毎日家族やペットと過ごすリビングや寝室の床が、色あせや傷、ギシギシ音で古びた印象になってしまうと、せっかくのくつろぎ空間もなんとなく居心地が悪く感じるものです。
床の傷みは見た目だけでなく、段差によるつまずきや、湿気が下地に回ってカビや腐食を招くリスクもあります。
しかし「張替えと重ね張り、どちらが自分の家に向いているのか」「いくらくらいかかるのか」「信頼できる業者はどう探せばいいのか」といった疑問が山積みで、なかなか一歩を踏み出せない方も多いはずです。
この記事では、飯綱町でフローリング張替えをご検討中のあなたに向け、費用相場や工法の違い、素材の選び方、業者選びのポイントから施工の流れ、完了後のメンテナンスまでを、順を追ってわかりやすく解説します。
読み終えたときには「これなら安心してリフォームできる」と自信を持って次のステップに進めるようになるでしょう。
フローリング張替えの方法とそれぞれの特徴
フローリング張替えには大きく分けて「張り替え工法」と「重ね張り工法」の二つがあります。
まずはそれぞれのメリット・デメリットを理解し、自宅の状況や予算、工期の希望に合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。
張り替え工法
既存の古いフローリングをすべて剥がしてから、下地の状態を確認・補修したうえで新しい床材を貼り付ける方法です。
下地の歪みや腐食を見逃さずに改善できるため、長期間にわたり安定した仕上がりが得られます。
床の高さはほぼ変わらず、廊下や建具との段差もそのまま維持できるのが大きなメリットです。
一方で、古材の撤去や廃材処分にかかる費用と手間が発生し、工期も2~4日程度と重ね張りに比べてやや長くなる点は留意が必要です。
重ね張り工法
既存のフローリングの上に新しいフローリングを重ねて張る方法で、剥がし作業や廃材処分が不要なため費用と工期を抑えられます。
おおむね1~2日で施工が完了しやすく、短期リフォームに向いています。
ただし、床が1.5~8mm程度高くなるため、襖やドアの建具調整が必要になったり、既存の下地不良を見逃してしまう可能性がある点はデメリットです。
施工方法比較表
工法 | 費用目安(1畳) | 工期 | 床高の変化 | 下地補修 |
---|---|---|---|---|
張り替え工法 | 3万円~6万円 | 2~4日 | ほぼ変わらない | 古いフローリングを剥がすのでしっかり補修可能 |
重ね張り工法 | 2万円~5万円 | 1~2日 | 1.5~8mm程度高くなる | 既存床を残すため不具合を完全把握できない場合あり |
費用相場の詳細と抑えるポイント
飯綱町での張替え費用は、工法の他に床材の種類や部屋の形状、下地の傷み具合、廃材処分費用、建具調整費用などが加味されるため、見積もりごとに金額が変動します。
概ね次のような相場を参考にしてください。
- 張り替え工法:1畳あたり3万円~6万円
- 重ね張り工法:1畳あたり2万円~5万円
- 畳からフローリング(張り替え):6畳で9万円~30万円
- 畳からフローリング(重ね張り):6畳で6万円~14万円
費用を抑えたい場合は、まず重ね張り工法を検討し、さらに複合フローリングなどコストパフォーマンスに優れた床材を選ぶ方法があります。
また複数の業者に相見積もりを依頼し、施工内容や追加費用の条件を比較すると、よりリーズナブルなプランを見つけやすくなります。
キャンペーンやオフシーズン割引を実施している業者を狙うのも有効です。
フローリング素材の種類と選び方
床材には主に「複合フローリング」「無垢フローリング」「防音フローリング」の3タイプがあり、耐久性や見た目、価格、メンテナンス性が異なります。
ご家族構成や生活スタイルに合わせて選びましょう。
複合フローリング
合板の表面に薄い天然木や木目シートを貼り合わせた構造で、汚れや傷に強く価格も抑えられるため、初めての張替えやリーズナブルに済ませたい場合に適しています。
6畳あたり9万円~18万円程度が目安で、乾拭きや掃除機でのホコリ除去が基本の簡単メンテナンスで長持ちします。
無垢フローリング
