Bonaが提案!フローリングのお手入れ方法とは!これで無垢床のきれいが続く

   

手ざわりや足ざわりが気持ち良いはずのフローリングが、気付けばくすみや白けで残念な表情になっていることありませんか?忙しい毎日では「今日は水拭きだけでいいか」と自分に言い聞かせて先延ばし。
お掃除のたびに「やらなきゃ」と胸がチクッとするけれど、結局どう手を付ければ良いのかわからない。
そんな悩みをお持ちの方に、100年以上にわたり木の床だけを見つめ続けてきたスウェーデン生まれのブランド Bona が推奨する“失敗しないお手入れメソッド”を一から解説。
手順を体系立てれば、フローリングは意外なほど簡単に美観を取り戻し長持ちします。

Bonaが考えるフローリングメンテナンスの基本理念

フローリングは“木”という生き物と暮らしていることと同じ。
乾湿の差や紫外線、歩行圧に日々さらされ、表面の仕上げ塗膜は少しずつ削れます。
Bonaは「削り取ったら塗る」の繰り返しではなく、「汚れを引きずらず、膜を薄く更新し、木へのダメージを最小化する」ステップメンテナンスを提唱。次の四段階に分けて習慣化することで、張り替えサイクルを十年単位で伸ばせるとしています。

日々の掃除・マイクロファイバーモップでホコリを残さない

マイクロファイバー特有の超極細繊維は、目に見えない花粉やペットの毛を静電気で吸着し、床面をこすらずに絡め取ります。
Bonaダスティングパッドは、一方向に“押しがけ”するだけで繊維の奥深くまでホコリをキャッチ。
柄を大きく振り回さずに済むため、家具の脚や幅木を傷付けにくいのもポイントです。
箒は舞い上がり粉塵で二次汚染を招きがちなので、アレルギー体質の家庭にはとくにマイクロファイバーをおすすめします。

週一回のメンテナンス・掃除機とウェットモップで隅を攻める

普段届きにくい壁際やテーブル下には埃が潜み、湿気を帯びると黒ずみの温床になります。
硬質キャスターを備えた掃除機で優しく吸い取り、続けてBonaフロアクリーナーを床にスプレー。
湿らせたBonaクリーニングパッドで木目に沿って拭き上げれば、水分が素早く揮発し、二度拭き不要のサラサラ仕上げ。フローリングに大量の水をかけるのは禁物ですが、スプレー式なら表面が濡れる時間は数十秒程度に抑えられ、木材内部への浸透を防げます。

月ごとのポリッシュ・塗膜を薄く更新して光沢をキープ

ポリッシュとは、既存の仕上げ塗装を剝がさずに微細な傷を埋めて平滑化する作業です。
歩行量の多いオフィスでは2〜4か月に一度、室内履き文化の家庭なら年1〜2回が目安。
Bonaフロアポリッシュは透明な保護層を薄く乗せるタイプで、塗り重ねても厚ぼったさが出にくい設計。
塗膜が均一になると光の反射が整い、艶やかさが戻るだけでなく汚れ再付着を防ぐ“すべすべバリア”にもなります。

年ごとのディープクリーン・蓄積汚れを丸ごとリセット

靴底ゴムの黒擦れや油膜の酸化汚れは、日々の拭き掃除では完全に落とし切れません。
年に一度はBonaディープクリーナーで汚れを浮かせ、拭き取りと同時にくすみを除去しましょう。
3〜5年に一度のリコート(再仕上げ)は、古い塗膜の表層をサンディングで数ミクロン削り、水性仕上げ剤を1〜2層重ねる工程。
木をほとんど削らないため、10回以上リコートを重ねても床厚は十分残る計算です。
深い傷や変色が染み込んだ場合は、ダストフリーサンディング→新規仕上げで“新品超え”の輝きが復活します。

Bona製品と推奨頻度の比較表

お手入れ段階 推奨製品 主な役割 目安頻度
日々のホコリ取り Bona Premium Microfiber Floor Mop+ダスティングパッド 静電気で埃・花粉・ペット毛を吸着 毎日または隔日
週一メンテ Bonaフロアクリーナー+クリーニングパッド 皮脂・調味料跡・隙間の汚れを速乾洗浄 週1回
月一ポリッシュ Bonaフロアポリッシュ 微細傷充填と光沢復活・滑り抵抗調整 1〜6か月ごと
年一ディープ Bonaディープクリーナー/Bonaリコートシステム 黄ばみ・酸化膜を除去し塗膜を更新 年1回(歩行量次第)

※歩行量が極端に多い公共施設では各工程を早めに繰り返すと長寿命化につながります。

ケーススタディ・住まいと施設、こんなときどうする?

●小さなお子さんがクレヨンで落書き
アルカリ性洗剤は木目を曇らせるおそれがあるため、まずBonaフロアクリーナーを直接吹き付けて30秒置き、湿らせたクリーニングパッドで優しく拭き取ります。
それでも残る場合はディープクリーナーし局所的にポリッシュを重ねると目立たなくなります。

●ペットの粗相で黒シミができた
表面だけならディープクリーナーでかなり薄くできますが、浸透シミは研磨が必要。
ダストフリーサンディングで0.3〜1 mm削り、同じ色味の仕上げ剤を再塗装すればほとんど分からなくなります。

●カフェ店舗、閉店後の12時間しか作業時間が取れない
水性仕上げ剤BonaトラフィックHDは硬化が速いので、夜間研磨→1回塗布→朝までに歩行可能。(季節や条件は考慮)
営業ロスを最小限に抑えながら耐摩耗性を劇的に向上させられます。

Bonaメンテナンスを採り入れる三つのメリット

第一に、低VOCの水性技術で室内空気の質を損なわないこと。
揮発性有機化合物をほとんど含まないため、施工当日から子どもやペットが床に寝転んでも安心です。
第二に、再塗装サイクルが長くなり張り替え費用が圧縮できること。
塗膜を小刻みに更新する仕組みは「減価償却を分散する」発想に似ており、5年ごとに数十万円かけて張り替えるよりライフサイクルコストが約40%低減した事例もあります。
第三に、木材が本来持つ調湿作用や温かみを長く味わえること。
厚い塗膜で覆わず、薄い保護層を頻繁にリフレッシュするため、夏はさらりと冬はほんのり暖かい無垢フローリングの質感が持続します。

失敗しないための注意点とコツ

・水拭きは“霧吹きレベル”が基本。バケツで絞ったモップは含水量が多過ぎ、木目が膨れて隙間が開く原因になります。
・掃除機をかける前に硬貨や小石を拾い、回転ブラシが床をえぐらないようにしましょう。
・ポリッシュ塗布後24時間は家具を引きずらず、靴底ゴムが柔らかい上履き・スリッパを使用してください。
・リコートやサンディングは「Bonaの研磨機を持つ私たち」への依頼が安心。
研磨粒度の選定や塗膜厚管理を誤ると、せっかくの床厚を無駄に減らす恐れがあります。

ステップメンテで“育てる”フローリングへ

木の床は、手をかけた分だけ艶と深みを取り戻す“育つ素材”です。
Bonaが提案する 日々→週→月→年 の四段階メンテナンスは、誰でも続けられるシンプルな手順でありながら、張り替えに踏み切る前の“延命”を確実に実現します。
投資したフローリングを最小のコストで最大限に活かす。それこそがBonaの掲げるサステナブルな暮らし方。
今日の夜、まずはダスティングパッドでリビングをひと押し。
そこから始まる小さな習慣が、10年後の床の輝きと、あなたの住まいの資産価値を守ってくれるはずです。

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