~マンションの配管をかわせっ!床職人奮闘記~
「さて、今日のミッションは置床工事か!」
トラックに道具を積み込み、コーヒーを一口。
「今日もバッチリ仕上げるぞ!」と気合を入れて現場へ向かう。
根太組や根太レスをメインに施工をしている方は、あまり馴染みがないだろう……。
大規模建築には必ずといって登場する床下地工法だ!
例えば、マンションやアパートは、コンクリート構造が多い。
人の暮らしには、水道・排水・ガス・電気配線などのインフラ設備が必要不可欠。
でも、これらの設備をどこに設置しているのか?
もし、配管やケーブルがむき出しにだったら、さぞかし生活しづらいだろう。
そこで考えられたのが、床を二重にして、下に配管をしまっちゃえる「置床」というシステム!
今回、この施工をやっていくのだ!
床と壁の接点への補強材「際根太」
左の写真をご覧いただくとわかるように、コンクリートの床の上にはたくさんの配管や電線が張り巡らされています。そのままでは歩けませんし、フローリングやカーペットを敷くこともできない。
そこで、支持脚と木粉を固めた強度の高いボード(パーティクルボード)を使って、新しい床を作るのが二重床の仕組み!
✅ 配管やケーブルの上に新しい床を作れる!
✅ 床下の空間にインフラ設備を通せるので、メンテナンス性も抜群!
✅ 遮音性能が向上し、足音の響きを軽減!
こうして、コンクリートの床とその上に新たな床ができるのが、「二重床」の仕組み。
で、右の写真が「際根太」とか「システム根太」っていわれる補強部材を設置しているところ。
際根太は、四隅すべてで使用され、フレームの用な役割を果たす。
これを正確に設置・調整することで、仕上がりの床が水平で安定したものになる。
調整はレーザーレベルを使ってドライバーで行う。
パーティクルボード1枚に対する支持脚の数
続いて、パーティクルボードを並べていく。
支持脚とボードはビスでしっかりと固定し、一列ごとに高さを調整しながら設置をする。
ボードは、ジョイント部分が揃わないようにずらしながら配置。
基本はレンガ張り。
これは、床にかかる力が特定の箇所に集中しないようにするためで、たわみを防ぐ効果などがある。
なお、置床に使用される最も一般的なパーティクルボードのサイズは、厚みが20mmで、横(短手)が600mm、縦(長手)が1820mm。
支持脚のピッチはおおよそ458mmで、1枚のボードの長手方向の片側に5つの支持脚が設置される。
1㎡あたりの支持脚の本数は約3.5本となっている。ただし、これは基本的なもので床先行や間仕切りの数などでも必要数は変わってくる!
スラブロック(ボンド)流し込み
置床の全面設置(仮設置?)後、再度レベルの確認を行い、床全体の仕上がりを細かくチェック。
この際、浮きが生じていないか、床鳴りが発生していないかを丁寧に確認。
問題があれば微調整。
そして、支持脚のボルトに接着剤を注入する。
固定を強化することで、長期間安定した床を実現。
ちなみにこの接着剤のことをスラブロックという。(製品名で、瞬間接着剤のよなボンド自体の名称ではない)
支持脚の頭部から接着剤を注入して支持脚をスラブに固定する。
万協フロアーシステムの技術で、地震時の突き上げや横揺れに強い構造が特徴。