~子供たちの足元の寒さを防げ!床職人奮闘記~
「うーん…今日は何の現場だったっけ?」
布団の中でしばらくぼんやりしながら、スマホのスケジュールを確認。
保育園の置床工事と書かれているのを見て、「よし、今日もバッチリ仕上げるか!」と布団を蹴っ飛ばす。
部屋のスピーカーから流れるのはエリック・クラプトンの「Layla」。
軽快なギターリフが朝のエンジンをかけてくれる。
作業着を着て、道具を確認しながらノリノリで準備完了!「さぁ、今日もいい仕事するぞ!」
会社で天ちゃんと待ち合わせ、車に乗り込む。
彼とは長年の付き合い、現場でも息もぴったりだ。
「さて、今日は置床工事だな。しかも寒冷地仕様の床らしいぞ」
「マジか、断熱材も入れるやつだろ?結構手間かかるな~」と天ちゃんがぼやく。
「でも、めちゃくちゃ暖かい床になるぞ。」
「そういや、なんの建物だっけ?」
「保育園だよ。」
「あー、なるほどな。子どもたちが走り回る床か!」
床は子どもたちの遊び場でもあり、生活の一部。だからこそ、しっかりとした作りにしないといけない。
「頑張るかっ」そんな会話をしながら、現場に向かっていくのだった!
現場に着くと、他の職人の姿が見当たらない。「おっ、今日の現場貸切か?」
「最高じゃん!最近ついてるなぁ」広々とした現場で、時間も余裕がある。これは捗る予感しかしない!「さて、まずは床の高さを確認だな。」
レーザーを当てて基準をチェック。
「よし、バッチリだ!」と確認しながら、今日の作業の流れをイメージする。
「さぁ、まずは際根太(きわねだ)からいくぞ!」
際根太を回していきながら、「実は乾式二重床って、色んな用途に対応できるんだよな」と天ちゃんが語り出す。
「例えば、人が多く歩く施設でも、運動する施設でも、床の使い方に応じて調整できるんだよな。」
「確かに。体育館にも使われてるくらいだしな!」
保育園も子どもたちが走り回るから、強度が必要だ。この工法なら安心して使ってもらえる!
「さて、次は置床を並べていくぞ!」
支持脚をセットして、パーティクルボードを敷いていく。
でも今日は普通の置床じゃない。寒冷地仕様のため、断熱材をプラス!
「あっつい断熱材をボードの裏に取り付けて…」
「こうすることで、断熱性能が一気に上がるってワケだ!」
寒い地域でも、子どもたちが床の冷たさを感じずに快適に過ごせる。
「なるほど、こりゃあ親御さんも安心だな!」
「よし、次はパーティクルボードを敷いていくぞ!」
一枚一枚慎重にセットしていく。支持脚を微調整しながら、高さがOKか確認していく。
確認しながら進めていくのって、意外と大事なんだよな。
「実はな、これ押し入れの床にも使えるんだよ。」
「えっ!そりゃーそうでしょ!何で突然!」と天ちゃんが首をかしげる。
「しかも、今から施工するじゃん」
「いやいや、そーゆことじゃなくて、リフォームでも使えるって意味」
押し入れの床って意外とボロボロになるんだよ。
一般的な床組みだと結構大掛かりに直していることが多いけど、この工法なら組床で直す手間がなくなる。
「そりゃ便利だな!」
しかも、工期も短くてコストメリットもあるから、お客様にもメリット大!なんだ!
へーそりゃ、他の人にも教えてあげたらいいんじゃん。
次に合板を捨て貼りしていく。これが終われば、いよいよ仕上げの床材が張られる。
「いや~、早かったなー!」
「やっぱり、段取りがよかったからだよ…」
子どもたちが元気に走り回る姿を想像しながら、最後の確認。
「よし、完璧!あとは仕上げだ」
「さぁ、次は廊下と保育室の捨て貼りだ!」
廊下は子どもたちが走り回る場所。
ここが弱いとすぐにガタがくる。
また、しっかりやらないと、仕上げにも影響する。
保育室にも捨て貼りを施し、「子どもたちが安心して遊べる床、しっかり作るぞ!」と気合を入れる。
「さぁ、お待ちかねのフローリング張りだ!」
仕上げ材のフローリングを手に取ると、自然木の質感がたまらない。
「こりゃあ、いい木材だな!」と天ちゃんも頷く。
「しかも、今回はナチュラルテイストの仕上げになるから、フローリングがめちゃくちゃ映えるぞ!」
手触りを確かめながら、「よし、これを綺麗に張って、最高の仕上がりにするぞ!」と気合を入れる。
フローリングを一枚一枚、丁寧に張っていく。
サネをしっかりと合わせ、トントンと優しくはめ込む。「これが職人の腕の見せどころよ!」と自画自賛しながら、床全体が美しく仕上がっていくのを見て、達成感が込み上げてくる。
ついに完成!
「いやぁ~、仕上がった…」
フローリングだけでなく、壁の腰部分や什器までもが自然木で統一され、ナチュラルな温かみのある空間になった。
「木の香りがする保育園って、いいよな~」と天ちゃんが深呼吸。
「これなら、子どもたちも気持ちよく遊べるな!」
床を踏みしめてみると、しっかりとした感触。「よし、完璧だ!」と満足感に浸りながら、工具を片付け、最後にもう一度床を見渡す。
「いい感じだな!」
「そして、最後の仕上げ、クリーニングだ!」
綺麗に掃除する、木目の美しさが際立つ。「おぉ…これはたまらん!」と、ツヤツヤのフローリングを見て思わずうっとり。
「メンテナンス」はモップでOK
ただし、化学モップはNGだ。なぜなら、ずっと床にモップが置かれていると仕上げ材の塗装面を痛めてしまう恐れがあるからだ!