オフィスを移転したけど、休憩室がなかったり、ちょっとしたスペースがほしかったり、床のスペースづくりで悩まれている方もいると思います。
実は、部屋の壁や床を解体してから、新たな間取りに変更しなくても、簡易的な方法でスペースをつくることができるんです。
今回は、置床・乾式二重床を利用して、一つの部屋に休憩室を設けた事例を紹介します。
置床・乾式二重床で床を区切り休憩スペースを設ける
工事自体はテナントをドラックストアにするための改修になります。
事務所のスペースがあるのですが大きなワンルームになっています。
休憩スペースもミーティングルームも飲食スペースも、給湯室も分けられていない状態です。
一部分を置床で床上げして、畳のスペースを設ける予定です。
畳の休憩室ってあると安らぎますよね〜!
柔らかくて心地のよい床材ですし、畳の香りにはリラックス効果があるので、休憩するのに適しています。
スタッフが疲れを癒して、リフレッシュしてくれるようなスペースになれば何よりです。
置床・乾式二重床を単体で仕上げた事例
まずは、床を嵩上げして平らにする必要があります。
際根太と支持脚、パーティクルボードを用いて、30cmほど高い床、フラットな床をつくります。
パーティクルボードを敷いた後は、畳の下地として針葉樹合板を貼っていきます。この合板を貼る事で、床の強度をより高めることができます。
今回は、床を畳にしますが、その他にもオフィスの床で使われている床材を紹介します。
置床・乾式二重床後の仕上げ床材
カーペット カーペットは購入しやすいこと、自分で交換できることが魅力です。ホームセンターなどで購入できるので汚れたり、染みになっても部分的に交換すればきれいになります。 ただ、最初にグレードの高いものや、デザイン性の良いものを選ぶのであれば、予備品を購入しておくことがおすすめです。廃番になってしまうことも少なくないからです。 オフィスに使うカーペットは、静電気防止機能や防汚性能があるもの、耐久性が高くメンテナンスがしやすいものを選ぶことも大切です。 |
フローリング フローリングは木質の床材です。自然素材を使いたい方におすすめです。高級感があり、温かみを感じることができます。 オフィスというよりは、役員室や応接室などで採用されていることが多いです。 デザイン性が高いもの、機能性が高いものがありますが、使用する環境に適したものを選んでください。 |
フロアタイル フロアタイルはビニル系の床材です。 デザインや色彩のバリエーションが豊富で、表面の意匠は本物と間違えるくらいの品質があるものも。そのため、店舗や商業施設の床面に採用されることも多いです。 清潔で維持が簡単で、耐久性が高く、磨耗に強いため、人気があります。 |
ビニール床材 ビニール床材は、耐水性や耐久性に優れ、クッション性があるため快適な歩行感が得られます。 また、カラーバリエーションも豊富で、オフィスの雰囲気に合わせた色や柄を選ぶことができます。 |
パーティクルボードと、捨て貼りが完了したら、レベルを調整し水平にします。
その後、支持脚と、際根太部分に接着剤を流し込んでいきます。束が固定され動かなくなります。
また、床とも接着されます。この接着剤固まると凄く頑丈なんです。
そのため、床とも固定される感じなんです。
この置床工事、床の高さを自由に変えることができます。間取りも自由度も高くなります。
今回の工事は、約12万円ほどでした。ただ、床工事の内容によって価格は変わります。
合板下地が必要なのか?必要ならラワンか針葉樹なのか?防音材は必要なのか?床断熱は必要か?仕上げの床材は何か?など床に求めることが分かれば、ある程度価格の想定できます。
また、壁先行か、床先行かでも費用が異なります。
一般的に、置床・乾式二重床に掛かる費用は、1平米あたり7千円〜1万円程度です。
ただ、上記の要素によって費用が異なるため、実際に見積もりを取ることが必要です。
耐久性の高い床はメンテナンスがほとんど必要なく、耐久性の低い床ほどメンテナンスが必要とされ、初期性能とメンテナンスコストは相関関係にあります。
初期の床の費用を抑えても、メンテナンスコストが掛かってしまうとすれば、長期的な視点での検討も重要です。
オフィス床に使われている色はどんな色、その効果とは?
ナチュラル ナチュラル系の色(明るい木目調):床に明るい木目調の色を選ぶと、床全体が柔らかく自然な印象になります。また、落ち着いた雰囲気を醸し出すため、リラックス効果があるとされています。 |
ダーク ダーク系の色(ブラック、グレー、ダークブラウンなど):床にダーク系の色を選ぶと、部屋全体がシックでクールな印象になります。また、モダンでスタイリッシュな雰囲気を醸し出すため、高級感や落ち着いた雰囲気を演出することができます。 |
ホワイト系の色(白、クリーム色など) 床にホワイト系の色を選ぶと、部屋全体が明るく清潔感のある印象になります。また、空間を広く見せる効果もあるため、小さな部屋でも広々と感じられます。 |
パステル系の色 (淡いピンク、淡いブルーなど):床にパステル系の色を選ぶと、部屋全体が柔らかく優しい印象になります。また、色味が抑えられているため、家具やカーテンなどの色をアクセントとして取り入れることができます。 |
おすすめの色としては、床の色を家具や壁などのインテリアと合わせて調和のとれた色を選ぶことが大切です。また、部屋の広さや光の入り方によっても、適した色が異なるため、十分に検討してから決定することをおすすめします。