新築やリフォームで「床材にこだわりたい」「毎日歩く場所だから上質なフローリングにしたい」と考えたとき、どうしても頭に浮かぶのが「高級フローリングメーカーって何が違うんだろう」「価格が張る分、選んで後悔しないか」といった不安です。
実際、フローリングは住まいの印象を左右するだけでなく、経年変化・耐久性・足ざわり・メンテナンスにおいても大きな役割を果たします。
だからこそ「安さ」や「見た目だけ」で決めてしまうと、数年後に「やっぱりこっちにすれば良かった」と後悔するケースが少なくありません。
私たちがこれまで多くの住宅・リフォーム案件を手がけてきた中で強く感じるのは、「高級フローリングを選ぶなら、素材だけでなくメーカーの技術・施工対応・アフターケアを見なければならない」ということです。
床材選びは“モノを買う”以上に、“住まいを作る”ということ。
あらゆる視点をもって選ばなければ、数年後に「足元が気になる暮らし」になってしまう可能性があります。
この記事では、国内の高級フローリングメーカーとして代表的な〈朝日ウッドテック〉〈イクタ〉〈大建工業〉〈ウッドワン〉〈永大産業〉〈パナソニック〉〈LIXIL〉の7社を取り上げ、それぞれの特徴・代表製品・選び方のポイントを解説します。
床材選びで「この先10年・20年安心して暮らしたい」と思われるなら、ぜひ最後までお付き合いください。
そしてもし迷われているなら、私たちがその迷いを「納得」に変えるお手伝いをいたします。
私たちにぜひご相談ください。
高級フローリングとは何か ― メーカー選びの前に知るべき知識
まず、高級フローリングというワードが表す意味を整理しておきましょう。
ただ「値段が高い」というだけではなく、住まいを支える“質”として捉えるべきです。
高級フローリングが備えるべき要素
高級フローリングとは、一般的な床材に比べて以下のような要素を備えているものを指します。
- 天然木または高品質な挽き板・複合材を使用し、質感・木目の美しさに優れていること
- 寸法安定性・床暖房対応・耐摩耗・メンテナンス性など、機能面が充実していること
- メーカーのブランド力・施工サポート・アフターケアがしっかりしていること
たとえば、床暖房を想定して設計されていない材質では、数年で反りや割れが起きてしまう事例もあります。
ですから「この価格だから安心」というだけではなく、「どういう性能を持っているか」「施工環境と合うか」を確認することが重要です。
高級フローリングメーカーを選ぶ際は、“素材+性能+施工体制”をセットで捉えることが、後悔しない選び方の鍵になります。
国内主要高級フローリングメーカーの比較
それでは国内の主要な高級フローリングメーカー7社を順にご紹介します。
まずはそれぞれの特徴と代表シリーズを見ていきましょう。
朝日ウッドテック:素材力と機能性を極めたブランド
〈朝日ウッドテック〉は、100年以上の歴史を持ち、銘木の素材力を引き出す技術力に定評があります。
代表シリーズ「ライブナチュラルプレミアム」では、表面に2mm厚の挽き板を使用し、床暖房対応・抗菌・抗ウイルス性能なども備えています。
“無垢材に近い質感”を追求しつつ、機能性も高めている点が、まさに高級フローリングと呼ぶにふさわしい仕上がりです。
リビングや寝室など“毎日触れる”空間にこそこのブランドは適しており、価格は高めながらも住まいのグレードを上げたい方におすすめです。
イクタ:木の風合いと意匠を重視するプレミアム系
〈イクタ〉は「無垢を超えたプレミアム複合フローリング」を掲げ、古木風・銘木フロアーラスティックなど意匠に強みを持っています。
例えばナラ樫・ウォールナット・ブラックチェリーといった樹種を活かし、オイル仕上げ+UV塗装による仕上げ感も高評価。
住まいの床を“見せ場”にしたい方、木の雰囲気・質感を重視したい方には特に向いています。
施工には丁寧さが必要なケースもあるため、信頼できる業者との連携もポイントとなります。
大建工業:コストと高級感のバランスを取る選択肢
〈大建工業〉は、フローリングや内装材を幅広く手掛けており、「トリニティ」シリーズでは無垢に近い見た目を、比較的手に届きやすい価格で提供しています。
コストパフォーマンス重視の方でも、高級仕様に近づけたいというニーズに応えてくれるブランドです。
素材・加工・耐久性など全体のバランスが取れており、床材選びを“妥協せずに実用も重視したい”という方向けです。
ウッドワン:厚挽き仕様と足感にこだわるラグジュアリー床材
〈ウッドワン〉は、挽き板3.0mm仕様など厚手の挽き板を採用し「挽板3.0/足感フロア」など無垢の雰囲気と実用性の両立を図るフローリングを展開しています。
