~デザイン高い床にせよっ!床職人奮闘記~
朝日が昇り、まだ少し肌寒さの残る空気の中、現場に到着!さあ、今日も一日、安全第一で頑張るぞ!
まず最初の大事な作業、それが「レベル出し」。
これは、ただの下準備ではない。
ここでミスをすると、仕上がりに大きく影響するからだ。
床の天端(てんば)――つまり、床の最終的な高さに合わせて、細かく測定しながらレベルを出していく。レーザー墨出し器をセットして、光のラインを頼りに、基準点を決める。
このラインが命!一本の光にすべてがかかっていると言っても過言ではない。
「うん、このラインで間違いなし!」慎重に確認しながら、基準を作る。
仕上がりを頭の中でイメージしていく感覚だ。
ここがズレたら、床が傾いたり、段差ができたりしてしまうから油断はできない。
現場の仲間たちも、それぞれの持ち場でレベルを確認し、慎重に調整を進めていく。
こうした、見えないところにこそ職人の腕が光るのだ。
レベルが決まったら、次はいよいよ置床(おきゆか)の施工だ!
この作業は、いわば床の土台作り。
ここをしっかり固めることで、その上の仕上げフローリングが美しく、そして長持ちする床になる。
「よし、インパクト持ってきたぞ!」
手にしたのは相棒ともいえるインパクトドライバー。
これがないと始まらない。パーティクルボード用のビスをセットし、いざ、固定開始!
「ガガガッ!ガガガッ!」
おなじみの音が響く。
ビスを打つたびに、しっかりとボードが締まり、頑丈な土台が出来上がっていく。
この瞬間が気持ちいい!まるで、バラバラのパズルが一つになっていくような感覚だ。
ただ、ここで確認しないと後で響いてくる。
ビスの締まってないと、床がフワフワしてしまうし、逆に打ちすぎてもビスが効かない。
同じ感覚、同じタイミングで適度にガガガッと締めていくのが職人の腕の見せどころ!
さて、このままだと、入り口に段差ができる。
車椅子やベビーカーを使う人が入りづらいし、ちょっとしたつまずきの原因にもなりかねない。
「スロープが必要だ!」
これがあるだけで、病院を訪れる人の負担はぐっと減るはずだ。
スロープ作りは簡単なようで、実は奥が深い。
角度が急すぎると逆に危険だし、緩すぎるとスペースが足りない。
決まった角度で調整しながら、最適な勾配にする。
「これでバリアフリー対応バッチリ!」
患者さんやスタッフさんが安全に通れるように、丁寧に仕上げる。
現場の仕事は、ただ作るだけではない。使う人のことを考えて仕上げるのが、大切な使命なのだ。
いよいよメインイベント、仕上げのフローリング張り!今回の現場は床暖房対応のため、すでに「ダミー捨て貼り」が完了している。
つまり、床暖房のパイプが守られた状態で、その上に本番のフローリングを張る作業に入るというわけだ。
「ここからが職人の腕の見せどころだな!」
ダミー捨て貼りとは、下地に合板を貼ることで、床暖房の配管を保護しつつ、フローリングの施工をスムーズにする大切な工程だ。
これがあるおかげで、張る作業に集中できる。
いざ、フローリング張り開始!
「ハイパーウッド15……なんだかすごそうな名前だな!」
そう、今回使うのは、この名前だけで期待感が高まるフローリング材。
強度、耐久性、質感、すべてがハイパーな逸品。
木目の美しさも抜群で、仕上がったときの高級感は間違いなし!
触ってみると、表面が美しいながら、しっかりとした硬さがある。
まさに人が多く行き交う場所にも対応できる素材だ。
ここからは職人のリズムの時間だ!
「シュシュ!」ボンドを塗って、しっかりと密着させる。
「トントン!」木槌で優しく叩いて、ぴったりと寄せていく。
「パシッパシッ!」釘を打ち込んで固定。
リズミカルな作業音が現場に響く。
この音を聞いていると、職人の世界に入り込んだような気持ちになる。
ここで最も慎重にならなければいけないのが、床暖房のパイプだ。実は、今回も床暖がある!
床暖が少なかった頃が懐かしい……
万が一、釘を打ち込んでパイプに穴を開けてしまったら……想像するだけでゾッとする。
「ここは慎重に……」
張り進めながら、パイプの位置を再確認。安全第一で、確実に固定していく。
すべての作業が終わり、床を見渡す。
「……いいじゃないか!」
花林(かりん)のような赤みを帯びたフローリングが、上品な雰囲気を醸し出している。
光を反射し、しっとりとした艶がある。
病院の白い壁と相まって、清潔感と温かみが同時に感じられる空間に仕上がった。
これぞ、職人の仕事。自分の手で作り上げた床が、これからたくさんの人の足元を支えていくのだ。
「よし、次の現場も頑張るぞ!」