研磨できなくなった床に?フローリングのプロ「1級技能士」が教える4つの再生方法

「さぁ本日は、Y社屋さまの床リニューアル工事!」だ!
いつものように鼻息荒く現場に向かった私たち。
しかし今回は、ただのフロアサンディングじゃ終わらない。
なぜなら張り替えからスタートだ!!
実は、一概にフローリングリフォームといっても様々な工法がある。私たちはそのフローリングのプロ、1級フローリング技能士なんだ!
でっ、でもそんな事は自慢できない!なぜならこの後の「現場調査での一コマ」を呼んでもらえば分かるだろう!

現場調査へGO!ダメージを受けたフローリングが一枚..真っ黒だ!?

まず現場を見て一言。
「うわぁ、これは……ダメージが結構だな」
削っても再生が難しいような箇所が点在している。
そこで登場するのが“張り替え”だ。
ただし、これが意外と一筋縄ではいかない。
なぜって?
「このフローリング、なんて商品?」
と聞かれても、スタッフ全員が首をかしげる始末。ベテランたちなのに…
そう、実は、おしゃれな店舗の床は種類が不明な事が…これ意外と分からないんです。
あそこの会社のマンションにはあの床とか、あの時代の建物、例えば、学校にはあの床とか経験値から紐解けることがあるが、今回ばかりは..図面を引っ張り出しもらい、読み解くこと数分。
「あった!商品名載ってた!助かった〜」と胸をなでおろす。が、しかし。

廃盤の恐怖!フローリング界の“絶滅種”現る!?

ホッとしたのも束の間、その品番を調べていくと…
「えっ、これ廃盤!?」
冷や汗が背中を流れる。見た目が似てるからって安易に選べば、張ったときに全体が“ツギハギ床”になるリスク。
「何とかならないかと..お客様の視線が物語っているな..」と勝手にくみ取って焦っているオレ💦

それでも私たちは、あきらめない!

でも、そんな時こそ経験と勘の見せどころ。そして社内に持ち帰る!
ストック在庫を総チェックし、「あった!ほぼ同じ木目!」
色合わせや板幅を絶妙に調整して、“違和感ゼロ”の張り替えミッションに成功!

さぁ本番だ!唸れサンディングマシン!!

張り替えを終えたら、次はお待ちかねのサンディング。
ゴー(スタート音)バリバリバリ(削る音)!!
ジャー―(研磨機を上げる音)!!
リズムよく削っていく!
この音が心地よく響くとき、床はどんどん若返っていく。
長年の汚れと劣化を削り落とし、新たな木の顔が現れるたびに、心の中でキレイになっていくーとテンションが上がる。
「おおっ、ピッカピカだ!」
「もう新品って言ってもいいよね、これ」

張り替えと研磨は古い床にとって最強タッグだ!

今回は、ただ削っただけじゃない。張り替えで“助け”を呼び、サンディングで“若返り”を果たすという、まさにハイブリッド施工。
しかも床。毎日、多くの人が行き交う場所だからこそ、仕上がりには一切の妥協ナシ。
「これでまた10年戦える!」
と胸を張れる出来に。

今日もまた一枚の床に、命を吹き込んだ。

謎フローリングとの格闘、廃盤の恐怖、そして削りの快感。
張り替えと研磨が織りなす再生の物語は、今日もどこかの床で続いている。
次は、あなたの会社の床かもしれません

削るだけじゃない!床の状態別に変わる、フローリング再生4つのパターン

床のリフォームといえば「フローリングを削って塗るだけでしょ?」と思っていませんか?
実はそれ、ほんの一例に過ぎません。
私たちプロが現場で向き合うフローリングには、さまざまな表情と状態があり、それぞれに最適な再生パターンがあるのです。

ここでは、代表的な4つの施工パターンを紹介します。
自宅や職場の床を思い浮かべながら、ぴったりの再生方法を探してみてください。

1. 削って塗っておしまい!“ライトダメージ”向けスピード仕上げ

たとえば築7~10年の住宅や、比較的新しいオフィス。
床の表面が少し白っぽくなってきたり、椅子の擦り傷が目立ってきたりすること、ありますよね?
でも、木そのものはまだ元気。
そんな時は薄く削って再塗装するだけで、見違えるような美しさが戻ります。
この「削って塗っておしまい」パターンは、施工期間も短く、費用も抑えめ。
「来客前に床だけでもキレイにしたい」「リフォームまではいかないけど清潔感を取り戻したい」――そんな方におすすめのライトプランです。

2. 傷んだ部分を補修してから研磨!“部分ダメージ”に最適な中間施工

小さなお子さんがいるご家庭や、重量家具を動かしたことのある住宅でよく見かけるのがこのパターン。
特定の場所に深いキズやへこみ、ササクレや小さな割れが発生しているケースです。
このような場合は、まずパテ補修や埋め木で下処理を行い、そのうえで全体をサンディングします。
「傷があったとは思えない」ほど自然な仕上がりになるのが魅力。
床全体は使えるけれど、どうしても気になるダメージがある。
そんな悩みには、この“部分補修+研磨”パターンがしっくりくるはずです。

3. 一部張り替えて、全体を研磨!“局所破損”も自然に馴染ませる技あり施工

「観葉植物の鉢を置いていた場所が腐ってた」
「スチール棚の脚が床を割ってしまった」
こうした一部だけの激しい損傷には、その箇所だけを張り替える方法が有効です。
でも、そこだけ真新しい板が入ると、かえって違和感が出てしまいますよね。
そこで、張り替えたあとに全体を研磨することで、色味・ツヤ・木目をなじませるというプロならではの一手間を加えます。
古い床に合わせて新品を“自然に見せる”技術。
美観を損ねず、補修を目立たせたくない方にぴったりの方法です。

4. 広範囲を張り替えてから全面研磨!“床全体を蘇らせたい”という想いに応える再生工事

そして最後は、もはや“床の総力戦”とも呼べる施工パターン。
長年使い込まれた旅館や店舗、築30年以上の住宅などでは、あちこちに割れ・反り・抜けが見られ、もう「削る」だけでは手に負えないことも。
この場合は広い範囲を新しい床材で張り替えたうえで、さらに全面をサンディングして塗装。
下地から整え、全体に一体感を出しながら、新築と見紛うレベルの仕上がりを目指します。「ただ直すのではなく、空間ごと美しく生まれ変わらせたい」
そんな強い想いに応える、フルリノベーション級の方法です。

どの床にも、最適な再生の形がある。

私たちが大切にしているのは、「どれだけ削れるか」ではなく「どれだけその床を活かせるか」という視点です。
・少しの傷みなら、軽やかにスピード再生
・気になるキズには、丁寧な補修を加えて
・部分張り替えでピンチをチャンスに変える
そして、どうしようもないほど劣化していても、最強の手法で蘇らせる
あなたの床は、どの再生ストーリーに当てはまりそうですか?
一緒に、その床の“次の人生”を描いていきましょう。

 

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