無垢フローリング研磨は業者に依頼すべき?探し方と注意点を徹底解説

   

無垢フローリングって見た目も手触りも最高だけど、時間が経つと細かなキズや黒ずみが目立ってきて、「そろそろリフォームしたいな」って思うことありますよね。
いざ自分でやろうと思っても「この木、削っても大丈夫なの?」「オイル塗装って何?」と不安がいっぱいで、結局業者に頼んだ方がいいのかなと悩む方も多いのではないでしょうか。
業者に依頼したいけど、どこを選べばいいのか分からないし、料金や施工の流れも事前に知っておきたいという声もよく聞きます。
この記事では、無垢フローリング研磨を業者に依頼する際の探し方、選び方、注意点などを詳しく解説していきます。

無垢フローリング研磨を依頼できる業者の探し方

業者を探すには、複数の方法があります。
それぞれのメリットとポイントを押さえて、失敗のない選定を行いましょう。

インターネット検索での情報収集

まず基本となるのがインターネット検索です。
「フロアサンディング」
「フローリング 削り 」などの希望内容を含めて検索することで、対応してくれる業者の情報が見つかります。
公式サイトでは、施工実績の写真や料金目安、対応エリア、使っている機材・塗料の種類などが掲載されていることも多いため、事前にチェックすることで、その業者の得意分野や対応レベルが把握できます。

業者に直接問い合わせて見積もりを取る

気になる業者が見つかったら、必ず問い合わせを行い、具体的な見積もりを依頼しましょう。
問い合わせの際には、次の情報を伝えておくとスムーズです。

・無垢材の種類(オーク、パイン、ウォールナットなど)
・床の状態(へこみ、黒ずみ、表面の塗装状態など)
・研磨後の仕上げ方法(オイル仕上げ、ウレタン仕上げなど)
・施工面積(㎡または畳数)

これらの情報を伝えることで、より正確な見積もりが出やすくなります。
また、見積もりでは施工費だけでなく、工程や期間、アフターケアや保証の有無も確認しておくと安心です。

無垢フローリング研磨の注意点と事前準備

業者選びの前に、無垢フローリングの研磨にはどんな注意点があるかを理解しておくことも大切です。

材質や状態によって適切な研磨方法が異なる

無垢材にはオークやパイン、バーチ、チークなどさまざまな樹種があり、それぞれ硬さや繊維の方向、耐水性などに違いがあります。
柔らかい木(パインなど)は研磨時に深く削れすぎたり、硬い木(オークなど)は研磨に時間がかかったりします。
また、床の劣化具合や反り、沈み、塗装の劣化状況などによっても、使う研磨機やペーパーの番手が変わってくるため、経験豊富な専門業者でなければ対応が難しい場面もあります。

研磨後の仕上げ方法にも注意が必要

無垢フローリングをサンディング(研磨)によって素地まで削り出すと、そのあとは必ず“仕上げ”の工程が必要になります。ここで選ぶ塗装材によって、床の見た目だけでなく、肌触り・耐久性・メンテナンス性など、住まい全体の快適性が大きく変わるということをご存知でしょうか?
つまり、研磨で木をリセットしたあとに何を塗るか?
それは床の「再スタートの方向性」を決める選択でもあるのです。
主に選ばれるのは「オイル仕上げ」と「ウレタン仕上げ」の2種類。
それぞれの特徴と注意点を、現場経験をもとにご紹介します。

オイル仕上げ

オイル仕上げは、木材の内部に浸透するタイプの塗装で、表面に厚い塗膜を作らないのが特徴です。
そのため、木そのものの質感・色味・手触りをダイレクトに感じられるのが大きな魅力です。
「無垢材の持つあたたかみや呼吸性をそのままにしておきたい」という方には最適な仕上げ方法です。
ただし、塗膜がないぶん、水分や摩耗に対する耐性はウレタン仕上げに比べると劣るため、年に1回程度の再塗布など定期的なメンテナンスが必要になります。
逆に言えば、表面の軽い傷や汚れであれば部分的に研磨して塗り直せるため、修復がしやすいというメリットもあります。自然素材志向や経年変化を楽しみたい方には、非常におすすめです。

ウレタン仕上げ

ウレタン仕上げは、木材の表面に硬く透明な塗膜を形成するタイプの仕上げ方法です。
特徴は何と言ってもその耐摩耗性・耐水性の高さ。水や汚れを弾く性質があるため、キッチンやダイニング、来客の多いリビングなど、メンテナンス負担を減らしたい場所には非常に適しています。
また、ツヤの有無や艶感の調整も可能で、最近では“自然なマット系ウレタン”を選ぶことで、オイル仕上げに近い見た目で耐久性も確保するという選択肢もあります。
ただし、塗膜がしっかりと形成されているぶん、部分補修が難しく、再塗装には全面研磨が必要になることが多いのがデメリットです。
「一度施工したらしばらく気にせず使いたい」という方には向いています。

DIYでの研磨は慎重に

フローリング研磨は専用の機械(サンダーなど)と高い技術が求められる作業です。
特に無垢材は一度削りすぎてしまうと元に戻すことができないため、DIYで挑戦する際は、しっかりと研磨の知識を得たうえで、慎重に作業を進めましょう。
最近では、ホームセンターなどで研磨機をレンタルできるサービスもありますが、施工面積が広い場合や仕上げに不安がある場合は、やはりプロに任せる方が安心です。

参考になる業者や情報サイト

ここでは、無垢フローリング研磨の実績が豊富な業者や、費用の参考になる情報サイトをいくつか紹介します。

・サミット工業(神奈川県):無垢材・自然素材に強く、リフォーム全般を手がける。
・有限会社ふじ美装(関東):Bona社製のサンディングマシンを導入し、高精度の研磨仕上げが可能。
・霜鳥(関東甲信越):研磨費用の相場や施工例を掲載しており、DIYと業者依頼の違いも紹介されている。

納得できる無垢フローリング研磨には、信頼できる業者選びがカギ

無垢フローリングの研磨は、素材の魅力を再生させ、空間全体の印象を大きく変えてくれる重要なメンテナンスです。
しかし、樹種や状態によって施工方法が変わるため、専門性が問われる作業でもあります。
失敗しないためには、インターネットや口コミで複数の業者を比較し、実績や説明の丁寧さ、仕上げの選択肢までしっかりと確認しましょう。信頼できるプロに任せることで、無垢フローリングの美しさを長く保つことができます。

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