高級フローリングの中でも特に“足ざわり”“質感”を重視したい方には非常に魅力的です。
施工費や使用条件もやや厳しくなる可能性がありますが、こだわりの空間を作るためには検討価値大です。
永大産業:リアルな木目表現と耐久性に強み
〈永大産業〉は、高級床材の中で“リアルな木目の再現”や“傷・汚れへの耐久性”を強みとしています。
天然木の風合いを可能な限り再現しながら、生活の中での使いやすさを兼ね備えた製品を提供しているため、子どもやペットのいる家庭でも安心です。
高級な雰囲気を出しつつ“日常を過ごす上での実用性”もしっかり押さえたい方におすすめです。
パナソニック:総合住宅設備ブランドによる上質床材
〈パナソニック〉は、住宅設備の総合メーカーとして幅広い建材を展開しており、フローリングでも「ベリティス」シリーズなど上質な床材を手がけています。
耐久性・メンテナンス性・ブランド信頼性を重視する方に好適な選択肢。
床材単体だけではなく、ドア・窓・収納などとのコーディネートも考えるなら、こうした総合メーカー製品も魅力です。
LIXIL:デザイン・機能・価格のバランスを求める選択肢
〈LIXIL〉は、「ラシッサ(Sフロア/Dフロア)」シリーズなど、デザイン性・機能性・価格帯の幅広さが特徴です。
高級ブランドと比べると価格は抑えめですが、十分に上質な仕上がりを実現しており、“高級まではいかないけれど良いフローリング”として広く支持されています。
もし「高級フローリングに興味はあるが予算も気になる」という方には、LIXILは堅実な選択肢となるでしょう。
メーカー比較表:特徴・ターゲット・価格帯で整理
| メーカー | 特徴 | 主な代表シリーズ | 素材・仕様 | 向いているユーザー |
|---|---|---|---|---|
| 朝日ウッドテック | 素材力・機能性・ブランド重視 | ライブナチュラルプレミアム | 2mm挽き板・床暖房対応 | 長く住む家に・グレード重視 |
| イクタ | 意匠・木味重視 | 銘木フロアーラスティック | 2mm挽き板・オイル+UV塗装 | デザイン重視・木質感重視 |
| 大建工業 | コストと高級感のバランス | トリニティシリーズ | 複合構造・意匠重視 | コスト重視でも高品質志向 |
| ウッドワン | 厚挽き・足感重視 | 挽板3.0/足感フロア | 3mm挽き板仕様 | ラグジュアリー空間を作りたい方 |
| 永大産業 | 耐久性・木目再現性 | グランドフロア他 | 複合構造・高耐久仕様 | 実用性と上質感両立派 |
| パナソニック | 総合住環境対応 | ベリティスシリーズ | 住宅設備と連携設計 | 統一感ある家を作りたい方 |
| LIXIL | 価格・機能・デザインバランス | ラシッサS/Dフロア | 複合構造・豊富なカラー展開 | 初めての高品質床材選びに |
メーカーを選ぶ際に抑えておきたい4つの視点
- 素材仕様・挽き板厚・樹種:見た目・質感・耐久性に直結。
- 機能性能(床暖房・遮音・耐摩耗):生活環境に適しているか。
- デザイン調和:空間全体との統一感を考える。
- 施工・アフター・予算:信頼できる施工体制と費用バランス。
弊社にご相談いただくメリット ― 選定から仕上げまでワンストップ対応
私たちは、7社をはじめとした各メーカーの製品仕様・価格・施工条件を熟知しています。
現場調査を行い、床下・湿気・下地の状況に応じた最適提案を実施。
また、メーカー推奨施工を徹底し、性能を最大限に引き出す体制を整えています。
さらに、施工後のメンテナンスや再塗装・修理相談までサポート。
「選んで終わり」ではなく、「使ってからの安心」を提供します。
高級フローリングメーカーで賢く選び、快適な住まいを手に入れる
高級フローリングを選ぶということは、単に“高い床材”を買うことではなく、住まいの質を高め、毎日の暮らしに上質を添えることです。
今回ご紹介した7社(朝日ウッドテック/イクタ/大建工業/ウッドワン/永大産業/パナソニック/LIXIL)は、それぞれに特徴が異なり、用途・予算・好みによって選び分ける価値があります。
「どれが良いのか分からない」「高級だから間違えたくない」という方こそ、“素材・性能・施工・アフター”の4つを軸に比較することをお勧めします。
そして、迷ったらプロに相談することで、床材選びが自信につながり、結果として後悔のない住まいづくりに繋がります。
私たちは、あなたの住まいにふさわしい“足元からの安心と質”を実現するサポートをいたします。
いつでもお気軽にご相談ください。
あなたの理想の床材選びを、共に歩みましょう。
