人気のOAフロアメーカーランキング10選|導入・補修を検討中の方必見

   

人気のOAフロアメーカーランキング10

オフィスの床に配線がぐちゃぐちゃに散らばっていると気になりますよね。
見栄えが悪いだけでなく足を引っ掛けてケガをする危険もありヒヤリとします…。
「床の配線をなんとかスッキリさせたい」と悩む方も多いでしょう。
実は、オフィスの配線問題を解消し安全で快適な環境にする方法として定着しているのが OAフロア(オフィス用二重床)です。
今回の記事では、人気のOAフロアメーカーランキング10社を信頼できる情報とともにご紹介しつつ、OAフロアとは何か、選び方のポイント、そして補修やメンテナンスが必要なケースについても解説します。
最後にはまとめとFAQ(よくある質問)も用意しましたので、ぜひ参考にしてください。

OAフロアとは?配線を床下に隠せる二重床システム

OAフロアとは、床下に空間を設けて電源コードやLANケーブル、電話線などの配線類を収納できる二重構造の床のことです。
英語ではRaised Floor(レイズドフロア)とも呼ばれ、日本語では二重床(にじゅうゆか)やフリーアクセスフロアといった言い方がされます。もともと「OA」は“Office Automation”の略称で、人手で行っていた事務作業を機械で自動化・効率化する意味です。
オフィスでパソコンや通信ネットワークが普及し始めた頃、大量のケーブルを床上に這わせると見た目が悪いだけでなく躓きによる転倒やケーブル断線のリスクが発生することが問題視されました。
そこで登場したのが床を二重にして配線を下に収納するOAフロアです。

OAフロアの仕組みはとてもシンプルです。本来の床(コンクリートの床スラブ)の上に、フロアパネルと呼ばれる床材をもう一層設置して床を二重化します 。
このとき生まれる床下の空間(フロアパネルと元の床の間の空洞)に配線類を通すことで、オフィスの床上からケーブル類が消えてスッキリします。
例えば、上の写真のようにタイルカーペットの下に樹脂製のOAフロアパネルを敷き、その下にLANケーブルや電源ケーブルを這わせることで、配線を見えなくすることができます。

OAフロアを導入するメリットとしては、まず配線に足を引っ掛ける危険を防止できる点が挙げられます。
これにより社員が転倒してケガをしたり、機器やデータにダメージが及ぶリスクを低減できます。
また床上が平坦になるためオフィス家具のレイアウト自由度が上がり、清掃もしやすくなり見た目の美観も向上します。
実際、OAフロアを採用すると整理されたオフィス、快適なオフィスにつながり、生産性や印象の向上にも寄与します。

なお「OAフロア」と「フリーアクセスフロア」は厳密には同じものです。
一般にフリーアクセスフロアは床下に空間を設け配線類を納めた二重床全般を指し、OAフロアはその中でも主にオフィス用途のものを指すという使い分けがありますが、性能や機能の違いはありません。

2025年最新!OAフロアメーカー人気ランキング

では、現在どのメーカーのOAフロアが人気なのでしょうか。ここでは2025年3月時点における主要OAフロアメーカーの注目度(クリック数に基づくシェア)ランキングをご紹介します。
業界サイトの分析データを参考にしており、必ずしも市場占有率そのものではありませんが、OAフロア選定の参考指標となるでしょう。

