複合フローリングの旧分類について
現在は複合フローリングにおける分類がなくなりましたが、以前は複合1種フローリング、複合2種フローリング、複合3種フローリングに分類されていましたが、現在では分類がなくなり、1種から3種までを合わせて複合フローリングと呼ばれています。
その複合フローリングの旧分類はどのようなものだったのかをお伝えします。
複合フローリング
単層フローリング『無垢フローリング』以外のフローリングのことをいいます。
複合1種フローリング
複合1種フローリングとは、合板を材料に作られた合板フローリングを意味します。
合板を基材とした複合フローリングのことです。
無垢フローリングは、天然木材を一枚に加工したもので、合板フローリングは材料を重ねて作られているため、まったく異なるフローリング材ということになります。
複合2種フローリング
集成材は単板積層材のみを基材とした複合フローリングのことをいいます。
複合3種フローリング
複合3種フローリングも合板フローリングに分類されるのですが
複合1種フローリングとは材質が異なり
フローリングの材料となる合板に、違う木質材料が組み合わされた合板を使用しております。
違う木質材料とは?
例えば、針葉樹植林木合板+MDFであったり
リサイクルボートと呼ばれている、パーティクルボードが材料であったり
様々な組み合わせの材料で作られているフローリング材が複合3種フローリングになります。
1種と3種の違い
見た目的にはどちらも同じに見えますが
金額の差は、複合1種フローリングの方が若干高額になります。
大まかな違いは、フローリングの材料となる基板の違いですが
複合3種フローリングには、環境配慮に特化した床材という名目があります。
環境配慮に特化した床材とは
1.針葉樹植林木合板を材料としたフローリングの場合
フローリングの材料となる合板 ラワンを中心とした南洋材に代わり
地産の間伐材などの国産資源を有効活用とすることで
森林の整備やCO2の削減などの環境配慮に特化した製品となります。
2.リサイクルボードやパーティクルボードを材料としたフローリングの場合
パーティクルボードは、木材の小片を接着剤と混合し、熱圧で成型した木質材料のことです。
材料となる小片に、廃木材を有効活用して、貴重な木材資源を再利用したのがリサイクルボードになります。
循環型の環境リサイクルに特化した製品となります。
複合3種フローリングのデメリット
1.水分の多いところには不向きである
複合1種フローリングが水分に強いという訳ではなく
針葉樹植林木合板やパーティクルボードは、水分の影響を受けやすいとされていますので
キッチンや洗面所などの水周りには適さないのが大きなデメリットです。
2.施工方法の1つ根太工法で施工できない
簡単に説明すると複合1種フローリングの半数は根太工法対応なのに
複合3種フローリングは、対応ではないというデメリットがあります。
最近の戸建て住宅では、床の強度を高めるために、下地用の合板がフローリング材の下に施工されています。
すでに下地がある為、根太工法対応の複合1種フローリングのような強度は求められておりません。
施工方法で説明すると直張り工法 捨て張り工法 上張り工法専用の床材になります。
戸建住宅の新築やリフォームされる際に使用されるフローリングは大きく別けて4種類あります。
1.戸建て住宅の新築やリフォームで使用される一般的な床材 合板フローリング
2.天然木を材料に作られた高級床材と言われている 無垢のフローリング
3.マンションなどに使用される遮音性能に優れた床材 遮音フローリング
4.CFと呼ばれているクッションフロアー
以上の4種類のフローリングに分類され、複合1種フローリングは、1の合板フローリングに分類されます。