フローリングの直貼りは、フロアステープルや釘を使わずに既存の床に接着剤だけで床を張っていく方法です。
釘打ちであれば、固定しながらフローリングを張っていけますが、接着剤だけであれば直ぐに動いてしまいます。
だからこそ、注意しながら張っていく必要があるんです。
よくある失敗例をいくつかあげてみます。
例えば、接着剤が乾いていない場所に、人が乗ると「つるつる」とすべってしまい・・戻すだけでも大変に・・
それだけではありません。酷い場合には、「接着剤が仕上げ表面にべったりとくっついてしまったり」「動いたままで乾いてしまい張り直さなければならない」・・こんな事になってしまう恐れがあります。
実はフローリング直貼り、簡単そうですが、そこそこの技術が必要なんです。
私たち職人は、どうやれば隙間なく、かつ表面にボンドを付けずに張っていけるか、考えながら張っています。どうすれば、上手く張っていけるのか?本日は、フローリング直貼りを成功させる方法、注意点しているポイントを施工のご紹介と共にお伝えしていきます。
まずは、接着剤を塗布する前にしっかりと清掃していきます。
ここも意外と大事です。クロスを張った時のボードの粉などゴミがあると接着剤が上手く塗布できません。
また、ゴミを巻き込んでしまって、段差が出来てしまう事があります。
清掃後には、割付けや墨出しを行って、フローリングの張り出しを行います。
この際、しっかりと通しておきます。
張り出しは特に大事です。ここで多少でもバチになった場所があると、釘固定が出来ないので、ずっとハの字が続くことになります。
要するに隙間だらけになってしまいます。
接着剤を塗布していきます。この際、塗布し過ぎてしまわないようにしましょう。
これ、専用のハケを使うんですが、慣れていないとハケをべたべたにしてしまうんですよね!
久しぶりに張ると、ブランクを埋めるまで半日~1日は必要とします。
この時ばかりは、なんか悲しい気持ちになります・・・ハケがべたべたですから、当然、手にも着くわけで、結果フローリング表面は接着剤だらけです。もし踏んでしまって気づかなければ、張った後には、2~3時間の吹き上げとクリーニングが待っています。
一番いいのは、張りながらに仕上げていくことです。そして仕上がった領域には入らない、これで汚れの広がりを防ぐことができます。
一枚一枚、張っていきます。部屋の張り出し、張仕舞いに行くまで何回かに分けて進めていくわけですが、接着剤が乾かない幅を見極め、一定のリズムで張っていく事がベストでしょう。
この時には、幅広く、この時には幅が狭くというリズムにすると、スムーズでなくなるんですよね!
理由は、接着剤1缶で、どれくらい張れるか・・・
施工能力と品質の担保が兼ね合うからです。
これで施工完了です。
きれいなフロアができあがりました。
いかがだったでしょうか?フローリング直貼りで注意したい事、ご理解いただけましたでしょうか?
弊社ではフローリング直貼り工事も行っています。