順位 メーカー名 人気シェア(2025年3月)
1位 ナカ工業株式会社 11.7% ([OAフロア メーカー20社 注目ランキング&製品価格〖2025年〗
2位 株式会社オカムラ 10.3% ([OAフロア メーカー20社 注目ランキング&製品価格〖2025年〗
3位 株式会社昭電 8.0% ([OAフロア メーカー20社 注目ランキング&製品価格〖2025年〗
4位 未来工業株式会社 6.8% ([OAフロア メーカー20社 注目ランキング&製品価格〖2025年〗
5位 積水テクノ成型株式会社 6.8% ([OAフロア メーカー20社 注目ランキング&製品価格〖2025年〗
6位 三洋工業株式会社 6.8% ([OAフロア メーカー20社 注目ランキング&製品価格〖2025年〗
7位 共同カイテック株式会社 6.1% ([OAフロア メーカー20社 注目ランキング&製品価格〖2025年〗
8位 センクシア株式会社 5.3% ([OAフロア メーカー20社 注目ランキング&製品価格〖2025年〗
9位 オーエム機器株式会社 4.4% ([OAフロア メーカー20社 注目ランキング&製品価格〖2025年〗
10位 株式会社アーレスティ 4.2% ([OAフロア メーカー20社 注目ランキング&製品価格〖2025年〗

上の表を見ると、ナカ工業やオカムラといった大手が人気を集めていることがわかります。
それでは各メーカーについて、その特徴を簡潔に見ていきましょう。

第1位:ナカ工業株式会社

ナカ工業はOAフロア専業メーカーの最大手です。
建材製品の開発・製造・施工を手掛けており、オフィス用のスチール製OAフロアから樹脂タイプのOAフロアまで幅広いラインナップを備えています。
例えば、スチールパネル製の高耐荷重タイプ(耐荷重5000N)から、軽量な再生プラスチック製パネルの置敷タイプまで用途に応じて選べる製品があります。業界のスタンダードともいえる存在で、多くのオフィスビルにナカ工業のOAフロアが採用されています。

第2位:株式会社オカムラ

オカムラはオフィス家具で有名な大手メーカーですが、実は間仕切りや建材分野にも強く、OAフロア製品も提供しています。
オカムラのOAフロアはJIS規格(JIS A 1450)に基づく試験をクリアし、業界団体JAFAの基準に準拠した性能表示がなされており、品質と信頼性は折り紙付きです。
オフィスデスクやチェアとトータルで空間設計を行う同社だけに、OAフロアについても使い勝手や耐久性、安全性に配慮された製品となっています。オフィスのリニューアル時に、内装工事と合わせてオカムラのOAフロアを導入すれば、統一感のある空間づくりができるでしょう。

第3位:株式会社昭電

昭電(しょうでん)は、耐震対策に注力したフリーアクセスフロアを提供しているメーカーです。
コンピュータや周辺機器の増加に伴うケーブル配線ニーズに応えるため、昭電のOAフロアシリーズは床下配線の利便性に加えて地震対策の機能をプラスしているのが特徴です。
具体的には、独自の支柱構造で床の耐震性を高めたり、重い機器の転倒防止策を講じた製品を展開しています。
オフィスの安全性を重視する企業や、サーバールームなど地震時にも床下設備を守りたい現場で選ばれているメーカーです。

第4位:未来工業株式会社

未来工業は電設資材の分野で知られるユニークなメーカーで、簡単施工のOAフロアシステムを持っています。
例えば「碁盤(ゴバン)フロア」など、プラスチック製のフロアパネルを床に置いて並べるだけで施工できる置敷タイプを展開しており、その軽量コンパクトなパネルはエレベーターや階段での搬入も容易です。
耐荷重は標準で3000N程度と一般的なオフィス用途に十分な強度を持ち、配線も溝に沿ってきれいに収められます。
未来工業の製品は施工のしやすさが大きな魅力で、自社でレイアウト変更を頻繁に行うようなオフィスにも適しています(※一部製品は2021年頃に生産終了となっていますので導入時は最新情報を確認しましょう。

第5位:積水テクノ成型株式会社

積水テクノ成型は、積水化学グループの樹脂成型技術を生かしたプラスチック製OAフロアを開発しています。
同社のOAフロア(MP型など)はフロアパネルに再生ポリプロピレン(PP)を100%使用し、カバーもPP製で統一することでリサイクルしやすい構造になっています。
環境に配慮しつつ軽量性と十分な強度(3000Nクラス)を両立した製品で、床下高さ50mm・75mm・100mmのバリエーションを揃え、収納する配線量に応じて選択可能です。
また、一部製品では透明な配線カバーを備え、上から床下の配線状況を確認できる工夫もされています。
エコでメンテナンス性も高いOAフロアを求めるなら、積水テクノ成型も有力な選択肢でしょう。

