~コンクリートに床を張れ!床職人奮闘記~
先日、知り合いの方から、こんなご相談を受けました。
…友人の父Hさま「うちの、昔の工場なんだけど、今カーペット敷いてあって…張り替えたいんだよな。」
どんな仕上げがいいですか?
…友人の父Hさま「カーペット以外でも大丈夫なのかい、ここに、ソファーを置いて自治会の組の飲み会とかで使いたいんだ!ただ、冬になると足元が寒いから、それも何とかしてほしい」
この床構造ならフローリングでも仕上げられますよ!
よく『木の下地じゃないと無理?』って思われている方がいるんですが、そんな事はありません。
直貼りって工法があるんです!
ちょうど良いサイズのフローリング材が在庫であって、この間取りなら格安で仕上げられます!
…友人の父Hさま「ホントに!? それめちゃくちゃ助かるなぁ!!」年に何回も使うわけじゃないからねー
本日は、上記の相談と同様の工法で仕上げた事例を解説していきます。
フローリング直貼り工法について
「フローリングって木の下地がないと貼れないんでしょ?」… いえいえ!そんなことありません!
フローリング直貼り工法は、モルタルやコンクリートの上に直接フローリングを張る工法です。
特に、鉄筋コンクリート造のマンションや公共施設で採用されています。
「床の高さをあまり上げたくない…」「でもフローリングにしたい…!」
そんな要望にも対応できます。
ちなみに直貼りのポイントを解説すると!
✅ 接着剤のみで施工! フロア釘(フロアステープル)は一切使いません!
✅ 下地不要! 置床や組床施工しない、材料費&施工コストがグッと抑えられる!
✅ 高さを有効活用! 置床を使う捨て貼り工法と比べ、建物の高さをムダにしない!
下の施工中の写真をご覧ください!
フローリングが、コンクリートの上に直接並べられているのが分かりますよね?
これが、直貼り工法です。
直貼りフローリングのデメリット
「おぉ!直貼り工法って便利だな!」と思っていただけたかもしれません。
しかし、デメリットもあります。その前に仕上げで使うフローリングについてお伝えさせてください!
直貼りフローリングには、無垢材と複合材、の2種類があります。
でも、無垢材を使うなら注意が必要!
なぜか?
✅ 無垢材はスラブ(下地)に馴染みにくい!
つまり、コンクリートの水平精度がめちゃくちゃ大事!
✅ 複合材は馴染みやすい!
さらに、裏面にパルプクッション+スリット入りのものもあり、多少の不陸(床のデコボコ)には対応できる!
「じゃあ、どんな下地でもOK?」
いやいや、それは違います!
直貼りは、コンクリートやモルタルの上に直接施工する工法。だからこそ…
下地の平滑さが大事
もし、部分的に凹凸や欠け、割れがあると…
「うわっ、張り終えたのに床が浮いてる!?」なんてことに!
だから、施工前にしっかり下地をチェック!必要なら補修して、きっちり平滑にするのが理想。
「床は見た目だけじゃなく、土台からしっかりさせなくちゃいけません!」
これが、直貼りを成功させるポイントなんです!
あっ、木を使っていない、表面を精巧に再現したレプリカのような材料もありますが、それはまたの時に
直貼りフローリング施工|接着剤塗布
フローリングをしっかり固定するために、まずは接着剤を塗布! でも、ただ塗るだけじゃダメなんです。
コンクリートに密着させるためには、超強力な接着剤を使用します!
しっかり固定させるんで、何十年先も床として機能するんです!
ここで重要なのが… クシ目ゴテ!
「えっ、ただの接着材を塗る道具でしょ?」と思ったあなた、違います!
写真を見てください!
接着剤の表面に、フォークでなぞったような跡がついてますよね?
これが、実はめちゃくちゃ重要なんです!
「クシ目ゴテの役割とは?」
✅ 接着剤を均一に塗る!
✅ 塗るだけじゃなく、”ならす” 感覚!
✅ 溝を作って、接着剤の山と谷を作る!
