マンション床リフォームには何を選ぶのが正解?迷わないための床材と工法の選び方ガイド

「床がきしんできた」
「色あせや汚れが気になってきた」
「子どもやペットがいるから清潔で強い床にしたい」
マンションに住んでいると、そんな床の悩みがでてくるのではないでしょうか?
そんな時、「リフォームしたいけど、どんな方法があるの?」「張り替え?上張り?何が違うの?」と調べてみると、床材しかり、リフォーム方法など選択肢が多すぎて迷ってしまうことも。
この記事では、マンションの床リフォームに使える2つの主要な工法と、目的に応じた床材の選び方をわかりやすくご紹介します。

マンション床リフォームの2大工法とは?

マンションの床をリフォームする際に検討すべき代表的な工法が、「張り替え」と「上張り(重ね張り)」の2つです。
どちらの工法を選ぶかで、費用・工期・仕上がりの雰囲気が大きく変わります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、住まいの状況やライフスタイルに合わせて最適な方法を選ぶことが大切です。
2大工法の特徴と向いているケースをわかりやすく解説していきます。

◆張り替え工法「床を一新したい方におすすめ」

張り替え工法とは、既存の床材をすべて剥がし、新しい床材を張り直す方法です。

■メリット

✅自由度が高い
張り替え工法は、既存の床材をすべて撤去するため、「床材を自由に選べる」という大きなメリットがあります。
色、素材、模様、質感など、ゼロから好みに合わせて一新できるため、部屋のイメージをガラリと変えたい方にとって理想的な方法です。
ナチュラルな無垢材からスタイリッシュなフロアタイルまで、選択肢は無限です。

✅床の高さが変わらない
古い床材を撤去してから新しい床を施工するため、仕上がりの高さはほとんど変わりません。
これにより、ドアの開閉に支障が出たり、段差ができる心配が少ないのが特長です。
バリアフリー性を保ちたい住環境や、既存の内装との“納まり”にこだわりたいケースにも向いています。

デメリット

費用と工期がかかる
張り替え工法は既存の床材をすべて撤去するため、解体・廃材処分の工程が追加されます。
その分、工事費用が上がりやすく、工期も延びる傾向にあります。
特にマンションでは、搬出経路の確保や作業時間の制約があることも多く、トータルコストに反映される場合があります。

✅床下収納や設備との干渉に注意
床下収納や点検口がある場合、張り替えによって位置や寸法にズレが生じる可能性があります。
床材の厚みが変わると、収納蓋が収まらない・浮いてしまうなどのトラブルも。
事前に図面や現物確認を行い、干渉リスクを予測した上での施工計画が必要です。

◆重ね張り工法(上張り)「手軽にリフォームしたい方」

重ね張りとは、既存の床材の上から新しい床材を施工する方法です。

■メリット

✅スピード重視の施工が可能
重ね張り工法の最大の魅力は、解体作業が不要なため施工期間が大幅に短縮できることです。
たとえば、通常の張り替えが2〜3日かかるところ、重ね張りなら1日で完了することもあります。
お住まいになりながらの工事にも対応しやすく、「早く済ませたい」という方には特におすすめです。

✅コストを抑えられる
既存床をそのまま活かす工法なので、廃材の処分費用や下地処理のコストが不要、または最小限に抑えられます。
その分、材料費や人件費も節約可能となり、限られた予算で床を一新したいという方にも適しています。
マンションなどで、「工事音を最小限にしたい」という場合にも有利な工法です。

■デメリット

✅干渉のリスクがある
重ね張りでは、既存の床の上に新しい床材を施工するため、床の高さが数ミリ〜1cmほど上がります。
このわずかな段差が、開き戸やクローゼットの扉、冷蔵庫や家具の脚と干渉する可能性があります。
場合によっては扉の削り加工や敷居の高さ調整が必要になることもあり、思わぬ手間が発生するケースもあります。

✅すべての床に適用できるわけではない
重ね張りは便利な工法ですが、既存の床が傷んでいたり、下地が不安定な場合には施工自体が不適切となることがあります。
たとえば、床がブカブカしている、沈み込みがある、目に見えない水分被害がある。
こうした場合は、張り替え工法で下地からしっかり直すのがベストです。
事前の現地調査で適用可否を見極めることが重要です。

床材の種類と特徴を比較!どれを選ぶ?