第6位:三洋工業株式会社

三洋工業は建材や床システムを扱うメーカーで、様々なタイプのOAフロアを提供しています。
例えば、独立支持脚方式の「サンアクセス」シリーズはスチール製パネルにモルタルを充填したタイプ(300T・500T)や中空パネルタイプ(300L)などがあり、高強度と耐震性能1Gをクリアした重荷重向けOAフロアです。
一方で、置敷施工で簡単に設置できる「マジックフロア」シリーズ(3000N・5000N対応)も展開しており、リニューアル工事にも最適な施工性の高さを実現しています。
このように三洋工業は重荷重対応から手軽な置敷型までラインナップが広く、オフィス以外に学校や病院など多様な施設の床にも採用されています。

第7位:共同カイテック株式会社

共同カイテック(KyTEC)は環境設備機器のメーカーで、OAフロアでは**「ネットワークフロア」シリーズが有名です。同社のOAフロアは床そのものを一つのシステムと捉えた独自設計が強みで、中でもネットワークフロア40は高さ40mmの薄型ながら耐荷重5000Nを実現したミリオンセラー製品です。
この製品は
置敷式の溝配線タイプで、任意の位置から容易に配線を取り出せる利便性が評価されています。
共同カイテックはオフィスビルはもちろん官公庁や教育施設など多彩な納入実績があり、床下配線のプロフェッショナルとして、既存OAフロアの入替や補修工事などアフターサポートも手厚いメーカーです。

第8位:センクシア株式会社

センクシア株式会社は、旧日立連結子会社から生まれた建材機器メーカーで、チェーンや耐震補強システム等とともにOAフロア「ウッドコアフロア」などを扱っています。
ウッドコアスチールフロアは木質芯材+スチールの複合パネルで、支柱(脚)式タイプとして高さ50mmから各種選択可能、耐荷重も3000Nと5000Nのモデルがあります。
軽量で施工しやすく歩行感に優れる点が特徴で、廃棄時には金属と木材に分別してリサイクルできるため環境にも優しい製品です。
そのほか、床下空調に対応した「美風」や什器固定用の「ラクロック」など特殊用途向けOAフロアも取り揃えており、業界の中でも技術開発力の高いメーカーと言えるでしょう。

第9位:オーエム機器株式会社

オーエム機器(OM機器)は岡山県に本社を置くメーカーで、OAフロアや店舗装飾品、設備機器などを幅広く取り扱っています。
同社の代表的な製品として「OAフロア OP2システム」があり、これはベストセラー商品として全国各地のオフィスに導入されています。
OP2システムは汎用性の高いOAフロアシステムで、堅実なつくりと安定した施工性に定評があります。
このほか、オーエム機器はオフィスの内装リフォーム事業にも力を入れており、自社製OAフロアの提案から施工・アフターケアまで一貫してサポートできる点も信頼につながっています。

第10位:株式会社アーレスティ

アーレスティはアルミダイカスト製品の大手メーカーですが、実は日本におけるOAフロアのパイオニア的存在でもあります。
同社は1962年に日本初のフリーアクセスフロア「モバフロア」を開発し、以来OAフロアの研究開発に長年取り組んできました。
アルミ素材を活かしたフロアパネルの製造販売を手掛けており、そのノウハウは自動車部品などで培った高い精度と耐久性に裏打ちされています。
軽量で錆びに強いアルミ製OAフロアは、例えばコンピュータ室やクリーンルームなど特定用途で採用されることもあります。
またアーレスティは現在もOAフロア事業部門を持ち、最新のオフィス向け製品も提供しています。
業界草創期からの信頼を重視するなら注目のメーカーです。

