文教施設床工事|フローリング直貼り材搬入
今回の現場はフローリングの直貼り工事です。教室や特殊教室、廊下、職員室や事務室などほとんどの床にフローリングを張ります。
事前にフローリングを搬入して、間分けしておいた現場です。
現場にはレッカーがあるので、それで足場まで運び、一度仮置きしてから間配りしていきます。
文教施設床工事|フローリング直貼り
コンクリートスラブ面にフローリングを貼る施工方法には直張りと根太張りがあるのですが、今回の事例は直張りになります。直張りとは、コンクリートスラブ面に直接に接着剤を塗布し、フローリングを貼っていく方法です。
床下地をつくる捨て貼り工法と比べ、スラブにそのまま貼り付けるだけなので手間が掛かりません。もし、置床下地や鋼製床下地も兼ねていれば、2週間以上は変わってくるでしょう。
建物自体の制限もありますが、工期を短くするのであれば、検討したい工法です。
張る予定のフローリングは店舗や公共施設向けの床材です。たまにあるのですが、こういった施設に一般住宅用のフローリングを使ってしまうと不具合が起こりやすいです。例えば、表面のシートが剥がれたり、スリ傷や凹み傷ができてしまったりします。
文教施設床工事|フローリング張出し
まずは、墨出しをしていきます。墨出しとは墨糸または墨刺で引かれた線の総称で、今、出している墨はフローリングを貼るための基準になります。その後、墨に沿ってフローリングを張っていきます。接着剤は手の届く範囲で塗布していきます。フローリングを貼っていく時に広い範囲まで塗布してしまうと手に付いたり、材料に付いたりします。
その場で気づいて拭き取れば問題ありませんが、残ってしまうと固まって拭き取れなくなります。力量にもよりますが、フローリングの直貼りは、広く大きく張らずに、細かく早く張った方がきれいに仕上がります。
文教施設床工事|接着剤塗布・フローリング直貼り
フローリングを張出した後、さらに接着剤を塗布し、フローリングを張っていきます。これを繰り返していきます。
ただ、コンクリートに塗布された接着剤はエポキシ系なのですが、これが滑りやすく上に乗って歩いただけでも崩れてしまいます。折角張ったフローリングが隙間だらけになり、直すのに時間が掛かかります。最悪の場合にはフローリングが使えなくなってしまいます。そのため、順序良く張っていく必要があります。また、張った後に乗らないように工具の位置やフローリングの位置まで考えておきます。
どうしても乗らなきゃいけない時もありますが、その時は動かさないように踏む場所や力の入れ方まで注意します。
文教施設床工事|フローリング材切り込み
フローリングの張出しと、張仕舞いはカットする必要があります。
寸法を間違わないようにして、張り込みます。
文教施設床工事|フローリング直貼り
広い面積を張る場合には、一人で行うよりも2人以上で張っていく方が効率が良いです。
接着剤を塗布する人と大張りをする人、あと、張出しと張仕舞いを行う人です。私たちもいつものメンバーで行うと阿吽の呼吸で仕事が流れていきます。
もちろん、動きを見ながらスピードも調整します。
一人で、一連の作業を行うと大変ですが、作業を絞る事で集中力があがるんだと思います。
もし一人なら、掃除・接着剤塗布・フローリング張り・フローリング材の移動・張出し張仕舞いの切り込み(カット)・フローリングの梱包ばらしまでを行わなければなりません。
これでは、大変です・・・ここはバックオフィス的な業務も考え方は同じでしょう。
タスクを分けて、業務を効率的かつ効果的に行えるようにする、現場作業も同じスキルが当てはまるんです。
文教施設床工事|フローリング直貼り完了
それでも、大きな部屋だとタスクを分けることが効果的ですが、小さな部屋だと一人の方が早くなります。
うーん、こうやってブログ記事を書くことで、学びがあるなんて・・もうアナリティクスの世界に行きそうなんで!ここまででにしておきます。
フローリング直貼り作業のご依頼ありがとうございました。