天然木そのものの質感と経年変化が魅力ですが、湿度変化による反りや傷が付きやすいため、数年ごとのオイルメンテナンスが欠かせません。
6畳あたり15万円~25万円程度と複合より高価ですが、自然なぬくもりや優れた調湿性を求める方に向いています。
防音フローリング
床下に防音シートやパネルを組み込むことで、上下階への音漏れを軽減します。
マンションや二世帯住宅での生活音対策に最適ですが、12万円~22万円程度と複合や無垢に比べてコストは高めです。
隙間にゴミがたまりやすいので掃除機のノズルを付け替えて丁寧に吸引しましょう。
素材比較表
素材種類 | 特徴 | 価格帯(6畳) | メンテナンス |
---|---|---|---|
複合フローリング | 合板+木目シートで傷や汚れに強くコストパフォーマンス良好 | 9万~18万円 | 乾拭き・掃除機 |
無垢フローリング | 天然木ならではの風合いと経年変化を楽しめるが、反りや傷に注意、オイル塗装要 | 15万~25万円 | オイルメンテナンス |
防音フローリング | 床下に防音材を組み込み上下階への音漏れ対策に優れるが、隙間掃除が重要 | 12万~22万円 | 隙間掃除機 |
業者選びのポイントと飯綱町での探し方
信頼できる業者を選ぶには、まず施工実績や口コミ、これまでの写真・事例をホームページやSNSで確認しましょう。
飯綱町エリアではリショップナビやハピすむリフォームなどの情報サイトを活用すると、地域対応のリフォーム会社をまとめて比較できます。
また、地元の工務店やリフォーム会社に直接問い合わせて現地調査を依頼すると、より正確な見積もりをもらえ、工事内容の理解が深まります。
見積もりを取る際には、施工面積、使用床材、工法別の施工費、下地補修費、廃材処分費、建具調整費用などが詳細に書かれた書面見積もりを必ず受け取り、口頭だけでなく書面で確認することで後のトラブルを防げます。
さらに、施工後の保証期間やアフターフォロー体制(無償補修の範囲や連絡先)が整っているかも必ずチェックしましょう。
部分補修と全面張替えの判断基準
床の傷みが一部に限られる場合は、部分補修(部分張替え)でコストを抑えられます。
ただし既存床と新材で色味や木目が異なると仕上がりにムラが出やすいため、補修箇所が小さいケースに向いています。
床全体の経年劣化が目立つ、複数箇所に傷みがある場合は全面張替えを選ぶと統一感が得られ、長期的に美しい仕上がりを維持しやすくなります。
施工の流れと事前準備
見積もり確定後は、まず家具の移動や養生スペースの確保を行います。
当日は職人が養生を丁寧に行ったうえで、張り替え工法なら既存床の撤去→下地補修→新規フローリング貼り付け→仕上げサンダー→清掃→最終確認という流れで進めます。
重ね張り工法では養生後に貼り付けと仕上げ作業を行い、全体で1~2日程度で完了します。
作業中は騒音やほこりが発生するため、作業時間帯や換気方法を事前に打ち合わせし、疑問点は現場責任者に随時相談すると安心です。
完了後のメンテナンスと長持ちのコツ
張替え完了後は、こまめに乾拭きや掃除機でホコリを取り除き、汚れは速やかに固く絞った布で拭き取ることが基本です。
複合フローリングは専用ワックスやクリーナーで保護層を定期的に補充し、無垢フローリングは数年おきのオイルメンテナンスで自然なツヤと保護膜を維持します。
防音フローリングは隙間にゴミがたまりやすいので、ノズルを変えた掃除機で丁寧に吸引しましょう。
万が一、剥がれや浮きが生じた場合は保証書の対象範囲を確認し、速やかに業者へ連絡して無償補修を依頼してください。
まとめ
飯綱町でフローリング張替えを成功させるには、まず張り替え工法と重ね張り工法のメリット・デメリットや費用相場を正しく理解し、自宅の状況や予算に合った工法と素材を選ぶことが大切です。
部分補修か全面張替えかの判断基準から、信頼できる業者選びのポイント、施工の流れや完了後のメンテナンス方法までを一通り把握しておけば、安心してリフォームを進められます。
まずは複数の業者に詳細な見積もりを依頼し、納得のいくプランと価格で理想のフローリングを実現しましょう。