「床がぶかぶかして歩くたびに気になる…」「古くなった床を張り替えたい」「床下の湿気やカビが心配」など、住まいの床に関する悩みは意外と多くの方が抱えていますよね。
でも「床工事」と聞くと、専門的で難しそうなイメージがあるかもしれません。
この記事では、「床工事とはそもそも何か?」という基本から、種類・流れ・費用・注意点まで、わかりやすく丁寧に解説します。
床リフォームを検討している方、これから家の建築や改修を考えている方は必見です!
床工事とは?床の仕上げから床下補修までを含む幅広い作業
床工事の定義と目的
床工事とは、建物の床面を仕上げたり、床下構造を補修・補強したりする工事全般を指します。
住宅・オフィス・店舗・施設など、利用用途や環境に応じて最適な床材や施工方法が選ばれます。
床工事の主な種類
床材の張り替え工事
既存の床材を剥がし、新しい床材に取り替える工事です。
住宅のリフォームでよく行われる代表的な工法です。
◆経年劣化や傷んだ床材の更新に最適
◆インテリアのイメージチェンジにもおすすめ
◆表面の美観だけでなく、快適性・遮音性・清掃性の改善にも効果あり
床下工事
床材の下にある構造部分(根太・大引き・束・基礎など)を対象とする工事です。
◆木材の交換(シロアリや腐食対策)
◆床下への防湿シート敷設
◆砂利やコンクリートによる地盤調整
◆床下換気の改善(換気口や換気扇の設置)
◆建物の構造的な健全性に関わる重要な工事です。
床工事の一般的な流れ
ステップ1:現地調査と現状確認
まずは床の状況をチェック。
きしみ、沈み込み、浮き上がり、シロアリ被害、水染みなどがないか確認します。
ステップ2:既存床材の撤去
フローリングやクッションフロア、カーペットなど既存の床材を剥がしていきます。
重ね張りの場合はこの工程を省略可能です。
ステップ3:下地の確認と補修
床下の木材やコンクリート、根太、大引きなどの状態を確認し、必要があれば補修・交換または撤去更新を行います。
これが建物の寿命を左右する重要工程です。
ステップ4:新しい床材の施工
選んだ床材を張っていきます。張り方には直貼り、捨て貼り、置き床式などの工法があります。
ステップ5:仕上げとオプション施工
必要に応じてフロアコーティングやワックス塗布を行い、表面を保護。
床鳴り防止や傷防止にも効果があります。
床工事にかかる費用相場
床材の張り替え工事の費用目安
床材の種類 | 費用(6畳)目安 |
---|---|
複合フローリング | 約9〜12万円 |
無垢フローリング | 約15〜20万円 |
クッションフロア | 約6〜9万円 |
タイル床 | 約12〜18万円 |
※費用は材料費+工賃込み。部屋の形状や撤去費、下地の状態によって変動します。
床下工事の費用目安
工事内容 | 費用相場(1㎡あたり) |
床下防湿シート施工 | 約2,000〜4,000円 |
砂利敷き込み | 約3,000〜6,000円 |
コンクリート打設 | 約6,000〜10,000円 |
木部交換(根太・大引) | 状況により見積もり |
床工事の注意点とチェックポイント
床下の状態は必ず確認しよう
シロアリ被害や雨漏りによる腐食は、表面だけでは気づきにくいですが、放置すれば建物全体に影響します。張り替えだけで済ませず、床下の点検も同時に行いましょう。
複雑な間取りや段差には追加費用がかかる
◆床の高さ調整が必要な場合
◆複雑な間取り(L字型・変形部屋)
◆複数の部屋をまたぐ施工
このようなケースでは、施工に手間がかかるため追加費用が発生する可能性があります。
床工事は“見た目”と“構造”の両方を整える重要なリフォーム
床工事は、ただ見た目を美しくするだけでなく、建物全体の健康状態を左右する大切な工事です。
◆表層の張り替えで快適さと美観をアップ
◆床下工事で建物の寿命を延ばす
◆状況に応じて適切な工法・素材を選ぶことが大切
床のきしみや沈み、寒さや湿気が気になるなら、まずは専門業者による床診断から始めましょう。