「さあ、始まるぞ!」と気合いを入れながら、まだ薄暗い早朝の道をひた走る。
 今日の現場はちょっと遠い。
 眠たい目をこすりながら車に乗り込み、カーナビをセット。道中、コンビニのホットコーヒーを片手に、現場での作業イメージを膨らませる。
 ようやく到着すると、そこに広がるのは歴史を感じさせる中学校。
 そこに工事の対象となる体育館がある。
 今まで無数の生徒たちが走り回り、バスケットボールやバドミントン、バレーなんかの歓声が響いていた場所。その床を新しく生まれ変わらせるんだ。
現場に搬入された材料をチェックすると、今回の主役 「支持脚」 がズラリと並んでいる。
 今回は床の高さが重要なので、通常よりも長めのものを使用することに。
 支えがしっかりしていないと、バレーボールのジャンプの衝撃や、大勢の生徒が走り回ったときに不安定になってしまう。

アンカーボルトを固定するための穴あけ作業。この瞬間、現場の静けさを破るのはドリルの唸る音!
 「ガガガガッ!!!」
 力強くコンクリートに食い込むドリル。
 細かい粉塵が舞い、振動が手に伝わる。
 まるで大地に杭を打ち込むような感覚だ。
 リズムよく作業を進めていくと、床下の骨組みが徐々に形になっていくのがわかる。

続いて支持脚の設置。
 「よし、しっかり固定していくぞ!」
 一本一本、慎重に位置を確認しながら設置。
 長めの支持脚を使うため、微調整が肝心。
 高さをミリ単位で合わせていく。
 本日の作業、ここまで!
「あ~、いい感じだ!」
 長い支持脚もしっかり固定され、体育館の床が生まれ変わる準備は着々と進んでいる。
 明日からはさらに本格的な作業に入る。
 現場を後にするころには、すっかり夕暮れ。達成感を胸に、ちょっと疲れた体を車のシートに沈める。次回は、さらに ワクワクする床作りの続き!
 次回、「体育館の新たな舞台を作れ!」をお楽しみに!



































