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複合フローリングのデメリットと後悔しない選び方|特徴と対策を詳しく解説

「見た目は木の床だけど、手頃な価格に惹かれて複合フローリングを選んだ」その選択、あとで後悔していませんか?
最近の複合フローリングは、無垢材に近い見た目を実現していて人気も高まっていますが、実際に住んでみると「傷がつきやすい」「意外と冷たい」「思ってたより劣化が早いかも…?」といった声もよく聞かれます。
この記事では、複合フローリングの知られざるデメリットと、それを理解した上でどう選び・どう対策していけばいいのか、具体的にご紹介します。

複合フローリングの基本構造と特徴

複合フローリングとは何か?

複合フローリングは、合板やMDFなどの基材の上に、化粧シートや天然木の突板を貼り付けた床材です。
コストを抑えながらも見た目を木材風に仕上げられるのが特徴です。

複合フローリングの種類

種類 表面素材 特徴
突板フローリング 天然木薄板 無垢に近い風合い。コスト高め
シートフローリング プリント化粧シート 木目調など自由なデザインが可能。価格が安い

複合フローリングのデメリットとは?

1.耐用年数が短い

2.傷つきやすく、深い傷は修復困難

3.温もりや質感に欠ける

4.経年劣化が目立ちやすい

5.表面の再研磨ができるものが少ない

6.吸湿性が乏しく結露が生じやすい

7.シックハウス症候群のリスクがある

8.無垢風デザインは高コストになる

複合フローリングのデメリットを避けるための対策

1.傷対策:家具やキャスターの下にフェルトを貼る

椅子やテーブルなど、動かす機会の多い家具の脚部には、フェルトパッドを貼り付けておきましょう。
床と脚部が直接こすれるのを防ぐだけで、表面の化粧シートや塗装の劣化を大幅に遅らせることができます。
とくにキャスター付きの家具は移動の際に傷がつきやすいため、専用の保護カバーを活用するのもおすすめです。

2.汚れ・摩耗対策:定期的な掃除とワックス不要タイプの活用

複合フローリングはウレタン塗装が施された製品が多いため、市販のクリーナーや軽い水拭きでメンテナンスを行えます。
乾拭きだけですとほこりが舞いやすく、細かな擦り傷が増える原因になる場合もありますので、適度な水分を含んだ掃除を心がけましょう。
また、ワックス不要タイプを選ぶことで、床表面のメンテナンスの手間を減らし、より気軽にお手入れが可能です。

3.湿気対策:サーキュレーターや除湿機の活用

複合フローリングは無垢材に比べて吸湿性が低いため、部屋の湿度が高い状態が続くと結露やカビの原因となる場合があります。
サーキュレーターや除湿機を使って空気を循環させ、定期的に換気を行うことで、床材や下地に余分な湿気がこもらないようにしましょう。
特に梅雨時期や冬場の結露が起こりやすい季節は、こまめに湿度チェックをすることが効果的です。

4.傷の応急処置:補修シートや補修材で目立たなくする

もし傷がついてしまった場合でも、軽度であれば補修用のクレヨンやパテ、専用シートを使って目立たなくすることができます。
完全に元通りにするのは難しい面もありますが、下地が見えるような傷でも色や形状を少し整えるだけで印象は大きく変わります。
早めの対処が床材のさらなる劣化を防ぐポイントです。

複合フローリングと無垢フローリングの比較表

項目 複合フローリング 無垢フローリング
見た目の自然さ △(シートによる) ◎(天然木そのまま)
傷への強さ △(表面にシート) ◎(研磨で再生可能)
耐用年数 10〜15年 30〜50年以上
メンテナンス性 ◎(掃除が簡単) △(定期的なオイルやワックス)
価格 ◎(安価) △(やや高価)
調湿・断熱性
健康面の安心感 △(素材による) ◎(自然素材)

複合フローリングを選ぶ前に、後悔しない判断基準を持とう

複合フローリングは、デザイン性・価格面で大きなメリットがありますが、長期的な耐久性や健康面でのリスク、メンテナンス性の限界といったデメリットも見逃せません。
安さだけで決めてしまうと、「もっとちゃんと調べておけばよかった…」と後悔することも。
使用場所やライフスタイル、将来的なメンテナンス計画も含めて慎重に検討することが大切です。
迷ったら、サンプルを取り寄せて踏み心地や質感を確認したり、施工業者に実例やアドバイスを求めるのもおすすめです。

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