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プレフロアーの遮音性能を効果的に引き出す施工方法

固体伝播の防止対策

固体伝播の防止対策

プレフロアーの防振アジャスターは防振ゴムで床を支えています。

居室中央部を防振ゴムによりコンクリートスクラブから絶縁しているにも関わらず、居室壁際部分で、垂木を使用した在来際根太で壁やコンクリートスラブに固定してしまっては、防振ゴムの効果が半減してしまいます。
防振根太システムが普及する前に造られたマンションではこの在来際根太からの固体伝播音により二重床の性能が十分に活かされずにいます。

リフォームの際には、防振システム根太を活用した固体伝播音対策を施されることをお勧めします。
※実現場においては完全に躯体と絶縁することは難しく、木質素材の伸縮による隙間発生の抑制等の対策が優先される場合がございます。

床下の共鳴を防ぐ非密閉の工夫

プレフロアーは防振アジャスターにより、コンクリートスラブから床を浮かす構造になっています。

この床下空間は配管・配線を隠す空間として活用されるだけでなく、コンクリートスラブからの湿気や冷気から距離を置き、入居者様の転倒時には床全体が数ミリ沈んで衝撃を緩和する空間として機能しています。

しかし、一方で密閉された床下空間は、鍾乳洞やトンネルの中のように共鳴が発生する太鼓のような構造になってしまっています。

この密閉空間は人間の歩行を模したとされる重量衝撃音の63Hzにおいて性能悪化の影響を及ぼします。

この共鳴を軽減する対策として、プレフロアーの壁際に空気の流通経路を設けて床下空間の完全な密閉をしないような工夫が有効です。

※床下空間に対し壁際に開けられる隙間量は圧倒的に少なく、さらなる重量63Hzの改善には遮音シートなどの併用をお勧めします。

※巾木の下部に意匠的な欠き込みが入っている場合、隙間が大きく見えてしまいますので、底面が平らなものを選択して下さい。

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