~ゲストハウスの床をつくれっ!床職人奮闘記~
今回、ご相談をいただいたのは、店舗設計のKさま。
Kさま曰く……最近、ゲストハウスをやる人が増えてるじゃないですか?
で、うちにも外国人向けに宿泊施設を考えてる人から相談があって、床をどうしようかって話になっていて
外国のお客さんが多いから、和の雰囲気も出したいんだよね…畳とか床暖も検討しているからさー
一度見に来てくれないかな?それで相談に乗ってほしいんだ…
そんな話があったのは、半年前くらいだった。
ゲストハウス置床施工前
今回の床工事は、ゲストハウス新設プロジェクト!
ミッションはフリーフロア施工&フローリング張り!
ここから、宿泊者が快適に過ごせる空間を作り上げていく!まずは施工エリアの確認だ。
目の前に広がるのは、まだ何も施工されていないむき出しのコンクリートスラブ!
「ここがこれから温かみのあるフローリングに変わるのか…!」
作業の流れはこうだ!
✅ フリーフロア施工で床の高さを調整!
✅ その上に床暖房パネルを設置!
✅ ダミー合板で高さを揃え、フローリングを張る!
まずは施工対象となる部屋や廊下を細かくチェック! 「このスペース、どう納めるか?」と頭をフル回転させながら、職人のごと施工場の決定など施工プランを組み立てていく。
さぁ、ここからが本番!ゲストハウスに最高の床を作るぞ!
H=120mm支持脚の置床施工
パーティクルボードって何でできてる?
左上の写真をご覧ください!
ここに写っているのは、際根太とパーティクルボードの断面!
「ツルツルしてるのが際根太、ザラザラしてるのがパーティクルボード」
「ん? なんで一枚のキレイな木じゃないの?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
実は…パーティクルボードって、ただの板じゃないんです!
パーティクルボードの正体とは…?
これは、細かな木材チップを接着剤と混ぜ、加熱・圧縮して作ったボード材!
つまり、木のリサイクル製品!
どんな材料が使われてる?
✅ 製材時に出る木片(普通なら捨てられる部分を活用!)
✅ 現場で出た端材(ムダなく再利用!)
✅ さらに、廃プラスチックまで!
こうやって生まれたパーティクルボードは、強度も安定感もバッチリ!
しかも、エコでサステナブルな建材でもあるんです。
だからこそ、床の下地として大活躍!
「ただのザラザラした板」ではなく、環境にもやさしく、機能性にも優れたボード材なんですよ!
パーティクルボードにもルール?
パーティクルボードはただ並べるだけじゃない。
基本ルール:隙間は20mm確保!
「え? なんで隙間が必要なの?」と思った方、これには大事な理由がある!
もしボードをピッタリ詰めてしまうと…レベル調整用のビス穴が隠れてしまう!
つまり、後で高さの微調整ができなくなるという大惨事に!
だから、適度な隙間を空けて設置するのが鉄則!
施工の流れはこうだ!
1. まずは仮調整! 軽くレベルを合わせながらボードを配置。
2. すべてのボードを並べ終えたら…本番のレベル調整!
これで、床全体の精度がグッと上がる!
微調整を重ねることで、どこを歩いても水平でガッチリ安定した床に!
見た目はただの木の板でも、実は緻密な調整の積み重ねがあるんです!
「万協フロア」二重床完成!
ついに二重床の施工、完了!
今回使用したのは、置床の定番ブランド「万協フロア」
これはもう、置床業界のベテランだ。
なぜ選ばれるのか?
✅ 耐久性バツグン! 公共施設やマンションでもガッチリ活躍!
✅ 施工性が優秀! 現場での調整もスムーズ!
✅ 全国的に人気! プロの職人たちに信頼されるブランド!
さらに…個人的にちょっと嬉しいのが、万協フロアーは長野県の企業!
そう、私の地元だっ!
「やっぱり地元の技術で、いいモノを作れるって誇らしいなぁ…!」
そんな思いも込めながら、今日も最高の仕上がりになりました!
さぁ、捨て貼りスタート! しかし、ここでひとつの難関…
「おっと、配管の立ち上がりがあるぞ!」
これを避けてキレイに納めるためには、正確な寸法出しが必須!
適当に切り込むなんてもってのほか! ここは職人の計測スキルが試される場面!
施工の流れはこうだ!
✅ 1枚ずつ順番に捨て貼りを進める(いきなり全て測るのはNG!)
✅ 加工が必要な場所にきたら、まずは墨出し!
✅ 計測の基準は、手前の合板! → 無理な材は使わない!
「細かい切り込みが必要なら、しっかり通ってる材を選ぶ!」
無理に使うと切り込み加工が大変になるので、ここは慎重にチョイス!
そして、ピタッと納めていく!
見た目には分からないかもしれないけど、この正確な仕事が、最終的な仕上がりを左右するんです!
フローリング根太張り施工

パーティクルボードを敷いたら、次の工程はフローリング張り!
しかし…ここで超重要ポイントがある!
point「あれ? 根太が取り付けられてる?」
そうなんです!この根太がある場所だけが、フローリングを張るときに釘を打てるポイント!
もし間違えて他の場所に打とうものなら…
「ガスッ!…やばい、床暖パイプに当たった!!」なんて大惨事に!
だから、釘を打つのは「根太の上」だけ! これを守れば、安全かつ確実に美しく仕上がる。
つまり、ここは職人の「正確さ」と「経験」が試される場面!
慎重に、でもリズムよく、ピタッと決めていく!
釘を打つ場所を見極め、確実に固定!
さぁ、最高のフローリング施工に向けて、ラストスパートだ!
フローリングは定尺貼り! つまり、すべての目地が規則正しく「ピシッ」と揃う。
そして—— ついに最後の一枚を貼り終え、施工完了!
見渡せば、美しく仕上がった床が堂々と広がっている。また、ポイントの小下がりがかっこいい!
足元からじんわり温もりが伝わる、完璧なフローリング。
「これで、この部屋も最高の空間になる…!」
今日も最高の仕事ができました!
帰る車の中、片手に缶コーヒ「完成した後に飲むほろ苦さは」また格別だった!
乾式二重床のことなら私たちにご相談ください
「階下に音が響く…」「床下に通したい設備が収まらない…」「お客様がくつろげる床ってどんな床…」
そんな“あとから困った”を、私たちは何度も目にしてきました。
例えば、ある焼き肉店の新築店舗。
床下に通したかった排気ダクトのサイズが、なんと支持脚のピッチに収まらず、干渉…。
普通なら「設計ミス」で終わる場面も、私たちの現場対応でクリア。
強度を保ちながら、スマートにかわす工夫を凝らしました。
また、別の現場では、小上がりを作りたいけど“足を伸ばせるスペース”がないというご相談。
そこで机の下を小下がり構造にし、くつろぎやすさも動線も両立させた設計に。
「こんなことまで考えてくれるのか!」と嬉しい声もいただきました。
こうした “もっとこうすればよかった…”を日々の現場でこなしています。
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乾式二重床の施工、納まり、使い勝手…
床施工専門の私たちが、現場に寄り添って「安心できる床」を一緒に作ります。
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