リフォームを検討する理由と最適なタイミング
住み慣れたわが家の床に、ふと足を踏み入れたとき「ギシギシ」と音がしたり、掃除の度に隙間にほこりが溜まっていると、「いつかは何とかしないと…」と思うでしょう。ただ、どうすればいいのか分からない事も多いのでは。
東京は梅雨の高湿度や真夏の猛暑、冬の乾燥が激しく、木質フローリングは湿度や温度変化で伸縮を繰り返すため、反りや隙間、床鳴りが進行しやすい地域です。
違和感を覚えたら1年以内に専門業者に相談し、重ね張りや部分補修といった比較的低コストの工法で対応することで、広範囲な劣化を防ぎ、快適な住環境を長く保つことができます。
フローリングリフォームの工法の種類と特徴
張り替え
既存のフローリングを全面的に剥がし、下地から新しく施工する方法です。
下地の腐食やカビを同時に補修できるため、仕上がりは新品同様に美しく、耐久性も高いのが特長です。
費用は6畳間で約25万円~36万円(複合フローリング)、約33万円~45万円(無垢材)が目安で、工期は2~4日程度かかります。
大規模劣化や完璧な仕上がりを求める場合に最適な工法です。
重ね張り(上張り)
既存の床材を残したまま、その上に新しいフローリングを重ね貼りする方法です。
廃材処理費を抑えられ、工期も短く済む点が魅力。
6畳間で約9万円~11万円(複合フローリング)、約11万円~26万円(無垢材)が相場です。
ただし床面が1.5mm~8mm程度上がるため、ドアや敷居の調整、段差対応が必要になるケースがあります。
部分張り替え
子どもの落下痕やペットのひっかき傷など、限定的に損傷した箇所だけを交換する工法です。
6畳間全体を張り替えるよりコストを抑え、2万円~3万円程度、工期は半日~1日ほどで完了します。
少ない費用で傷みを解消できますが、色柄の違いが目立つ場合があるため、補修箇所の選定と床材の在庫確認が重要です。
畳からフローリングへの変更
和室の畳を剥がし、合板増し貼りや根太補強のうえでフローリングを敷設します。
6畳間で約9万円~30万円程度が相場で、工期は2~4日ほど。
畳処分費や下地補修費用が別途かかる場合があるため、見積もり時に詳細を確認し、床暖房対応材やバリアフリー対応材などのオプションも検討しましょう。
工法別費用・工期比較表(6畳間)
工法 | 費用相場 | 工期 | 特長 |
---|---|---|---|
張り替え | 複合:25万~36万円/無垢:33万~45万円 | 2~4日 | 下地から全面リセットし耐久性・美観が抜群 |
重ね張り(上張り) | 複合:9万~11万円/無垢:11万~26万円 | 1~2日 | 廃材・期間を抑え、工期短縮。段差対応など調整が要 |
部分張り替え | 2万~3万円 | 半日~1日 | 必要箇所のみの低コスト補修。傷みが局所的な場合に最適 |
畳→フローリング変更 | 9万~30万円 | 2~4日 | 和室を洋室化。床暖房対応など多彩なオプション選択可 |
フローリング材の種類と選び方
無垢フローリング
木の一枚板を使った自然素材で、調湿性や断熱性に優れ、経年で深い風合いが増すのが魅力です。
価格は1㎡あたり3千円~3万円と幅広いですが、湿度変化による反りや隙間が生じやすく、施工時の乾燥管理が重要になります。
複合フローリング
合板に化粧板を貼り合わせた多層構造で、無垢材に比べ反りや伸縮を抑制しやすいのが特長。
価格は1㎡あたり1万~2万円前後で、デザインや表面加工のバリエーションが豊富です。
コスパ重視ならこちらがおすすめです。
クッションフロア・カーペット
ビニールシートや繊維素材で作られ、防水性・耐水性に優れるためキッチンや洗面所に向いています。
1㎡あたり5千~1万円程度と安価で、掃除が簡単ですが、木質床材のような耐久性は期待できません。
東京のリフォーム業者の選び方
地域密着型業者
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スナホーム(江東区):3mm厚の上張りを低価格で提供し、迅速な対応とアフターケアが魅力
リクテカ(月島):張り替えを大手の約1/3の費用で行い、カラーバリエーション豊富な床材を扱う
大手リフォーム会社
全国展開企業は豊富な実績とノウハウ、保証体制の充実が魅力です。
ショールームで床材を実際に確認できる場合もありますが、費用がやや高めになる傾向があります。
専門業者
株式会社セイコーなどのフローリング張替え工事センターは、床下地の診断や特殊工法にも対応可能です。
品質重視の方におすすめです。
一括見積もりサイト
ミツモア・くらしのマーケット・リショップナビを活用すると、複数社から見積もりが届き、費用感や提案内容を簡単に比較できます。
業者選びで必ず確認すべき4つのポイント
- 実績・口コミ:施工事例やレビューをチェックし、対応品質やマナーを確認
- 見積もりの内訳:材料費・工事費・廃材処理費などが明示されているか確認
- 担当者との相性:説明の明確さや対応の丁寧さから信頼性を判断
- 保証とアフターサービス:保証期間・範囲・定期点検の有無を契約前に書面で確認
DIYと補助金活用のメリット・デメリット
DIYは部分補修やワックスがけ程度であれば可能ですが、張り替え・重ね張りには専用工具と技術が必要です。
仕上がりに不安がある場合はプロ依頼が安心です。
また、東京の各自治体ではバリアフリー化や省エネ改修の補助金制度を設けている場合があります。
必ず事前申請が必要なので、最新情報は自治体の公式サイトで確認しましょう。
リフォーム後のメンテナンスと長持ちさせるコツ
- 掃除機や乾いた雑巾でほこりを取り、中性洗剤で水拭き後に乾拭き
- 半年~1年に1回、床材に合ったワックスやコーティング剤を塗布
- 家具の脚にフェルトを貼り、重い家具は持ち上げて移動する
東京で理想の床を手に入れよう
東京でのフローリングリフォームは、劣化サインの見極めとタイミングの見直しが成功の第一歩です。
張り替え・重ね張り・部分補修・畳変更といった工法と費用相場を理解した上で、地域密着型・大手・専門業者・見積もりサイトを上手に活用しましょう。
施工後は定期メンテナンスと保証を活かして、長く快適な住まいを保ちましょう。
東京の気候やライフスタイルに合った床材選びで、新しい暮らしをスタートさせてください。