~水廻りの床だけつくって!床職人奮闘記~
ご依頼の数カ月前、お客様からご相談があった。
お客様:「シモトリさん、ちょっと相談したいんだけど…!」
わたし:「どうしました?」
お客様:「これからホテルの床工事をやるんだけどさ、今回は水廻りだけが置床になってるんだよね。他のLDKとか洋室はフローリングの直貼りだけど…」
わたし:「水廻りだけ置床ってことですね?」
お客様:「そうそう。で、シモトリさんってさ、水回りだけの施工って、やってくれるんだっけ?」
わたし:「もちろん対応可能です!」
お客様:「パーティクルボードと捨て貼りの施工。トイレ、洗面、キッチンの下地施工になるんだけど、お願いできる?」
わたし:「もちろん対応できます!水回りの置床は高さ調整が肝心なので、事前に設計確認して調整していきますね。配管との兼ね合いもチェックしながら進めるので、施工もスムーズにいくと思います。」
お客様:「それなら安心だな!まずは、見積もらえる!」
わたし:「ありがとうございます!」
お客様:「よろしくね!」
そんなやり取りの中で、この仕事は進んでいったのです。
「水廻りの置床」施工について
今回のご依頼は、ホテル新築の床工事! ただし、部屋全体じゃなく、水回り限定の置床施工!
床工事の「カスタムオーダー」といったところだ。
「トイレ・風呂などの配管をどこに収めるか?」 ここがポイント。
そのため、通常の床より高さを確保する必要がある。
だからこそ、乾式二重床(置床工法)が大活躍!
具体的には、
✅ コンクリートスラブ面には直貼りフローリング
✅ 水廻りは配管スペースを確保し、仕上げは塩ビタイル
この仕上げなら、見た目も美しく、メンテナンスもできます!
ホテルの快適な空間づくりは、こうした細部の工夫から生まれるんです。
今日も最高の仕上がりへ向けて、施工開始だ!
右上の写真をチェックしてみてください!
よーく見ると、ユニットバス前の床がリビングより一段下がっています!
これが配管や配線が通るスペースを確保するための段差です!
既に、配管があるのが分かりますよね!
ここを二重床にして奥の1段上がっているコンクリートと同じ高さで仕上ていきます。
つまり、リビングの床とほぼ同じ高さにするのが、今回のミッション!
「水廻りの置床」施工の流れ!
1、まずは、1段下がったコンクリートの上に「際根太」を設置!
「これがズレると全てが狂うので、四隅がピシッと決まるように慎重に配置」
2、水平を微調整!
「際根太の段階でしっかり水平を取る。でも、それだけじゃ終わらない。」
3、「支持脚」をパーティクルボードに固定!
さらに高さを微調整しながら、リビングの床と完璧に合わせる!
4、最終調整!
四隅の高さはすでに決まっているので、真ん中をバッチリ合わせる!
こうして、高さ調整が完成していく!
見た目は当たり前のようにリビングと揃っているけど、この構造が、宿泊スペースの快適にしているんです。
水廻りと置床の相性とは?
キッチン、トイレ、バス、ユニットバス…
水回りには置床・乾式二重床との相性がいいんです!
施工性、メンテナンス性、コスト、管理面、どれにフォーカスしてもメリットがあるでしょう!
そして、今回採用したのは、置床メーカー「万協フロアー」!
この床、乾式二重床では定番中の定番で、施工性も機能性もバツグン!
まさに「使いやすい置床の優等生」とも言えます。
ただ、面白いのが、置床メーカーが環境課題を考慮した商品開発をすると、実際に施工する職人にはウケが悪いなんて事も「しばしば」。
あの材料もう使いたくないよーって営業に話していることもあるんです。
例えば、「環境に優しい新素材!」なんて言われても、いざ施工してみると…
「ん? これ、組み立てにめちゃくちゃ手間かかるぞ…?」
こういう時には、「性能」と「施工性」 を両立させる難しさをシミジミ実感する。
でも、やっぱり施工性がいいと現場はスムーズ!
置床レベル調整!スラブロック注入
まずは置床のレベル調整! ここがズレると、後の仕上がりがすべて台無し…!
だからこそ、ミリ単位で水平を取っていくんです!
「よし、この高さでバッチリだ!」
次に、置床用のボンドを注入! スラブロックを流し込んで、ガッチリ固定!
床の安定感をしっかり確保することで、長年使ってもキシミなしの頑丈な仕上がりに。
そして、いよいよラワンベニヤの捨て貼り!
一枚一枚、慎重に敷いていく。
これが、仕上げの塩ビフロアを美しく、そして強固にするための「影の立役者」になる!
こうして、職人の技で生まれた下地が、次の仕上げを待っているんです!
置床工事完成
ついにラストスパート! 仕上げた床「置床+ラワンベニヤ」に最後の釘を打ち込む瞬間!
「よし…これが最後の一発だ!」
トンッ…バシュッ!
釘がしっかりと床に食い込み、すべての工程が終わる。
これから、このホテルで様々な物語が生まれるんだろうなぁ!
「完成!!!」
見渡せば、ピシッと仕上がった床。どこを踏んでもガタつきなし、文句なし!
今回もありがとうございました!