「この溝、何のため?」
実は、接着剤の山と谷を作ることで、溶剤や空気を適度に逃がす仕組み!
これによって、接着剤がムラなくコンクリートに馴染み、ガッチリ密着!
つまり、クシ目ゴテはただの刷毛やヘラじゃないんです。
このひと手間が、仕上がりを左右するんです!コテって言われてるから͡コテか!
フローリング直貼り施工完了
さて、施工完了! いかがでしょうか?
一見、これが直貼りなのか、捨て貼りなのか…見分けがつきませんよね!?
でも、直貼りの最大のメリットは、下地を作る手間が不要!
これがフローリングリフォームに革命を起こすことになった!
実は、直貼り工法がリフォームで使われ始めた頃は、「二重張り」「上張り」なんてカテゴリーすらなかった!ただ単に、「既存のフローリング上にフローリングを貼る業者がいる」 っていう程度の認識だったんです。
昔のリフォーム事情を振り返ると…
当時のフローリングは分厚かった!加工・プリント技術も今ほど精密じゃなかったので、9mm以上の厚みがあるのが普通。
上から張ると、ドアが開かなくなる!?
「張ったはいいけど、ドアが引っかかる!!」 なんてことが頻発。
だから、リフォームでは「既存床を撤去→新しいフローリングを張る」 という方法が当たり前だった!
でも、今は違うんです!
1.5mmなどの超薄型フローリングが登場!
◆既存の床の上からそのまま張れる!
◆工期短縮&コスト削減!
こうして、今では「張替えじゃなく、上から貼るだけでOK!」 というリフォームが登場!
一般的になりつつあります。
最新の技術は、過去のリフォームの悩みをどんどん解決してくれます!
そして、DIYで可能な上張り材もでてきて、こんなに選択肢が増えてます!
✅ 接着剤を使うタイプ(一般的な直貼り工法)
✅ 両面テープで貼れるタイプ(DIYにも人気!)
✅ 接着剤不要でカチッとはめ込むタイプ(手軽で簡単!)
「え、こんなに種類があるならどれでもいいのでは?」
基本的には直貼り工法と同じ要領で施工できるのですが、ただ、…注意してほしいのは「チェックを忘れないでほしい」それは…既存の床の状態!
もし、下地の床にダメージやたわみがあったら…?
◆そのまま上から張っても、すぐに浮く・反る・傷む の三重苦!
◆「え、せっかく張ったのに、数ヶ月でボコボコ…!?」なんてことに!
だから、「今ある床の状態をしっかり確認!」 が鉄則!
上張りは手軽だけど、下地がしっかりしていなければ意味がないんです!
「貼るだけでOK!」と思っても、まずは床の健康チェックから!
フローリング直貼り施工の前に
「よーし、直貼りフローリングを採用しよう!」と思ったあなた…
ちょっと待ってください!
直貼りフローリングを成功させるには、ただ貼るだけじゃダメ!
✅ コンクリート(スラブ)の水分量
✅ マンションなら遮音性能
この2つをしっかり考慮しないと、「うわっ…こんなはずじゃなかった…!」 なんてことになりかねません!
まずは、スラブの含水率チェック!
コンクリートは乾いているように見えても、中にはまだ水分が…!
この水分が残ったまま直貼りすると、フローリングが反る・浮く・接着不良になる という大惨事に!
だからこそ、しっかり乾燥させるのが必須!
また、マンションで2階以上なら遮音対策も必須!
マンションで直貼りするときは、遮音性能が重要になります。
✅ 二重床なら、支持脚がクッションになって音を吸収!
✅ 直貼りの場合は、フローリング自体で遮音する必要がある!
つまり…
◆床を張り替えるときは、「遮音フローリング」を選ぶ!
◆建物の防音規定を確認!基準をクリアするものじゃないとダメ!
「貼るだけでOK!」と思ったら、大間違い!
直貼りフローリングは、水分と遮音をしっかり考えてこそ、快適な仕上がりになるんです!