~中学校の床をつくれっ!職人奮闘記~
以前、こんな質問をいただいた。
学校(文教施設)の新築を設計んだけど、大人数が行き交う場所って、どんな床が使われているの?
…確かに、家の床と、学校(文教施設)の床。同じ「床」でも、求められる性能はまるで別物!
一般住宅では耐久性やメンテナンスのしやすさが重要だ。
だが、学校(文教施設)は とにかく人が多い! 1日に何百、何千人も歩くとなれば、普通の床ではあっという間にボロボロになってしまう。
例えば、土足OKの場所なら、それに耐えられる床材が必須!
普通のフローリングじゃ、すぐに傷だらけになり汚れまみれになってしまう。
では、学校(文教施設)の床にはどんな性能が必要なのか?
まず、強度について!
廊下やエントランスなんかは、生徒が走ったり、荷物を引きずったりしてとにかく摩耗が激しい場所。
重歩行用フローリング や摩耗に強い床材を選ぶことで、長期にわたって美しさと安全性をキープできる。新しいフローリングはどれも見た目はキレイ、でも、1年で傷だらけか、5年経ってもキレイが続くかは、選ぶ床材で決まる!
次に、耐衝撃性!
荷物が落ちる、給食カートがガラガラ通る、子どもがドタバタ走る……。
学校の床は過酷だ。授業に遅れそうな生徒が全力疾走!バタバタバタッ! 「ドンッ!」「やっべ、教科書落とした!」教科書やリュックが床に叩きつけられる。
もし耐衝撃性が低い床だったら?
「あっという間にヘコみだらけ!」
打痕傷が入る、擦り傷だらけ、傷に汚れが入り込む……それだけで見た目が悪くなっていく!
だからこそ、耐衝撃性の高い床材が必須!
衝撃を吸収し、ダメージを分散する強靭な床材を選べば、何年経ってもキレイが続く床になる
耐水性!
床にとって 水は天敵だ!
でも、雨や雪の日でも、本人たちは気にしてられないだろう!
授業に間に合わなければ、ずぶ濡れでも教室に走って駆け込む!
トイレや手洗い場の廻りでは、「ピャッ!ピャッ!」 と水が飛び散る。
掃除のときは バケツの水がバッシャーン!なんてことも……。ヘチマに水だってあげなきゃいけない。
水槽の水だって変えなきゃいけない。
もし耐水性の低い床材だったら?
「シミができる! 変色する! ゆがむ! 剥がれる!」
最悪、カビや腐食が進み、床が ボロボロに……!だからこそ、耐水性の高い床材が必須!
次に、メンテナンス性!
学校の床は、毎日フル稼働!何百、何千人が歩き、荷物が運ばれ、食べこぼしや泥がつく。
油断すると…… すぐに汚れの温床に!
もし掃除しにくい床だったら?
「黒ずみが取れない!」
「隙間にホコリが詰まる!」
「ワックスがけが面倒!」
もう掃除する人は ストレスMAX!そのうち、汚れすら落ちなくなります。
だからこそ、メンテナンス性の高い床材が必須!汚れがつきにくく、サッと拭くだけでキレイになる床なら、清掃の手間を大幅にカットしつつ、清潔&美観をキープ!
「汚れにくい・掃除しやすい=最高の床!」
毎日使うからこそ、メンテナンスしやすさが大事!
ぜひ一度、具体的な用途を教えてください!
施設ごとの目的の応じて最適な床材をご提案します!
中学校の床工事について
今日の現場は 中学校の置床工事!
学校のフローリング仕上げには 「直貼り」 と 「二重床+フローリング」の2パターンがあるが、
今回のミッションは二重床+無垢フローリング+仕上げだ!
万協の乾式二重床
まずは床の土台作りだ!今回使用するのは 万協の乾式二重床。
「ここがしっかりしてないと、歪むぞ!」
「レーザー水平チェック、OK!」
ミリ単位の精度で高さを調整しながら、しっかり固定。この作業こそが、後の 「耐久性のある床」 につながるカギだ!
「下地」となる針葉樹合板張
二重床完成後、その上に針葉樹合板を張っていく。この作業で床の強度や安定性をアップさせる!
「大きな施設はこれがなきゃ強度が不安だ!」
「下地がしっかりしていれば、仕上がりもバッチリ!」
この段階で、歩いてみても ガタつきゼロ!しっかり安定!さあ、フローリングを貼っていこう。
無垢フローリング張り
無垢フローリングを張るとき、気をつけるべきポイントがある!
