◆施工前◆
朝、体育館の扉をガラガラっと開けて中に入ると、まずは床の状態をチェック。
「おっ、塗膜はキレイに残ってるな!」
これは嬉しい誤算。下地まで出ていると仕上がらない、。
だから無事なのはありがたい。
でも、くすんでツヤがない。まるで24時間働いた後の私の額のようだ。(逆にテカテカか)
「ふふ、今日は輝きを取り戻してやるぞ!」
ウレタンを一度塗れば、ピッカピカに蘇るはず。やる気がみなぎってきた!
◆ポリッシャー掛け◆
ポリッシングマシンを持ち出し、いざ研磨スタート!
「まずは縦だ!」
まっすぐ一直線に磨いていく。
研磨粉が少しずつ舞い上がり、床が滑らかになっていくのがわかる。
「次は横だ! 横も大事なんだよなぁ……」
床の目に沿って、今度は横方向にポリッシュをかけていく。これでムラなく研磨できる。
「そして最後は……斜めだっ!」
この斜め研磨がプロの技。斜めに磨くことで、わずかな段差を消して滑らかに仕上げることができる。
「よし、これで完璧!」
まるで将棋の駒を動かすような繊細なテクニック。「縦・横・斜めの3段構え」で、床はどんどんザラザラになっていく。
◆研磨後清掃◆
「しっかりと研磨粉が出たな……」
床一面に広がる白い粉。まるで雪景色だ。
「おいおい、ここは長野じゃないぞ……」
思わず自分でボケてツッコんでしまう。粉が残っているとウレタンがうまく乗らないから、ここからは粉塵との戦いだ!
「よし、掃除機、いくぞ!」
床をなぞるように掃除機をかけ、細かい粉までしっかり吸い取っていく。
もちろん、他の場所はモップで丁寧に拭き取った。
「完璧にスッピン状態だ。さぁ、いよいよウレタンの出番だ!」
◆ウレタン塗装◆
「よーし、いつもの大刷毛、頼むぜ!」
巨大な刷毛にウレタン塗料をたっぷり含ませ、豪快に床へ広げていく。
「いっけぇぇぇぇ!」
力を込めて塗っていくが、体育館は広い。とにかく広い。最近は小さな体育館だと、一人で塗ることもある。「一人ではキツイんだよなぁ……」
しかし、ここで弱音を吐いてはいけない。大刷毛の一振りで、床がみるみる輝いていく。
「塗って、塗って、塗りまくれ!」
次第に床がツヤを帯び、ウレタンの膜が美しく反射し始める。
「ふぅ……やっと半分か……」
一人作業は孤独な戦いだが、その分、完成したときの達成感はひとしおだ。
◆完了◆
塗装が乾き、床を眺めると……「うおぉぉぉ!」思わず声が漏れる。
「どうだ、この輝き……!」
窓から差し込む光が、床に映り込んでいる。まるで水面に景色が反射しているかのようだ。
「こ、これは……芸術だ!」
光の反射で、体育館全体が明るくなり、コートラインがくっきりと浮き上がって見える。
「カッコよすぎるだろ……!」ついに完成。孤独な一人作業の末にたどり着いた、最高の仕上がり。
「これでまた、子供たちが元気に走り回れるな!」
輝く体育館を見上げながら、次の現場でもこの輝きを届けてやるぞと決意を新たにするのだった。
いやぁ、今日もいい仕事をしたな!……つづく