体育館床改修工事事例|墨出し
体育館の床を新しく設置していきます。
工事内容としては、鋼製床、捨て張り、フローリングボード貼りになります。まずは、鋼製床を施工していきます。支持脚を設置する場所の墨出しを行っていきます。支持脚を設置する基準となるため正確に墨出しを行います。この作業は、大引や根太の位置にも影響します。
体育館床改修工事事例|支持脚設置
基準墨に従って、コンクリートスラブと支持脚を固定します。
支持脚は、名前の通り、床を支えるために使用される脚のことです。写真をご覧いただくと、ごつい三角形の支持脚がありますが、一般住宅で使われる脚では見たことのないようなごつさです。この脚、長期にわたる使用にも、スポーツの衝撃にも耐えられる強度があります。そのためスポーツフロアに適しているといえます。
体育館床改修工事事例|大引き及び根太設置
大引(おおびき)は、床下に横方向に設置する主要な梁のことで、床の荷重を受けるとともに、床材を支える役割があります。
根太は、大引に直角に設置される鋼材のことです。根太は、大引の上に303ピッチで均等に設置されます。床にかかる荷重を分散するために、多くの根太が使われます。
大引と根太は、床を支えるための基本的な構造材料であり、床の安定性や耐久性を生み出します。
根太の設置後にはコンパネ、スポーツフロアを施工して行きます。
体育館床改修工事事例|針葉樹合板捨て貼り
次に合板の捨て貼りをしていきます。合板はビスを使って根太に打ち込まれます。捨て貼りを行うことで、床の強度と安定性を向上させます。
実は、この、ビスの打ち込み凄い数になるんです。合板、一枚あたり5×6=30本になります。もし、1000㎡の体育館なら合板が一枚1.65㎡として、1000÷1.65=606.06枚になります。
606枚×30本=18181本です。現場で、疲れる作業と認識していましたが、1万〜2万本も打っているんですね。
体育館床改修工事事例|スポーツ用フローリング張り
次にスポーツフローリングを張っていきます。
フローリングは、積層材になります。 合板に一液ウレタン接着剤を全面塗りして貼っていきます。昔は白ボンドを使っていましたが、床鳴りの原因になるということで、ウレタン系が使われるようになりました。このウレタン系接着剤、床材が滑らず簡単には張れないんです。
ゴムハンマーでいて一枚一枚寄せて、さらにサネの奥に打ち込むといった地味な作業の繰り返しなんです。
尚、スポーツフロアを張った後は、ウレタン塗装を行いますが、滑りやすくなったらウレタントップコートのメンテナンスを行う事で、新築の床のグリップに戻ります。
最後に
いかがだったでしょうか?体育館の床下地工事についてお分かりいただけましだでしょうか?
体育館の床工事やメンテナンス工事の疑問やご依頼については、まずはご相談ください。