特に「水回り」「墨出し」「接着剤の選定」ここをミスると 大惨事!
無垢フローリングは 水に弱い。
だから トイレ・洗面所・キッチンの近く には使わないのが基本ルール。
墨出しも重要、ズレたら悲劇だ
フローリングを張る前に、まず 墨出し(基準線のマーキング) をする。
「これがズレてると、張ったときに斜めの床が完成する!」
たった数ミリのズレでも、部屋全体の仕上がりに 大きな影響!
だから時々 「墨出しを確認」 しながら慎重に進めるのが鉄則だ。
接着剤の選定は超重要!
「接着剤なんて、どれ使っても一緒じゃない?」
……と思ったら 大間違い!今回使用するのは ウレタン系接着剤。
でも、フローリング用接着剤には 「直貼り用」「捨て貼り用」「二重床用」 など種類がいくつもある。
これを間違えると……
「ヤバい、数ヶ月後に 床が浮いてくる ぞ!」
「おいおい、フローリングが剥がれてる!」
そう、接着剤の選定をミスると 後々のトラブルの元!
適切な接着剤を選ぶことで、しっかり固定され、長持ちする美しい床になる!
フローリング張で気をつけること
フローリングを張るとき、ジョイントの間隔にもルールがある!
もし 同じ場所にジョイントが並んでいたら……?
「床の強度ダウン! 割れやすい! ヨレる!」
そう、床にかかる力が集中しやすくなり、せっかくの美しいフローリングが ボロボロになる危険性アリ!ジョイントは最低でも15cm!
フローリング同士がつながる部分、これを「ジョイント」という。
こいつが一直線に並ぶと、床が弱くなる。だから、最低でも15cmずらして配置するのが基本!
「おい、ジョイントが揃ってるぞ!」
「ヤベェ! 」
職人たちはこのジョイントを意識しながら張っていく。
見た目はシンプルな床でも、実は綿密な施工のルールで成り立っているのだ!
サネはしっかりはめる! 隙間厳禁!
これは、建築関係の方なら当たり前に知ってることだと思う。
ジョイント部分は、サネ(板の凹凸部分)でガッチリ固定!ここで 隙間が空いたらアウト!
「おい、サネが浮いてるぞ!」
「まだしっかりハマってない! ゴムハンマーいくぞ!」
ゴムハンマーで コンコン……ガツン! と叩き込み、ピッタリはめる。
これを丁寧にやらないと、数ヶ月後に「隙間が開いてくる」なんてトラブルが発生する。
無垢フローリングがリフォームに優れるこれだけの理由
無垢フローリングの最大の魅力は、「生きている木の力」 にある!
見た目の美しさだけじゃない。無垢材は湿度を調整する効果がある!
無垢材の驚異の調湿パワー!
「今日はジメジメするな……」
「いや、無垢の床が湿気を吸ってくれてるから、意外と快適じゃない?」
そう、無垢材は湿気が多いときは吸い、乾燥すると放出する。
まるで、室内の空気をコントロールする魔法の床!
長持ちする床、それが無垢!
無垢材のもう一つの魅力はメンテナンス性!
合板フローリングと違って、傷んできても 「研磨すれば復活!」
もし合板フローリングだったら……?
「傷が目立つな……そろそろ張り替えか?」
張替えとなると、解体費・撤去費・産廃処分費・新しい床材の購入費・工事費用……
「おいおい、めっちゃ金かかるじゃん!」
でも無垢材なら?
「サンダーで削って、新しくコーティングすれば……ほぼ新品!」
削りとコーティングのコストだけで済むから、張替えより圧倒的に経済的!
しかも廃材が少ないので、環境にも優しい!
無垢フローリング、長持ちチェック!
最後に、無垢フローリングのお手入れについて
無垢材は水に弱い!
「お、床が汚れてるな。よし、バケツの水でジャバジャバ……」
「ストップーーー!!!」
無垢フローリングは 水を吸うと膨張し、乾燥すると縮む。
これを繰り返すと、木が 割れる! 欠ける! 変形する!
「なんか床に隙間できてない?」
「角が欠けてる!? なんで!?」
そう、水の使いすぎが原因だ!
専用のメンテナンス用品を使おう!
無垢材をキレイに保つには、無垢フローリング専用のメンテナンス用品を使うのが鉄則!
「専用クリーナーでサッと拭けばOK!」
「ワックスじゃなくて、メンテ用品で木を守る!」
こうすれば、木の質感を活かしながら、長く美しさを維持できる!