フローリングの色合いや木目の表情は部屋の印象を左右する⁉無垢の樹種とデザイン
床は面積が広いため、色や樹種により部屋の印象を大きく変えます。
明るい色で仕上げてると、開放感があるものの軽くチープな印象を与えてしまうことがあり、逆に暗い色では、落ち着きがあるものの雰囲気が重くなってしまうことがあります。
床のリフォームを検討するのであれば、出来るだけ部屋とマッチするように選びたいもの、そこで無垢の樹種とデザインをお伝えします。
フローリングに使用される木材とは『無垢材系』
天然木の一枚板を加工した無垢材は、広葉樹と針葉樹に分類することができます。
「広葉樹系」
ナラ(オーク)
硬い木で、フローリングなどの床板のほか、家具や洋酒の樽、船舶にも多く使われています。木目が美しく床材としても人気があります。
メイプル
白くて淡い色をしていて、とても人気の高い床材です。木目も複雑で、美しい光沢があります。
粘りがあり、傷や衝撃にも強く家具や楽器などの材料としてもよく使われている、高級な床材です。
チーク
濃い褐色をした、シマ模様が特徴の木。木肌がなめらかで強いく収縮も少ないので、
床材のほか、家具や船舶の甲板としても使われています。
ウォルナット
北米産の広葉樹の中でも最高級のものです。深みのある色合いと重厚感のある風合いがあります。
不規則な美しい木目が特徴。耐久性にも優れています。
クリ
湿気に強く、狂いも少ない。年月とともに徐々に色合いが変化する味わいが楽しめます。
「針葉樹系」
杉
日本人になじみ深い国産針葉樹の代表的な木。弥生時代から使われています。やわらかくて加工しやすいので、
フローリングなどの床板以外にも、造作材や家具材としても使用されている。経年変化の特徴として年々黒味を帯びてきます。
ひのき
日本を代表する高級材。特有の光沢と芳香があり、殺菌効果もあります。法隆寺の柱にも使われていてとても長持ちします。
産地として木曽が有名です。
パイン
針葉樹の代表的な木材です。伐採する地域や国によって風合いは異なりますが、節が多いので素朴な雰囲気が生まれフローリング材として人気があります。ただし、ヤニが出るという欠点もあります。
竹
生長が早く、近年エコ材としても注目されています。モダンな雰囲気を演出するため、都心部のマンションにも一部使われ始めています。
ヒバ
その木目の美しさから、和室の造作や外壁に使用されることの多い高級材です。
ヒバの香り成分ヒノキチオールには抗菌脱臭作用があり、水周りの使用にもおすすめです。
栂(つが)
針葉樹でありながら強度があり、キメが細かい木目が美しいと人気の高級材です。
赤松
油分が多く弾力性や耐久性もある木材で、構造部分にも使われています。
これまでは東北地方で生産されているものが多かったのですが、最近は輸入材も増えてきました。