレタン」だ。この仕上げ本当に好きだ!
これがまた気が利いてて、色合いをほとんど変えずに、床本来の風合いをそのまま残してくれるんだ。
まるで、ちょっとだけ化粧をしているけど“すっぴん美人”みたいな絶妙な仕上がり。
テカテカしてないから、光の反射も柔らかくて、温もりを感じる空間になる。
この床で、子どもが絵本を読んだり、おじいちゃんが昼寝したり、ワイン片手に夫婦が談笑したり…。
そんな未来の暮らしが、この床の上に描かれていくんだと思うと、自然と笑みがこぼれるよね。
「長く、大切に使ってほしいな」って気持ちを込めて、最後のひと塗り。任務完了だ!

床が明るく蘇った!明日も床づくりの日々が続いていく

陽が傾き始めるころ、最後のチェックを終えて振り返ると、そこには見違えるほど明るくなった床が広がっていた。
かつての黒ずみはどこへやら、まるで新築のような輝きを取り戻している。
お客様も目を丸くしながら、「えっ…本当にこれ同じ床ですか?」と声を漏らす。
その瞬間、俺の心にもポッと灯がともる。
「よかったな、床」って、心の中でつぶやきながら、工具を一つずつ片付ける。
施工は終わった。でも、床づくりは終わらない。
明日も、あさっても、誰かの生活を支えるために、俺は床と向き合い続ける。

 

 

 

 

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