今回の工事は、フローリング直貼りです。
フロアステープルや釘を使わず、接着剤だけで床を張っていく施工方法です。
コンクリートの上にフローリングを直貼りする際、「ただ接着剤を塗って貼るだけ」 と思われがちですが、実は細かなポイントを押さえておかないと、後々大変なことに…!
特に要注意なのが、「接着剤の塗布量」 です。
塗りすぎると、施工中や施工後に思わぬトラブルが発生することも…!
なぜか?理由も含めて施工事例の中で書いていきます。
それでは、施工事例をご覧ください。
施工前清掃作業
「フローリングを貼る前に…まずは掃除だ!」
床を見渡すと、細かいホコリや木くずがちらほら。「この状態で貼ったら、仕上がりに影響出るからな…」と、黙々と掃除開始!
ホウキで掃き、掃除機をかける。「ふぅ、これで完璧!」と床を見下ろすと、きれいな下地。
「やっぱり掃除が仕上がりを左右するんだよな~」と自分に言い聞かせながら、次の工程へ
実際に掃除していても、この2つは起こる。
✅ クロス貼りのボード粉やホコリがあると、接着剤が着かない!
✅ ゴミを巻き込んでしまうと、フローリングに小さな“段差”ができてしまう!
もし、起こってしまった場合には、その場で対処する必要があるんだ。
「さぁ、いよいよ接着剤の出番だ!」
直貼り用のエポキシ接着剤を練り、専用のコテを使って均等に塗っていく。
この作業、意外とコツがいる。厚すぎてもダメ、薄すぎてもダメ。
シンプルに見えるこの作業、実はかなりの技術と注意力が必要な工法!
なぜなら
釘打ちの場合 → 施工中にしっかり固定できる!
接着剤だけの場合 → 固定できないため、すぐに動いてしまう…!
職人はただ貼るんじゃなくて、慎重さが求められるんです。
いきなり、ぶっ放してしまうと、こんな失敗を引き起こしてしまうかもしれない。
✅ 接着剤が乾いていない場所に人が乗ると床がズレてしまう。
✅ 暑い日は直ぐに硬化し、使い物にならなくなってしまう大惨事!
✅ 他にも、接着剤が仕上げ表面にベッタリと付いたまま、キレイに仕上げるつもりが、ボンドまみれの仕上がりに💦
こんなトラブルを避けるためにも注意しているのが……
接着剤の量・塗布範囲を計算してムラなく塗たっり施工時に人が乗る場所も事前に考えておく!
また、仕上げ表面にボンドを付けないために必要な部分だけに必要な量を塗ったり、道具に付着してしまうと気づかずに仕上げ面を汚してしまうので、確認しながら進めていく。
ここでやっとフローリング貼り
1枚1枚、床に押し付け、ゴムハンマーで優しく叩いて密着させる。「ドンドン、パシッ!」「ドンドン、パシッ!」リズムよく進めていく。
そして、接着剤を塗布する。…フローリングを張る、また接着剤を塗布。…フローリングを張る
この作業を繰り返していく、ただ、接着剤の塗布し過ぎには注意。
なぜなら
✅ 専用のハケを使うけど、慣れていないとベタベタになりがち!
✅ ハケが接着剤まみれ → 当然、手にもつく! → その手でフローリングに触る → 結果、表面がボンドまみれに…
✅ さらに、もし気づかずに踏んでしまうと…足跡が! → クリーニング2〜3時間コース確定…。
久しぶりの作業だと、感覚が戻るまで半日〜1日かかることも…。
「なんでこんなにベタベタしてるんだ…」と悲しい気持ちになりながら、地道に拭き取り作業をすることに…。
だから、フローリングは一気に張り切るのではなく、何回かに分けて進めるのが基本。
でも、その時に大事なのが…
✔ 接着剤が乾かない範囲を見極める!
✔ ムダなく、効率よく、均一なリズムで張る!
例えば、
「ここは広く張って、次は狭く張って…」とバラバラなリズムにしてしまうと、
✅ 接着剤が乾きすぎたり、逆にベタベタのままになったり…
✅ 張るペースが狂い、スムーズに進まなくなる!
施工のリズムが一定でないと、作業効率も悪くなるし、仕上がりに影響が出る恐れがある。
「ついに完成!!」
最後の一枚を張り終え、床全体を見渡す。シックな床に仕上がっている。
「いやぁ、いい仕事したなぁ…」
今日も最高の床を仕上げた!
さて、接着剤の塗布ひとつとっても、
「塗りすぎると手戻りになる」「適量を見極めることが大事」 お分かりいただけましたでしょうか?
キレイな仕上がりを実現するには、細かい注意点を守りながら、計画的に進めることが大切!
弊社では、フローリング直貼り施工のご相談を承っています!
「どんな接着剤が適している?」「施工スケジュールの目安は?」 など、気になることがあればぜひお問い合わせください!
経験豊富な職人が、ベストな施工方法をご提案いたします!