プレフロアーシステムについて

   プレフロアーシリーズ

床がどのような作りになっているかご存知ですか?

私たちが暮らしている床の裏側ってどんな作りになっているかご存知ですか?
毎日生活しているのに気づかれない。
マンションの床には見えない工夫が詰まってます。
プレフロアーは乾式遮音二重床。
Pre(前もって)-floor(床)の名のとおり、床仕上げ材を施工する前の床下地として、防振ゴム付きアジャスターにより、床を水平に作りあげ、防振ゴムは歩きやすく、疲れにくい弾力性を発揮、上階から下階への床衝撃音も低減します。
快適な住環境を床下から支えます。
プレフロアー

たかが脚されど脚

触れる

私たちは立って歩くとき、足の裏は必ず床に触れてます。プレフロアーの適度な上下動により、私たちは気づかないけれど疲れづらく、かかとが痛くならずにすんでいるのです。そして床がコンクリートから浮いているので湿気や冷気を感じさせないのです。

抑える

人は誰でも距離感を持っています。
でも意外と気づきませんが、マンションでは頭の1m上には他人が住んでいるのです。
下階の住人との騒音トラブルは、楽しいはずの日々の暮らしを憂鬱な毎日へ変えてしまいます。
上階からの音を小さく抑える工夫の一つにプレフロアーは活用されてます。

守る

プレフロアーは硬いんですけど柔らかいんです。え?矛盾してますか?いえいえ、本当なんです。床の厚みが32mm以上あるので硬く感じますが、お子様やご高齢者が転倒した際には防振ゴムが床全体を上下動させることで衝撃力を緩和させているのです。誰にも気づかれることなく床下から安全を提供し続けています。

支える

家を買ったらどんな家具を置こう。そんな家具も据え付ける時にしか気づきませんが、本棚、冷蔵庫、食器棚、すごく重いんですよ。
プレフロアーは防振ゴムがついてますが、耐荷重性能は200kg/㎡まで対応。そして施工時に取り付け本数を増やしたり床の厚みを増すことでさらに強度を調整することができるのです。

「プレフロアー」にしか出来ないこと

適度な硬さで転倒しても安全(100G以下)

プレフロアー素足で生活する住宅の床に適した硬さとはどれくらいでしょう。つまづいて転んだときに安全な硬さとはどれくらいでしょう。
プレフロアーはコンクリートスラブから防振ゴム付き支持脚により浮かす構造ですので、もしもの転倒時にも衝撃を吸収し安全です。『床性能評価指針』(日本建築学会2015年11月)に基づき、プレフロアーシリーズの硬さを確認しております。住宅はもちろんのこと、子供たちが歩き駆け回る文教施設や高齢者介護施設などへの活用もお勧めいたします。

地べたであって地べたでない

プレフロアー日本の住宅は靴を脱ぐ文化です。畳に布団を敷いて寝るなんて日本独特のものです。一戸建て住宅では地面から室内の床まで450mm以上離して作られます。昔の人は日本の多湿な気候では、床が地面に近いと木材が腐りやすく、床に寝たりした時に健康にも害を及ぼすと知っていたからでしょう。
プレフロアーはコンクリートスラブから100~200mm浮かして施工されるので、床下配管も自由、湿気や冷気がコンクリートから伝わりにくく、カビが発生しづらいという知恵も受け継いでます。
※一般的な集合住宅の床高さです。異なる場合もございます。

斜めな床も水平に

プレフロアー床が平らなのは当たり前?いえいえ、コンクリートスラブの床面は結構波打っているのです。部屋の隅から隅まで20~30mmの傾斜は当たり前。プレフロアーは、防振ゴムに調整ボルトがついていて仕上げ材を施工する前の床下地(ベースパネル上面)を水平に調整することが可能です。
また、畳やフローリングの様に厚さが違う仕上げ材を併用すると、仕上げ面に段差が生じてしまいますが、プレフロアーなら各仕上げ材の厚みに合わせて床下地(ベースパネル上面)を調整し高低差を吸収出来るので、仕上げ面を段差のないバリアフリーに出来ます。
※水平度合いについては、技術的な限界として許容誤差が認められています。

自由な仕上げ材の選択幅

プレフロアー今の住宅は木質フロア仕上げばかり。それが当たり前のように思ってますが、1980年代まではカーペット、畳、CFシートと多彩でした。最近では大理石仕上げやタイル仕上げも室内に使われだしました。直張フロアーと異なり、プレフロアーは捨張合板の追加により大理石、タイル、無垢フローリング、カーペット等々遮音性を保ちながらあらゆる仕上げ材に対応可能です。

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