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無垢フローリングのへこみの直し方!自分でできる補修方法と注意点を解説

お気に入りの無垢フローリングに、ふと気づくとできていたへこみ。
家具の脚や落とした物の衝撃で、小さなへこみが目立つようになってしまったという経験はありませんか?
自然素材である無垢材は、やわらかくて温もりがある反面、キズやへこみがつきやすいという特徴もあります。
しかし、無垢フローリングは自分で補修が可能な床材でもあります。
木が持つ「水分を吸って膨らむ性質」を利用すれば、意外にも簡単に元の状態に近づけることができるのです。
この記事では、無垢フローリングのへこみに対する基本的な補修方法から、補修後の注意点、ケースによっては専門業者を頼るべき理由まで、画像がなくてもイメージできるよう丁寧に解説していきます。

無垢フローリングにへこみができる原因と性質を理解しよう

無垢フローリングのへこみは、主に一時的な強い衝撃荷重の集中によって発生します。

たとえば、

こうしたへこみは、木の繊維が潰れて凹んでしまった状態であり、表面が削れていなければ、水と熱によってある程度元に戻すことができます。

無垢フローリングのへこみの直し方|基本のステップを丁寧に解説

無垢材の特性を活かしてへこみを直す方法は、水とアイロンを使った補修です。
以下に、具体的なステップと注意点を紹介します。

ステップ①:へこみに水を浸透させる

へこみ部分にしっかりと水分を与えることがポイントです。
霧吹きで水を吹きかけたり、濡れた雑巾を数分間置くことで、木の繊維に水がしっかり浸透します。

この工程により、木が水分を吸って膨張する準備が整います

ステップ②:布越しにアイロンで熱を加える

濡らした布をへこみに当て、その上から中温設定のアイロンを優しく押し当てます
このとき、アイロンのスチーム機能を使うと、より効果的に熱と水分を与えることができます。

へこみが軽度であれば、この段階で目立たない程度まで回復します。

ステップ③:完全に乾燥させた後、表面を整える

膨らんで元の高さに戻ったら、木が完全に乾燥するまで数時間~半日ほど置きます
湿った状態で次の作業に入ると、仕上がりにムラが出る可能性があります。

乾燥後は、表面のざらつきや色ムラを細かいサンドペーパー(240〜320番)で軽く研磨し、ワックスやオイルで仕上げます。

注意点|へこみ補修時に知っておくべきポイント

無垢材はデリケートな素材です。アイロン補修を行う際には、以下の点に十分注意しましょう。

深いへこみや削れには効果が薄い場合がある

木の繊維が破断している深いへこみや、表面の塗装が剥がれている場合には、この方法だけでは補修が難しいことがあります。
その場合は、部分的な張り替えや、プロによるリペアが必要です。

塗装された床には注意が必要

ウレタンなどの塗装仕上げがされた無垢フローリングでは、補修時に塗膜が白く濁ったり剥がれたりすることがあります。
心配な場合は、目立たない部分で試すか、施工業者や専門の補修業者に相談しましょう。

補修後はしっかり乾燥させることが重要

補修後すぐにワックスを塗ったり家具を戻したりせず、数時間かけて自然乾燥させることで仕上がりが安定します。
湿ったままではカビや変色の原因になることもあるため、焦らず待つのがポイントです。

無垢フローリングのへこみ直しに役立つ道具一覧

道具名 用途・目的 備考
霧吹き 水分を正確にへこみに与える 手軽でムラが出にくい
濡れ雑巾 熱の伝導を穏やかにしながら水分を保持する 清潔なものを使用
スチームアイロン 熱と水蒸気で木材を膨張させる スチーム機能付きが効果的
サンドペーパー 表面を整えて補修箇所を目立たなくする 仕上げに使う(240〜320番)
ワックス/オイル 表面を保護し、ツヤと色を整える 無垢材専用がおすすめ

無垢フローリングのへこみは自分で直せる!焦らず丁寧な補修を

無垢フローリングのへこみは、一見目立って気になるものですが、素材の性質を理解すれば自分でも十分に直せるケースが多くあります
水と熱を使った自然な補修方法なら、無垢材の持ち味を損なうことなく、元の美しさを取り戻すことができます。
ただし、補修後の乾燥や仕上げまで丁寧に行うことが大切です。
また、深いへこみや塗装仕上げのフローリングではプロの補修が必要な場合もあるため、迷ったときは専門業者に相談しましょう。
木の床と上手に付き合いながら、無垢フローリングの温もりと美しさを長く楽しんでいきましょう。

 

 

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