OAフロアの選び方:タイプ・耐荷重・高さなどチェックポイント

OAフロアを選ぶ際には、オフィスの用途や条件に合った製品を選定することが重要です。具体的には次のようなポイントを確認しましょう。

  • 施工方式のタイプ(置敷タイプ or 支柱タイプ): OAフロアには大きく分けて、パネルを床に直接置いて敷き詰める「置敷(おきじき)タイプ」と、高さ調整可能な脚でパネルを支える「支柱タイプ」があります。置敷タイプは施工が簡単で工期が短く、コストも抑えられるため多くのオフィスで採用されています。一方、支柱タイプは施工に時間と費用がかかりますが、高さを自由に調整でき床下スペースを広く確保できる利点があります。オフィスの改装期間や予算が限られる場合は置敷タイプ、床下に設備機器を入れるなど高さが必要な場合は支柱タイプ、といったように選ぶと良いでしょう。
  • 配線方法と収納容量: OAフロアで配線を収納する方法は、主に(1)フロアパネル下の空間にそのまま配線を通す方式(支柱タイプで一般的)、(2)パネルに設けた溝(配線ダクト)に沿わせて配線し上からカバーで保護する方式(置敷タイプで一般的)の2種類があります。
    パネル下配線方式は床下空間を丸ごと使えるため大量の配線も収容可能ですが、ケーブル同士が干渉・混乱しないよう整理が必要です。
    一方溝配線方式は1本1本のケーブルを溝に収めていくため整然と配線でき、ケーブルが混ざり合ってトラブルになるのを防止できますが、収納できる配線量には限りがあります。
    オフィスの通信・電源ケーブルの量や、将来の増設見込みに応じて適した方式を選びましょう。
    配線量が多い場合は支柱タイプ、整理性を求めるなら置敷タイプの溝配線方式が一つの目安です。
  • 耐荷重性能: オフィスに設置する機器や家具の重量に耐えられるOAフロアを選ぶことも大切です。
    一般的なオフィス用OAフロアでは耐荷重3000N(約300kgf)程度のものが標準ですが、重い金庫や大量の書類棚、サーバーラックなどを置く場合には5000N(約500kgf)対応の強化型を選ぶと安心です。
    例えばコピー機や大型複合機を設置する場所だけ5000N仕様にする、といった組み合わせも可能です。
    メーカーのカタログに
    「耐荷重〇〇N」と表示されているので、オフィスのレイアウト図をもとに必要な強度を検討しましょう。
  • 床下高(パネルの高さ): OAフロアによって床がどれくらい嵩上げされるかもチェックポイントです。標準的な高さは50mm前後ですが、商品によっては30mm程度の超低床型から100mm以上のものまで様々です。
    床下に収納したい配線量が多いほど高いOAフロアが必要になりますし、高さが増すとオフィスの天井高が低くなる点にも注意が要ります。ドアの段差解消やフロア間の見切り材(スロープ)設置も絡むため、現場の状況に合った高さを選定しましょう。
  • 材質と歩行感: OAフロアの材質は主にスチール製、樹脂(プラスチック)製、コンクリート製、木質コア+スチール製などがあります。
    スチール製は強度が高く高さ調整もしやすい反面、空洞音(コツコツ音)が出たり将来ガタつく可能性があります。
    樹脂製は軽量で施工が楽ですが、踏み心地がやや頼りなく感じる場合もあります。
    木質コア+スチールは重量感のある踏み心地と軽さを両立したバランス型、コンクリート製は頑丈で安定感抜群ですが自重が重い、といった特徴があります。
    実際のカタログやショールームで歩行感や質感を確かめ、オフィスの求める快適性に合うものを選ぶとよいでしょう。
  • 信頼性(認証制度の確認): 初めてOAフロアを導入する場合、「どの製品が安心なのか分からない…」と感じるかもしれません。
    そこで目安になるのが業界団体であるJAFA(日本フリーアクセスフロア工業会)の性能評価認証です。
    JAFA会員各社の製品は耐荷重や難燃性など厳しい基準を満たしており、認証マークを取得しています。信頼できる製品かどうか見極める指標として、このJAFA認証の有無をチェックするのもおすすめです。
    また、実績豊富なメーカーや施工会社に相談してみるのも良いでしょう。
    専門家に相談すれば、自社オフィスに最適なOAフロアの組み合わせを提案してもらえるので安心です。

