◆コンクリートスラブへのネダフォーム施工事例◆
ネダフォーム⁉何それっ!職人さんの中でも知らない人もいると思う!
簡単に言えば床の断熱工法のひとつ!
今日は、そんな作業をご紹介しよう。
下の写真、右に積まれているのが、ネダフォームと言われる建築資材!
白くて軽い、発泡ウレタンの床下地材。今日のミッションは、こいつの下に「だんごモルタル」をぶちまけて、しっかりと固定すること。簡単そう? いやいや、そんな甘いもんじゃない。
◆ネダフォーム下へのモルタル敷き詰め作業◆
まずは、モルタルを適度な硬さに調整する。
この加減が職人の腕の見せどころだ。
緩すぎると「ベチャっ」と広がって、ソフトクリームみたいになる。
硬すぎると「ボロボロ」と崩れて、ドーナツのクランブルみたいになる。
ベストな状態を見極めるのは、職人の勘。
そして、ちょうどいい粘度に仕上げたら、いよいよ「だんご作り」の時間だ。所見の人は子供の頃を思い出すのではないだろうか?・・
手のひらサイズのモルタルを取り、ネダフォームを敷くところに「ポンポンっ」と置いていく。
この作業、なんだかおはぎ作りに似ている。
いや、たこ焼きにも似ている。いやいや現場は長野だから「おやき」でしょっ!
「うーむ」何かお腹すいてたんだろうかっ・・すいません・・
並んだモルタルのだんごたちが、きれいに整列した。
だんごが並べられたら、ネダフォームを乗せる!
慎重に位置を合わせ、そっと置く。「ぶにょ」……っと音が鳴る。
これは、モルタルだんごが潰れながら、ネダフォームに密着している証拠だ。
この際、油断は禁物。一か所でも隙間ができると、あとで床が「ミシミシ」鳴ってクレームに直結する。
全身全霊を込めて、愛を込めて、ネダフォームを「ピタっ」て置く。
でコンコンと叩き水糸の高さに合わせる!これが水平の基準となるからだっ!
施工完成だっ!
こうして、ネダフォームだんごモルタル工法の戦いは終わった。
地味だけど、なぜかクセになるこの作業。きっとまた、俺はどこかで直ぐ現場に呼ばれ、せっせとモルタルだんごを並べる日がくるのだろう。