部活動の大会前最後の練習やサークルの定例練習で、体育館を訪れたら「床改修工事のため一時休館」の掲示を見てがっかりした経験はありませんか。
仲間と調整して予定を立てたのに、直前になって使えないとなると「そーだよなぁ、もっと早く知りたかった…」と悔しさもひとしおです。
立川市では柴崎市民体育館をはじめとする市内の体育館で定期的に中規模改修工事を実施し、床のメンテナンスを含む包括的な改修によって施設の長寿命化と機能維持を図っています。
本記事では、柴崎市民体育館の中規模改修工事を中心に、工事の目的や内容、期間中の利用者向け対応策、工事後の活用ポイント、そして最新情報の入手方法までを詳しく解説します。
これを読めば、休館情報に慌てず対応でき、リニューアルされた床で安心してスポーツに集中できるようになるはずです。
床改修の目的と背景
立川市柴崎市民体育館は竣工から年数を経るにつれて、床材の摩耗や塗装の剥離、継ぎ目の小さな隙間などが目立ち始めました。
これらは初期段階では小さな症状に留まるものの、放置するとシューズのグリップ力低下やつまずき事故のリスクを高め、利用者の安全性を脅かす要因となります。
そこで立川市では令和6年12月13日から令和8年2月27日までの約14か月にわたり柴崎市民体育館の中規模改修工事を実施。
施設全体の延べ床面積6,433.58㎡に対し、鉄筋コンクリート造りの建築部分を中心に営繕工事を行い、床の改修を含む包括的なメンテナンスで施設の長寿命化を図ります。
工事監理は株式会社タムラ設計が担当し、耐久性と利便性を両立させる設計監理体制を敷いています。
中規模改修工事の具体的な内容
柴崎市民体育館の中規模改修では、建築全般に加え床改修が主要な工事項目のひとつです。
床改修のステップは大きく三段階に分かれます。
まず既存の床材の表面を丹念にサンダーで研磨し、古い塗膜や微細な凹凸を平滑化。
次にプライマーを下地に塗布して接着性を高めたうえで、スポーツ用樹脂系塗料を中塗り・上塗りし、耐摩耗性と滑り止め性能を同時に回復させます。
最後にウレタンワックスを複数回重ね塗りし、多層構造で塗膜の厚みを確保。
コートラインは既存のラインを溶剤で除去した後、レーザーレベルで位置を精密に決め、JIS規格に準拠した幅・色で再描画します。
補修箇所が著しい場合には、一部床材の張り替えも行い、全館休館中に安全で均一な床面を実現します。
改修スケジュールと作業時間
工事期間は令和6年12月13日から令和8年2月27日までと長期にわたりますが、作業は原則として月曜から金曜の午前8時30分から午後5時までに集中。
土日祝日は休工日とし、利用者への影響を最小限に抑えています。
ただし、進捗状況や天候により土日祝日に作業を行う場合や、早朝・夕方の準備片付けで作業員が出入りするケースもあります。
利用者は工事スケジュールをこまめに確認し、休館日や時間外立ち入りについて留意すると安心です。
休館期間中の利用者向け対応策
長期間の休館となる柴崎市民体育館を利用できない間は、近隣の泉市民体育館や他区市のスポーツ施設を代替施設として検討しましょう。
多摩モノレール泉体育館駅や立川駅からアクセスが良い泉市民体育館は、床材の感触や照明条件が似ており練習環境の違和感を軽減できます。
オンラインで予約状況を確認し、仮押さえを済ませておくことで、練習計画をスムーズに継続可能です。
事前にチーム内で情報を共有し、調整に時間をかけすぎないことも大切です。
改修後の活用ポイント
工事完了後は塗装層の仕上がり具合やワックス層の乾燥度合いによって、滑りやすさや弾力性が微妙に変化する場合があります。
利用再開時には短いアップ走やステップ練習をチーム全員で行い、床のグリップ感を共有してから本格的な練習に移ると安全性が向上します。
また、新しく設置されたラインの視認性もチェックし、シュート練習やパス回しで見え方の違いを確認しておくと、本番の試合運営での混乱を避けられます。
立川市の他体育館と床材の種類
立川市内のもう一つの主要施設、泉市民体育館でも床改修が定期的に行われています。
体育館の床材には主に三種類があり、工事内容は床材によって異なります。
- 木製フローリングは競技性能重視で耐久性が高い反面メンテナンスが頻繁に必要。
- 長尺シートは耐水性・耐汚染性に優れ多目的利用が得意。
- 塗り床は継ぎ目がなく清掃性が高いですが塗膜補修が定期的に必要です。
それぞれの特性を理解し、利用目的に応じた体育館選びが練習効率を高めるコツです。
最新情報の入手方法
柴崎市民体育館の改修情報は立川市公式ウェブサイト「施設統合管理システム」の休館・工事情報欄で公開されています。
泉市民体育館など他施設の改修予定も同ページで確認可能です。
詳細スケジュールや作業内容はPDF資料で随時更新されるため、「床改修」「中規模改修」といったキーワード検索が効率的です。
利用予定の体育館管理事務所へ直接電話やメールで問い合わせると、ウェブ未掲載の暫定スケジュールや緊急メンテナンス情報を教えてもらえる場合があります。
まとめ
立川市の体育館床工事は、市民の安全性と快適性確保を最優先に計画的に実施されています。
柴崎市民体育館の中規模改修では、床材の研磨・再塗装から部分張り替え、ライン再描画まで一連の工程を経て、施設の長寿命化と機能維持を達成。
休館期間中は周辺施設を活用し、改修後は床感覚をチームで共有して安全確認を徹底することで、スポーツライフを中断なく継続できます。
公式ウェブサイトや担当窓口への定期確認を習慣化し、リニューアルされた床面でより安心・充実した練習と試合をお楽しみください。