OAフロアの補修・メンテナンスが必要なケースとは

OAフロアは基本的にメンテナンスフリーで長く使えるものですが、使用状況や経年劣化によっては補修や交換が必要になるケースがあります。以下のような症状や状況が見られたら、点検・補修を検討するとよいでしょう。

  • 床を歩くとグラグラする、沈み込む箇所がある: これは支柱式OAフロアで支持脚の緩みや固定ボルトの弛みが起きたり、置敷タイプでもパネルの連結部が外れてガタついている可能性があります。
    特に長年使用したOAフロアでは部材の消耗によりこうした症状が現れます。
    早めに専門業者に相談し、レベル調整や固定の締め直し、必要に応じて部材交換を行いましょう。
  • 床から異音(きしみ音・カタカタ音)がする: 歩行時に床下から異音が聞こえる場合も、内部でパネルや支柱が擦れていることが考えられます。
    こちらもガタつきと同様に放置するとストレスになるだけでなく、徐々に緩みが悪化する恐れがあります。
    実際、あるメーカーの調査ではOAフロアの入替理由の約80%が「パネルのガタツキ・反り・段差」といった床構造上の問題で占められたとの報告もあります。異音や段差はOAフロア劣化のサインと捉え、プロによる点検・補修を依頼しましょう。
  • 床パネルが割れた、欠けた: 重い機材を落としてしまったり、経年で樹脂パネルが脆くなって割れてしまうケースも稀にあります。
    また、オフィスレイアウト変更で壁際のパネルを切断加工した際などに欠けが生じることもあります。
    割れたままでは安全性に問題があるため、同じ規格の予備パネルと交換するか、メーカーに問い合わせて補修部品を取り寄せましょう。
    主要メーカー製なら長期にわたり部品供給がありますが、メーカー不明・廃番品の場合は専門業者に適合品を探してもらうこともできます。
  • レイアウト変更やオフィス移転に伴いOAフロアを増設・移設したい: 例えば、以前は一部エリアのみOAフロアだったが執務スペース拡大で範囲を増やしたい、移転先にも今使っているOAフロアを再利用したい、といったケースです。
    OAフロアは後からの増設や再施工も可能ですが、既存品と新規品の互換性や床高合わせなど注意が必要です。
    メーカーや施工業者に相談すれば、現在お使いのOAフロアに追加してピッタリ接続できるようプランニングしてくれますし、別室への移設・再利用もプロの手にかかれば対応可能です。
    無理に自分たちでバラして運ぶより、安全かつ効率的でしょう。
  • 古いOAフロアでメーカーサポートが受けられない: 導入から相当年数が経過したOAフロアだと、メーカーが既に製造中止していたり会社自体が統合・消滅している場合もあります。その結果「問い合わせたら製品が廃番でサポート不可と言われた」という悩みも増えています。
    そうした場合でも、OAフロア専門のリフォーム業者に相談すれば代替策が見つかることがあります。
    現状品に似た仕様のパネルで全面入替を行うケースも多く、結果的に床全体がリフレッシュされるメリットもあります。
    古いOAフロアだからとあきらめず、まずは専門家に相談してみましょう。

以上のように、OAフロアのトラブルや改修ニーズは様々ですが、幸いなことに対応してくれる専門業者やメーカーが存在します
中には「OAフロア何でも無料相談」といった窓口を設けている会社もあります。
困ったときは、プロに相談することで最適な補修方法やリニューアル案を提案してもらえるでしょう。
補修費用が無駄にかからないよう将来を見据えたプランを示してくれる業者もあります。
大切なオフィス環境を守るためにも、OAフロアの状態に気を配り、必要に応じてメンテナンスを実施してください。