床材種類特徴向いている部屋・環境
無垢フローリング天然木の質感と高級感。経年変化も楽しめる。リビング、寝室(自然派志向)
複合フローリング合板+表面材で、安定性・価格・耐久性のバランスが良い。全室対応(コスパ重視)
クッションフロアクッション性があり、水に強く掃除も簡単。キッチン、洗面所、トイレ
フロアタイルデザイン性が高く、リアルな木目や石目も再現。ダイニング、玄関、商業空間
カーペット足元の暖かさと防音性が魅力。転倒リスクも軽減。寝室、子ども部屋(防音が必要な場所)
クッション性と吸湿性があり、和室に欠かせない。和室、客間

無垢フローリング|自然素材の温もりを日々感じる暮らしに

■特徴
天然木を一枚板で使用した本物の木材。
木目や肌触りが一つ一つ異なり、年を重ねるほどに色や風合いが変化していく「経年美化」が魅力です。
調湿性があるため、夏はサラッと、冬はほんのり暖かく感じます。

■向いている部屋・環境
リビング・寝室・書斎など、日々長く過ごす部屋におすすめです。
特に自然派志向の方、アレルギー対策として塗料や接着剤を控えたい方にも人気です。

■暮らしのイメージ
朝日が差し込む無垢床のリビングで、木の香りに包まれながらコーヒーを一杯。
裸足で歩くと柔らかな木の感触が心地よく、ゆったりとした時間が流れます。

複合フローリング|コストとデザインの“いいとこ取り”

■特徴
合板などの基材の上に、突き板や化粧シートを貼った構造。
無垢よりも価格が抑えられ、寸法安定性も高く、床暖房対応製品も多数。表面材次第で見た目の質感が変わります。

■向いている部屋・環境
全室対応。
リビング・廊下・子ども部屋・寝室など、マンションの標準床材として最もよく採用されます。

■暮らしのイメージ
デザインの選択肢も豊富なので、木目を揃えて統一感のあるインテリアにも。
お子さまのいる家庭では、傷や汚れにも強く、日々の掃除や模様替えもラクラクです。

クッションフロア(CF)|水回りのマストアイテム

■特徴
ビニール系の柔らかい素材で、クッション性があり足腰にやさしい。
防水性に優れ、サッと拭くだけで汚れが落ちやすいのも大きな魅力です。

■向いている部屋・環境
キッチン・トイレ・洗面所などの水回り。
ペットがいる家庭にも使いやすい床材です。

■暮らしのイメージ
料理中に水が飛んでも安心なキッチン。
クッション性のおかげで長時間の立ち仕事でも足が疲れにくく、掃除も手軽。
デザインは木目・タイル調など豊富で、狭い空間でもおしゃれに演出できます。

フロアタイル|本物そっくりの質感でおしゃれに演出

■特徴
硬質塩ビ素材のタイル状床材。石目調・木目調などのリアルな質感を再現でき、耐久性があり傷がつきにくい。
部分的な張替えも可能。

■向いている部屋・環境
ダイニング、玄関、土間スペース、商業空間など。
高級感を演出したい場所や、土足使用の空間にもおすすめです。

■暮らしのイメージ
まるで石張りのような高級感ある玄関や、カフェのようなダイニング空間に。
ペットの爪にも強く、掃除しやすいので、美観を長く保てます。

カーペット|防音性と温かみを求める空間にぴったり

■特徴
足元が暖かく、防音性も高いため、マンションにおける階下への音対策にも有効。
素材によっては防ダニ・防汚機能も備えています。

■向いている部屋・環境
寝室・子ども部屋など静かで快適な空間を求める場所におすすめ。
転倒リスクを軽減したい高齢者のお部屋にも。

■暮らしのイメージ
冬の朝、スリッパいらずで暖かさを感じる寝室。
子どもが寝転んだり遊んだりしても安心。
音が響きにくく、集合住宅ならではのストレスも軽減されます。

畳|和の空間で心を落ち着かせる

■特徴
い草や樹脂製で作られた伝統的な床材。
クッション性、吸湿性、断熱性に優れ、独特の香りと風合いで心身ともにリラックスできます。

■向いている部屋・環境
和室・客間・書斎・趣味の部屋など。
最近はフローリングの上に置ける“置き畳”もあり、洋室への導入も増えています。

■暮らしのイメージ
畳に座ってお茶を飲むひとときや、布団を敷いてゆったり眠れる和室。
四季折々の空気を感じながら、日本の暮らしの良さを再発見できる空間です。

その他の機能性にも注目!

床暖房対応の有無

床暖房を使用する場合は、必ず”床暖房対応”と明記された床材を選ぶ必要があります。
対応していない床材を使用すると、熱により床が反ってしまう可能性があります。

防音性とマンション規約への配慮

マンションでは、階下への足音や生活音を減らすため、防音性能が高い床材が求められることが多いです。
遮音等級(LL-45、LL-40など)にも注目して選びましょう。

メンテナンス性も考慮を

床材ごとにお手入れのしやすさやメンテナンス頻度が異なります。
無垢材は定期的なオイルメンテナンスが必要ですが、クッションフロアや複合フローリングは日常的な掃除だけで美しさを保ちやすいです。

床の張り替えと重ね張り、どちらがあなた向き?

それぞれの工法と床材には、向き・不向きがあります。費用を抑えながら手軽に印象を変えたいなら「重ね張り」。
一新してリフォーム感をしっかり味わいたいなら「張り替え」。
そして床材は、生活スタイル・家族構成・使用する部屋に合わせて選ぶのがコツです。
この記事を参考に、あなたの暮らしにぴったりな床リフォームを実現してください!

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