みなさんこんにちは!研磨施工事例のページをご覧くださいましてありがとうございます。研磨は貴重な無垢材を再生させる技術です。今では、無垢の家具や無垢板を再利用したり、次代に残すための取組みをしている方も増えています。私たちも、貴重な無垢材のリコートをおすすめしています。
もし、ご自宅の縁側や室内のフローリングが貴重な無垢材だった場合、新しい建材でリフォームしたいと思いますか?それとも残していきたいと思いますか?考え方は人それぞれだと思いますが、後者であれば知っておきたいリフォームがあります。それはフローリング床の研磨塗装です。
簡単に説明すると汚れた表面を取り除く施工技術です。具体的にどんな手順で行うのでしょうか?そして費用はどれぐらい掛かるでしょうか?様々なことをお伝えします。
それでは、フローリングが美しく蘇った施工事例をご覧ください。
光沢が失われて汚れてきた無垢フローリングを再生させるリフォーム
花梨の風合いが気にいり、新築時に採用された千葉県柏市のN様。
カリンは無垢の中でも堅い材質が特徴的で朱色が美しく高級感があるフローリングです。
また、傷が付きにくく一般的なフローリングより耐久性などにも優れています。そんなカリンフローリングですが築15年となり光沢が無くなってきたり部分的に隙間が開いてきたり、引き戸の見切りが剥がれてしまったりと気になる場所がでてきたそうです。
リフォームをしたいと建築会社に相談した所、研磨でのフローリング再生工法を知り研磨塗装に踏み切ったそうです。
花梨フローリングは価格も高く張替えや上貼りをしてしまうと、正直勿体無いです。
たまにあるのですが、縁側の床を張り替えてほしい、上貼りをしてほしいとのご相談をいただきます。
ただ、縁側があるような住まいは、昔ながらの日本家屋であることが多く、一枚板の無垢材が使われていることも少なくありません。
今では貴重となっている樹種の時もあります。
また材料の幅と厚みが、あればあるほど手に入りにくく高価です。
そういった床は削って再生するリフォームで床を活かすことができます。
それほど貴重な材料なので解体して再販されることもあります。例えば古民家です。無垢板などを丁寧は解体されていきます。
汚れた材料は削り出したり、染み抜きやあく洗いを行いきれいにします。
柱や梁は、囲炉裏から出た煙がいい感じに黒ずみを与えます。また煙で燻されることで虫食いから守られ材質も強くなっていきます。そのため、そのまま販売されていることの方が多いです。
床研磨塗装で必要な養生作業
まずは、養生を行っていきます。床の研磨機でフローリングの表面を削り出すときに木の粉が出るためです。
飛散しないように戸棚などをマスカーで覆っていきます。また、隣の部屋にも粉がいかないように塞ぎます。
フローリング研磨(フロアサンディング)
いよいよ削る作業です。床の状態に合わせて削り方を変えます。はじめは荒削りから始めます。
この際、床の反りが酷ければ削りを粗く、フラットで汚れが少なければ削りを細かく行っていきます。
通常は、この工程を3度行いますが、状態によっては4度〜5度と行います。
また、材料によっては仕上げ後の見え方が変わります。それは、市松模様と同様といえばイメージが湧きやすいかもしれません。
同じ柄でも一枚いちまいで方角を変えるだけで見え方が変わるのと同じ理屈です。
そのことも考慮して削る必要があります。
写真は荒削りと、中削りのようすです。既存の塗膜やフローリングに付着していた汚れなどが取り除かれて綺麗な白木色に戻ります。
この後、仕上げ削りを行い、さらに確認しながら#120~#180の円形のジスクで仕上げを行います。
つまり仕上げは機械を変えて2回行うんです。
サンディングは番手を変えて行っていくのですが、研磨跡をどれだけ残さずに次の工程に移っていくかも大切なんです。
床全面の研磨完了後、続いて塗装を行っていきます。
研磨後フローリング下塗り及び机塗装
いよいよ、床の塗装を行っていきます。
その前に、一枚板の机も塗装をしていきます。基本的にはコテバケのよりも幅の広い刷毛で塗っていくのですが、際の方は小さい刷毛を使って塗っていきます。塗料も数種類から選択できますが、基本的に住まいながら行うリフォームでは水性を使います。
溶剤系の塗料を使ってしまうと、シンナーが揮発している間、ずっと匂いが出続けます。
家族の中に敏感な方がいらっしゃると具合を悪くされてしまうからです。そのため事前に研磨工法だけでなく使う塗料についてもお話させていただいています。
フローリング下塗り完了
下塗りが完了しました。
もし、高硬度塗料などを選ばれた場合、ここでの塗り工程は塗料を変えなければなりません。
仕上げにどんな性能が必要なのか?何を求めるのかも考えておきたいことです。基本的には耐久性や滑りにくさなどがあれば問題はありませんが・・
仕上がってから直ぐにすべってしまうと困りますからね。
フローリング中塗り完了・上塗り完了
最期に、中塗りと上塗りを行っていきます。
もちろん机についても塗っていきます。
フローリング再生ビフォーアフター
施工完了しました。施工前には塗布されていた塗膜が黒ずみ黄変もしていました。
そのためカリンの特徴的なきれいな朱色も消されていました。木材の良さが活きていないともいえるでしょう。
施工後には、赤い色が綺麗に浮き出てきました。
Nさま戸建て住宅の床研磨塗装のご依頼、誠にありがとうございました。
フローリング床研磨塗装の価格について
古くなった無垢フローリングや複合フローリングを研磨しようとした時、その費用はいくら位掛かるのでしょうか?
床の状態によっては張替えや補修が必要になるので、一概には言えませんが、スケールや間取りの細かさで費用が変わってきます。
また、仕上げの塗料でも費用が変わってきます。
そのため、業者に相談する時に、どんな仕上げにしたいのかを伝えるとスムーズです。
だいたいの費用を把握しておきましょう。
床研磨の削り(フロアサンディング)の費用(4回削り)
実は、床研磨といっても、その技術は1つだけではありません。
特殊な削りによってパターンをつくることができます。また、既存床の状態によっては部分的な張替えなどを行います。いくら削る技術を使っても奥深くまで浸透した汚れは除去しにくいためです。費用については、基本的に4回削りの仕様になっています。
30㎡ | 5,000円/㎡~ |
50㎡ | 4,000円/㎡~ |
100㎡(広いマンションやオフィスなど) | 3,000円/㎡~ |
300㎡(オフィスやホールなど) | 2,500円/㎡~ |
床塗装仕上げの費用
一概にフローリングの塗装といっても、着色をはじめ自然塗料やウレタン塗料、コーティングなど塗料の違いまで合わせると数十種類になります。よく使われている塗料について記載しています。
ウレタン塗装(水性4回塗り) | 4,200円/㎡~ |
自然塗料2回塗り(オスモ) | 3,000円/㎡~ |
自然塗料2回塗り(ワトコ) | 2,000円/㎡~ |