まとめ

オフィスの配線整理や安全対策に欠かせないOAフロアについて、人気メーカーランキングと基礎知識、選定ポイント、補修のポイントまで包括的に解説しました。
床下に配線を隠す二重床構造のOAフロアを導入すれば、見た目がスッキリするだけでなく働く人の安全と快適性が向上します。
メーカー各社からは用途に応じた様々な製品が出ていますので、自社のオフィス環境に合ったタイプ(置敷式か支柱式か、耐荷重はどれくらい必要か、高さや材質はどうか等)を検討しましょう。
製品選びに迷ったら信頼できるメーカーや施工業者に相談し、JAFA認証品など品質確かなOAフロアを選ぶと安心です。
導入後は基本的にメンテナンスフリーですが、長く使う中でガタつきや異音などが生じた場合は早めに補修すれば快適さを維持できます。
専門業者による無料相談なども活用しつつ、OAフロアを賢く利用して安全で機能的なオフィス空間を実現してください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 「OAフロア」と「フリーアクセスフロア」は何が違うのですか?
A1. 基本的には同じ意味です。
【フリーアクセスフロア】は床下に配線スペースを設けた二重床の総称で、【OAフロア】は特にオフィス用途の二重床を指すことが多いです(「OA」はOffice Automationの略)。
機能や構造に明確な違いはなく、どちらも床下配線が自由にできる床システムです。

Q2. OAフロアの耐用年数(寿命)はどのくらいですか?
A2. 製品の種類や使用環境によって差はありますが、おおよそ10〜20年程度使えるのが一般的です。
これはあくまで目安で、メンテナンス状況によっても変わります。
法定耐用年数(減価償却上の年数)は15年程度とされますが、実際には適切にメンテナンスすれば20年以上問題なく使用できているケースもあります。
定期的に緩みの点検やクリーニングを行い、異常があれば早めに対処することで寿命を延ばせます。

Q3. どのくらい重い機器までOAフロアに載せられますか?
A3. 一般的なオフィス用OAフロア(3000Nタイプ)で約300kgf(キログラム重)までの荷重に耐える設計です。
これはデスクや書棚、コピー機程度であれば問題ない強度です。
より重い金庫やサーバーラック等を載せる場合は5000N(約500kgf)対応
の高耐荷重タイプを選ぶと安心です。
耐荷重は製品仕様に明記されていますので、設置予定の機器の重量を確認しながら選定してください。
また、点荷重ではなく床面に荷重が分散するよう台板を敷くなどの工夫をすると安全です。

Q4. OAフロアの上にはどんな仕上げ材を敷くべきですか?
A4. OAフロアの表面は一般にそのままでは使用せず、タイルカーペット塩ビ系フロアタイルなどを仕上げ材として敷きます。
これらはOAフロア用に適したサイズ(500mm角が標準)・素材で作られており、取り外しや交換も容易です。
市販のラグマットやフローリング材を直接載せるのは推奨されません(固定が不十分で滑ったり、静電気対策が不充分な場合があるため)。
オフィスの用途に応じて、耐久性とデザイン性に優れたタイルカーペット等で仕上げると良いでしょう。

Q5. 現在何もないオフィスに後からOAフロアを設置できますか?
A5. はい、可能です。
OAフロアは既存の床の上に後付けできるよう設計されています。
実際、テナントオフィスでは最初からOAフロアが入っていない場合も多いですが、レイアウト変更やリフォーム時にOAフロアを敷設する事例はよくあります。
施工も短期間で終わり、原状回復の際には撤去できます。
ただし床の高さが上がるため、ドアのクリアランス調整や入り口にスロープを設置するなどの対応が必要です。
またオフィス全体ではなく一部エリアのみOAフロアを導入することもできます。
その際も段差処理に留意しつつ計画すれば問題ありません。
工事自体は専門業者に依頼すれば通常数日〜1週間程度で設置可能ですので、業務への影響も最小限に抑えられるでしょう。

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