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パーティクルボードの正しい施工方法と注意点をわかりやすく解説

保育園未満児室増築工事、置床・乾式二重床パーティクルボード設置完了

パーティクルボードは、木材チップを接着剤で固めて成型された木質ボードで、床や家具、内装材として幅広く使用されています。この記事では、特に床用として使う際の施工方法について、詳しく解説します。施工の際のポイントや注意点も併せてご紹介します。

パーティクルボードとは?その特徴と用途

パーティクルボードは、製材時に発生する木材チップやおがくず、低品質木材などを接着剤で固め、熱と圧力で成形した再生資源ボードです。家具の背板や引き出し底面、床材の下地などで使用されることが多く、コストパフォーマンスに優れた建材です。

このため、使用場所を見極め、適切に施工することが重要です。

パーティクルボードの施工に必要な材料・道具

パーティクルボードの施工には、以下の材料と道具が必要です。

また、防湿シートを併用することで床下からの湿気対策になります。

【ステップ別】パーティクルボードの施工方法

1. 壁際に下地材を固定する

施工の始まりは、壁際の下地材をしっかりと固定することから始まります。ここが不安定だと、床全体の仕上がりに影響するため、丁寧な作業が求められます。

2. パーティクルボードを敷き並べる

ジョイント部分が一列に揃わないように、ボードの配置を交互にずらして敷き詰めます。これにより床の強度が上がり、将来的な歪みや割れを防ぐことができます。

3. 支持脚とボードをビスで固定する

一列ずつ施工しながら、支持脚を用いて高さを調整し、ビスでしっかり固定していきます。支持脚は床鳴り防止のために不可欠です。

4. 接着剤+フィニッシュネイルで強固に固定

ボードの接合部分には接着剤を塗布し、頭付きフィニッシュネイルで固定します。このとき、足でボードに加重をかけながら釘を打つことで、接着剤が広範囲に行き渡り、しっかりと固定されます。

5. フロアの浮きを防ぐ処置を施す

接着剤が硬化するまでの間、フロアが浮かないように壁とボードの間にクサビやカクシ釘を打ち込むことが重要です。これにより、床面の反りや膨らみを防止できます。

パーティクルボード施工時の注意点

開口部の補強が必要

床下収納や点検口など、パーティクルボードに開口部を設ける場合は、その周囲の強度が下がるため、必ず支持脚で補強してください。補強を怠ると、使用中に床が沈んだり、破損したりする恐れがあります。

湿気の多い場所での使用は避ける

パーティクルボードは水分に弱く、吸湿によって膨張・変形することがあります。浴室やキッチンなど、湿度の高い場所での使用はできる限り避け、防湿対策が必要です。

配管まわりは必ず隙間を確保する

ボードが配管に触れると、振動による床鳴りの原因になります。特にマンションや木造住宅では、配管のまわりに余裕をもって施工し、接触を避ける工夫が必要です。

まとめ:正しい手順と知識でトラブルを防ごう

パーティクルボードの施工は、床の安定性や防音・断熱性を左右する重要な工程です。施工時のポイントを理解し、正しい手順を守って施工することで、美しく快適な床に仕上げることができます。特にDIYで挑戦する場合は、専門知識を持つ施工業者のアドバイスや、公式の施工マニュアルを参考にすると安心です。

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